のたうつウンパス/Thrashing Wumpus

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(10人の利用者による、間の10版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Thrashing Wumpus}}
 
{{#card:Thrashing Wumpus}}
  
[[黒死病/Pestilence]][[能力]]持ち[[クリーチャー]]。一度に3発以上撃つと自分も死ぬ。
+
[[黒死病/Pestilence]][[能力]]持ち[[クリーチャー]]。一度に3回以上[[起動]]すると自分も[[死亡|死ぬ]]。
  
能力が1つしかないのにやたらいろんな動きをする。[[タフネス]]2以下が[[]]に存在できなくなる、[[コントロール]]を奪おうとすれば自滅する、[[攻撃]]しなくても[[ライフ]]を削れる、[[パワー]]が3しかないくせに場に出たらもう秒読み開始と、その動きのうさん臭さは[[変異種/Morphling]]にも匹敵する。
+
能力は1つしかないのだが、実質的に[[タフネス]]2以下のクリーチャーは[[戦場]]に存在できなくなる、[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]を奪われそうになっても自滅できる、[[攻撃]]しなくても[[プレイヤー]]の[[ライフ]]を削れると実に多機能。能力で[[チャンプブロック]]要員を排除できるため[[攻撃]]を押し通す機会も多く、場合によっては相手の[[ファッティ]]を道連れにすることもできる。また、攻撃して能力を2回起動するだけでも5点、対戦相手の[[ターン]]でも能力を使えば合計7点の[[ダメージ]][[クロック]]を刻んだり、十分な[[黒マナ]]があれば自滅覚悟で[[X火力]]の様にも振舞える。むろん自分のライフもガリガリ削れていくわけだが、1点でもライフが勝っていればいち早くゲームエンドをもたらす[[フィニッシャー]]として十分な活躍が期待できる。
  
タフネス3で[[黒]][[除去]]が効かない程度というお世辞にも高くない除去耐性にも関わらず、その多機能性が評価され、[[マスクス・ブロック構築]][[カウンターウンパス]]や、[[スタンダード]]の[[黒コントロール]]で活躍した。主に[[]]の小さいクリーチャーを制圧するために用意され、これが出ると大概の[[システムクリーチャー]]は生き残れない。能力で[[チャンプブロック]]要員を排除出来るため[[攻撃]]を押し通す機会も多く、場合によっては相手の[[ファッティ]]を道連れにすることもできる。また、一回殴るだけでも5点、相手の[[ターン]]でも[[能力]]を使えば合計7点の[[ダメージ]][[クロック]]を刻むことができ、十分な黒[[マナ]]と1点でもライフが勝っていれば、自滅覚悟で[[X火力]]の様にも振舞える。いち早くゲームエンドをもたらす[[フィニッシャー]]としても、十分な活躍が期待できるだろう。
+
当時の[[黒]]の定番である[[恐怖/Terror]][[除去]]は概ね効かないものの、タフネス3の上に自分の能力でダメージを受けるため、[[除去耐性]]はお世辞にも高いとはいえない。しかしその多機能性、特に小柄クリーチャーへの制圧力が評価され、[[マスクス・ブロック構築]]の[[カウンターウンパス]]や、[[スタンダード]][[黒コントロール]]において[[フィニッシャー]]として採用されたりした。もっとも、[[マスクス・ブロック]][[ウルザ・ブロック]]のスタンダードでは、[[不実/Treachery]][[マスティコア/Masticore]]により耐性のある[[ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord]]が優先されることが多く、さらにウルザ・ブロックが抜けた[[インベイジョン・ブロック]]の参入後には[[ファイアーズ]]の流行により黒コントロール自体が活躍できなかったりと、スペックに対してあまり時代には恵まれていなかった。
  
とはいえ、[[マスクス・ブロック]]と[[ウルザ・ブロック]]のスタンダードでは、[[不実/Treachery]]や[[マスティコア/Masticore]]に耐性のある[[ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord]]が採用されることが多く、ウルザ・ブロックが抜けて[[インベイジョン・ブロック]]の参入後は[[ファイアーズ]]の流行により黒コントロール自体が活躍できなかったりと、あまり時代には恵まれていなかった。
+
*全体にダメージを[[与える]]ことを応用して、[[カリスマ/Charisma]]を[[エンチャント (キーワード能力)|エンチャント]]する「[[カリスマウンパス]]」というデッキの根幹をなす。ただ、[[色拘束]]が強いのと速度に問題があるため、[[カジュアルプレイ|カジュアル]]止まりであった。
 
+
*[[鎖ナイフの障壁/Lashknife Barrier]]との[[シナジー]]で戦場を制圧するウンパスコントロールも存在した。
*全体ダメージを応用して[[カリスマ/Charisma]]を[[エンチャント]]する「カリンパス」というデッキの根幹。ただ、[[色拘束]]が強いのと速度として問題があるため、[[カジュアルプレイ|カジュアル]]止まりであった。
+
*自らの[[ライフ]]も犠牲にしている点には注意。ダメージレースで先行された時は使用に慎重を要する。特に[[火力]]を擁する[[赤]]が相手だと、割り込みで追加ダメージが入り危険。
*[[鎖ナイフの障壁/Lashknife Barrier]]との[[シナジー]]で場を制圧するウンパスコントロールも存在した。
+
*[[単色]]でコンボを組みたいのならば、[[メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire]]が適任。
*自らの[[ライフ]]も犠牲にしている点には注意。ダメージレースで先行された時は使用に慎重を要する。
+
*[[魂の絆/Spirit Link]]や[[吸血の絆/Vampiric Link]]をつけて能力を起動すると、クリーチャーの数次第ではものすごい[[ライフ]][[回復]]ができる。
*単色でコンボを組みたいのならば、[[メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire]]が適任。
+
*[[エルドラージ覚醒]]で同じ能力を持つ、[[黒死病の悪魔/Pestilence Demon]]が登場。こちらはP/Tが7/6と大きいため、起動回数に気を使わずに能力を使用できるが、代わりに[[マナ・コスト]]が8マナと大きくなっている。
*[[魂の絆/Spirit Link]]や[[吸血の絆/Vampiric Link]]をつけて能力を起動すると、クリーチャーの数次第ではものすごいライフゲインができる。
+
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[ウンパス/Wumpus]]([[背景世界/ストーリー用語]])
 
*[[ウンパス/Wumpus]]([[背景世界/ストーリー用語]])
 
*[[カード個別評価:メルカディアン・マスクス]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:メルカディアン・マスクス]] - [[レア]]

2022年6月15日 (水) 14:17時点における最新版


Thrashing Wumpus / のたうつウンパス (3)(黒)(黒)
クリーチャー — ビースト(Beast)

(黒):のたうつウンパスは、すべてのクリーチャーとすべてのプレイヤーにそれぞれ1点のダメージを与える。

3/3

黒死病/Pestilence能力持ちクリーチャー。一度に3回以上起動すると自分も死ぬ

能力は1つしかないのだが、実質的にタフネス2以下のクリーチャーは戦場に存在できなくなる、コントロールを奪われそうになっても自滅できる、攻撃しなくてもプレイヤーライフを削れると実に多機能。能力でチャンプブロック要員を排除できるため攻撃を押し通す機会も多く、場合によっては相手のファッティを道連れにすることもできる。また、攻撃して能力を2回起動するだけでも5点、対戦相手のターンでも能力を使えば合計7点のダメージクロックを刻んだり、十分な黒マナがあれば自滅覚悟でX火力の様にも振舞える。むろん自分のライフもガリガリ削れていくわけだが、1点でもライフが勝っていればいち早くゲームエンドをもたらすフィニッシャーとして十分な活躍が期待できる。

当時のの定番である恐怖/Terror除去は概ね効かないものの、タフネス3の上に自分の能力でダメージを受けるため、除去耐性はお世辞にも高いとはいえない。しかしその多機能性、特に小柄クリーチャーへの制圧力が評価され、マスクス・ブロック構築カウンターウンパスや、スタンダード黒コントロールにおいてフィニッシャーとして採用されたりした。もっとも、マスクス・ブロックウルザ・ブロックのスタンダードでは、不実/Treacheryマスティコア/Masticoreにより耐性のあるファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelordが優先されることが多く、さらにウルザ・ブロックが抜けたインベイジョン・ブロックの参入後にはファイアーズの流行により黒コントロール自体が活躍できなかったりと、スペックに対してあまり時代には恵まれていなかった。

[編集] 参考

MOBILE