動く死体/Animate Dead
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− | [[大型クリーチャー]]を[[落とす|落として]][[釣る]]という通常のリアニメイト[[デッキ]]だけではなく、[[トリスケリオン/Triskelion]]などの再利用が有効な[[クリーチャー]]を使い回すといった用法で、黎明期から[[ | + | [[大型クリーチャー]]を[[落とす|落として]][[釣る]]という通常のリアニメイト[[デッキ]]だけではなく、[[トリスケリオン/Triskelion]]などの再利用が有効な[[クリーチャー]]を使い回すといった用法で、黎明期から[[コントロールデッキ]]にも採用されていた(→[[Animate Mix]])。 |
通常のクリーチャー[[除去]]だけでなく、[[白]]や[[緑]]の[[エンチャント]][[破壊]]にも弱いという点が、いかにも墓地から呼び出された雰囲気をうまく醸し出していた。だが、ルール上のややこしさから幾多の[[エラッタ]]を経て、[[基本セット]]から退場となり、やがて[[ゾンビ化/Zombify]]のようなバリエーションへと変化していった。 | 通常のクリーチャー[[除去]]だけでなく、[[白]]や[[緑]]の[[エンチャント]][[破壊]]にも弱いという点が、いかにも墓地から呼び出された雰囲気をうまく醸し出していた。だが、ルール上のややこしさから幾多の[[エラッタ]]を経て、[[基本セット]]から退場となり、やがて[[ゾンビ化/Zombify]]のようなバリエーションへと変化していった。 | ||
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*亜種としては[[ネクロマンシー/Necromancy]]や[[Dance of the Dead]]がある。 | *亜種としては[[ネクロマンシー/Necromancy]]や[[Dance of the Dead]]がある。 | ||
*[[Premium Deck Series: Graveborn]]へ収録された際に{{Gatherer|id=265167|新規イラスト}}が与えられた。リアニメイトされているのは[[太陽のタイタン/Sun Titan]]<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/animate-titan-2011-11-15 Animate the Titan!](Arcana 2011年11月15日)</ref>。 | *[[Premium Deck Series: Graveborn]]へ収録された際に{{Gatherer|id=265167|新規イラスト}}が与えられた。リアニメイトされているのは[[太陽のタイタン/Sun Titan]]<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/animate-titan-2011-11-15 Animate the Titan!](Arcana 2011年11月15日)</ref>。 | ||
+ | *[[2022年]]10月-12月の[[ジャッジ褒賞]](カンファレンス参加者用)として配布されたこのカードは、[[旧枠]]かつ[[ルール・テキスト]]が初登場時のものとなっている<ref>[https://twitter.com/JudgeAcademy/status/1565774753457217536?s=20&t=wU3amf8-9-wQQTOji6Bz4g Judge Academy](ジャッジアカデミーのTwitter [[2022年]]9月3日)</ref>。 | ||
==ルール== | ==ルール== | ||
*-1/-0[[修整]]を受けるのは、エンチャントされているのが戦場にあるクリーチャーである場合のみである。墓地にある動く死体のエンチャント先のカードは修整を受けない。 | *-1/-0[[修整]]を受けるのは、エンチャントされているのが戦場にあるクリーチャーである場合のみである。墓地にある動く死体のエンチャント先のカードは修整を受けない。 | ||
− | *動く死体が[[戦場に出る|戦場に出た]]時点では、[[エンチャント (キーワード能力)|エンチャント]] | + | *動く死体が[[戦場に出る|戦場に出た]]時点では、[[エンチャント (キーワード能力)|エンチャント]]先は「墓地にある[[クリーチャー・カード]]」であるので、戦場に戻ってきたときに動く死体をつけられないであろう墓地のクリーチャー・カード(例:[[プロテクション]](黒)を持つクリーチャー、[[信心]]の足りない[[太陽の神、ヘリオッド/Heliod, God of the Sun]])に対して動く死体をつけることも適正である。その場合は、そのクリーチャー・カードは「一時的に戦場に出たあとに生け贄に捧げられる」ことになる。挙動としては以下の通りとなる。 |
*# 動く死体の[[ETB]]能力で、エンチャント先の墓地にあるクリーチャー・カードが戦場に戻される。その後、そのクリーチャーに動く死体がつけられようとするが失敗する。 | *# 動く死体の[[ETB]]能力で、エンチャント先の墓地にあるクリーチャー・カードが戦場に戻される。その後、そのクリーチャーに動く死体がつけられようとするが失敗する。 | ||
*# 動く死体はクリーチャーをエンチャントできていないため、[[状況起因処理]]により墓地に置かれる。 | *# 動く死体はクリーチャーをエンチャントできていないため、[[状況起因処理]]により墓地に置かれる。 | ||
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#4を解決する。しかし、動く死体がAについていた瞬間は存在しないので、「エンチャントされているクリーチャー」は存在せず、何もしない。結果、Aが戦場に残る。 | #4を解決する。しかし、動く死体がAについていた瞬間は存在しないので、「エンチャントされているクリーチャー」は存在せず、何もしない。結果、Aが戦場に残る。 | ||
− | 現在では、戦場を離れたときの[[誘発型能力]]がETB能力によって生成される[[遅延誘発型能力]]になり、クリーチャーを参照できるようになっている({{CR|400. | + | 現在では、戦場を離れたときの[[誘発型能力]]がETB能力によって生成される[[遅延誘発型能力]]になり、クリーチャーを参照できるようになっている({{CR|400.7j}})。また、「[[破壊]]する。それは[[再生]]できない」が「[[生け贄に捧げる]]」に変更されている。 |
==参考== | ==参考== | ||
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+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/what-animate-dead-says-2011-11-08 What Animate Dead Says](Arcana [[2011年]]11月8日 [[Monty Ashley]]著) - [[オラクル]]の変遷。 | ||
*[[リアニメイトカード]] | *[[リアニメイトカード]] | ||
*[[カード個別評価:第5版]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:第5版]] - [[アンコモン]] | ||
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*[[カード個別評価:Vintage Masters]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:Vintage Masters]] - [[アンコモン]] | ||
*[[カード個別評価:Masters Edition]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:Masters Edition]] - [[アンコモン]] | ||
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2022年11月9日 (水) 19:18時点における最新版
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)
動く死体が戦場に出たとき、それが戦場に出ている場合、それは「エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)」を失い、「エンチャント(動く死体により戦場に出たクリーチャー)」を得る。エンチャントされているクリーチャー・カードをあなたのコントロール下で戦場に戻し、動く死体をそれにつける。動く死体が戦場を離れたとき、そのクリーチャーのコントローラーはそれを生け贄に捧げる。
エンチャントされているクリーチャーは-1/-0の修整を受ける。
元祖リアニメイトカード。パワーが1下がり、これが戦場を離れると墓地に還ってしまうが、マナ・コストが2マナと軽い。
大型クリーチャーを落として釣るという通常のリアニメイトデッキだけではなく、トリスケリオン/Triskelionなどの再利用が有効なクリーチャーを使い回すといった用法で、黎明期からコントロールデッキにも採用されていた(→Animate Mix)。
通常のクリーチャー除去だけでなく、白や緑のエンチャント破壊にも弱いという点が、いかにも墓地から呼び出された雰囲気をうまく醸し出していた。だが、ルール上のややこしさから幾多のエラッタを経て、基本セットから退場となり、やがてゾンビ化/Zombifyのようなバリエーションへと変化していった。
- 世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragonを釣ると無限ループ完成(→ワールドゴージャー)。
- 亜種としてはネクロマンシー/NecromancyやDance of the Deadがある。
- Premium Deck Series: Gravebornへ収録された際に新規イラストが与えられた。リアニメイトされているのは太陽のタイタン/Sun Titan[1]。
- 2022年10月-12月のジャッジ褒賞(カンファレンス参加者用)として配布されたこのカードは、旧枠かつルール・テキストが初登場時のものとなっている[2]。
[編集] ルール
- -1/-0修整を受けるのは、エンチャントされているのが戦場にあるクリーチャーである場合のみである。墓地にある動く死体のエンチャント先のカードは修整を受けない。
- 動く死体が戦場に出た時点では、エンチャント先は「墓地にあるクリーチャー・カード」であるので、戦場に戻ってきたときに動く死体をつけられないであろう墓地のクリーチャー・カード(例:プロテクション(黒)を持つクリーチャー、信心の足りない太陽の神、ヘリオッド/Heliod, God of the Sun)に対して動く死体をつけることも適正である。その場合は、そのクリーチャー・カードは「一時的に戦場に出たあとに生け贄に捧げられる」ことになる。挙動としては以下の通りとなる。
- 動く死体が戦場に出ているクリーチャーをエンチャントするようになるのは、動く死体が戦場に出たときの誘発型能力が解決されることによってである。
[編集] テキストの変更
初出のルール文章はエンチャント(死んだクリーチャー)を持つテキストだった。ルール上のややこしさから、たびたびエラッタが出ている。
最新のエラッタが出る前のテキストは次の通り。
旧オラクル
動く死体/Animate Dead (1)(黒)エンチャント
動く死体が場に出たとき、墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とする。動く死体が場にある場合、動く死体はエンチャント(クリーチャー)を持つオーラになる。そのクリーチャー・カードをあなたのコントロール下で場に出し、動く死体をそれにつける。
エンチャントされているクリーチャーは-1/-0の修整を受ける。
動く死体が場を離れたとき、エンチャントされているクリーチャーを破壊する。それは再生できない。
戦場に出るときはオーラではなく、ETB能力でオーラになる。また、戦場を離れたときの能力がETB能力とは別の能力になっている。プロテクション(黒)を持つクリーチャー・カードを釣り上げるとおかしな現象が起こる。
- ETB能力でプロテクション(黒)を持つクリーチャー・カードAを対象に取る。
- 1を解決する。動く死体がエンチャント(クリーチャー)を持つオーラになり、Aが戦場に出て、動く死体がそれにつこうとする。しかし、プロテクションによって動く死体をつけることはできず、何にもついていない状態で戦場に残る。
- 状況起因処理のチェック時、動く死体は何にもついていないオーラなのでオーナーの墓地に置かれる。
- 戦場を離れたときの能力が誘発する。
- 4を解決する。しかし、動く死体がAについていた瞬間は存在しないので、「エンチャントされているクリーチャー」は存在せず、何もしない。結果、Aが戦場に残る。
現在では、戦場を離れたときの誘発型能力がETB能力によって生成される遅延誘発型能力になり、クリーチャーを参照できるようになっている(CR:400.7j)。また、「破壊する。それは再生できない」が「生け贄に捧げる」に変更されている。
[編集] 参考
- ↑ Animate the Titan!(Arcana 2011年11月15日)
- ↑ Judge Academy(ジャッジアカデミーのTwitter 2022年9月3日)