ゲス/Geth

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(10人の利用者による、間の19版が非表示)
1行: 1行:
金属世界[[ミラディン/Mirrodin|ミラディン]]の沼地メフィドロスを棲家とする[[屍術師/Necromancer]]
+
'''ゲス'''/''Geth''は、[[ミラディン・ブロック]]初出のキャラクター。[[カード]]としては[[ミラディンの傷跡]][[大霊堂の王、ゲス/Geth, Lord of the Vault]]が初出。
  
[[屍賊/Nim]]を操るが、心の底から邪悪な人物という訳でもないようである。
+
==ストーリー==
 +
===ミラディン・ブロック===
 +
金属世界[[ミラディン/Mirrodin]]の沼地[[メフィドロス/Mephidross]]を棲家とする[[モリオック/Moriok]]の[[屍術師/Necromancer]]。'''大霊堂の守り手'''/''keeper of the Vault''の二つ名を持つ。
  
どこか飄々として立ち回りが上手く、時には情けない所を見せつつも常にしたたかに生き延びている。
+
[[屍賊/Nim]]を操るが、心の底から邪悪な人物という訳でもないようである。どこか飄々として立ち回りが上手く、時には情けない所を見せつつも常にしたたかに生き延びている。
  
 
本人曰く「生きている訳でも死んでいる訳でもない」。
 
本人曰く「生きている訳でも死んでいる訳でもない」。
  
 
+
[[ヴィダルケン/Vedalken]]との取引によって屍賊に[[レオニン/Leonin]]の国タージ=ナールを襲わせていたが、[[ラクシャ/Raksha]]王と同盟を結んだ[[グリッサ/Glissa]]により僕である[[吸血鬼/Vampire#ミラディン|ヴァンパイア]]([[メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire]]と思われる)を倒されて降伏し、襲撃を止めさせられる。次にグリッサ達が[[カルドラの盾/Shield of Kaldra]]を探しに再びメフィドロスまで来た際にはヴィダルケンと内通して邪魔をするが、この時も結局はグリッサに折れ、地下の洞窟からミラディン内部の大空洞、[[メムナーク/Memnarch]]の住処へと続く道を教えた。
[[ヴィダルケン/Vedalken]]との取引によって屍賊にレオニンの国タージ=ナールを襲わせていたが、[[ラクシャ/Raksha]]王と同盟を結んだ[[グリッサ/Glissa]]により僕であるヴァンパイア([[メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire]]と思われる)を倒されて降伏し、襲撃を止めさせられる。
+
次にグリッサ達が[[カルドラの盾/Shield of Kaldra]]を探しに再びメフィドロスまで来た際にはヴィダルケンと内通して邪魔をするが、この時も結局はグリッサに折れ、地下の洞窟からミラディン内部の大空洞、[[メムナーク/Memnarch]]の住処へと続く道を教えた。
+
  
 
そして緑の太陽が昇った後、部下の一人に造反され、生首だけの姿となってラクシャの元に届けられる。その後はグリッサに持ち歩かれ、物語の最後まで行動を共にした。
 
そして緑の太陽が昇った後、部下の一人に造反され、生首だけの姿となってラクシャの元に届けられる。その後はグリッサに持ち歩かれ、物語の最後まで行動を共にした。
15行: 15行:
 
グリッサとメムナークの戦いにおいては、首だけの姿になっても「ミラディン世界最強の屍術師」としての力を見せつけ、ラクシャに首を持たれたまま屍賊にメムナークを襲わせてグリッサを助けた。
 
グリッサとメムナークの戦いにおいては、首だけの姿になっても「ミラディン世界最強の屍術師」としての力を見せつけ、ラクシャに首を持たれたまま屍賊にメムナークを襲わせてグリッサを助けた。
  
メムナークが倒れた後、グリッサと[[スロバッド/Slobad]]と共に、彼もまた(生首の姿そのままで)ミラディン世界に残った。2人は地上に去ったが、彼はミラディン地下の大空洞で独り(正確には、[[迷惑エンジン/Nuisance Engine]]の邪魔者トークンと思しきクリーチャー沢山と)暮らしている。
+
メムナークが倒れた後、グリッサと[[スロバッド/Slobad]]と共に、彼もまた(生首の姿そのままで)ミラディン世界に残った。2人は地上に去ったが、彼はミラディン地下の大空洞で独り(正確には、[[迷惑エンジン/Nuisance Engine]]の[[邪魔者]]トークンと思しきクリーチャー沢山と)暮らしている。
 +
 
 +
===[[ミラディンの傷跡ブロック]]===
 +
[[ファイレクシア/Phyrexia]]の侵略に手を貸す代わりに新たな胴体を手に入れ、[[大霊堂の王、ゲス/Geth, Lord of the Vault]]として再登場({{Gatherer|id=490763}})。[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]の[[黒]]の派閥を統べる[[七人の鋼の族長/Seven Steel Thanes]]の一人に列している。抜け目ない性格も変わっていないようで、他勢力の取引や同盟を仲介することにより影響力を保持している。
 +
 
 +
===[[ファイレクシア:完全なる統一]]===
 +
暴力的な支配を好む他の族長と異なり、不明瞭で拘束力のある魔法の契約を用いて臣下を隷属させており、契約の族長/Thane of Contractsと呼ばれている。それゆえに、他の族長は彼を弱者と見做し、人間の出自であることを嘲笑している。
 +
 
 +
他の[[新ファイレクシア/New Phyrexia#地理|球層]]から自らの領域に移住を認める代わりに臣下とする契約も行っていたようである。そのため、彼の膝元には新ファイレクシアでは無価値な存在とされる、完成化の途中段階にあったり完成化に失敗した者も多く住みついている。
 +
 
 +
鋼の族長全体の度重なる問題行動もあってか[[アトラクサ/Atraxa]]による抹殺指令が出され、[[イクセル/Ixhel]]の手で殺害された。しかし、ゲスの領地の様子やゲスの言葉から現体制への疑問を覚えたイクセルは、彼を完全に抹消せず[[ヴィシュグラズ/Vishgraz]]として造り直し野に放った。
 +
 
 +
==登場==
 +
===登場カード===
 +
{{同一の存在を表すカード/ゲス}}
 +
 
 +
====[[名前|カード名]]に登場====
 +
;[[ダークスティール]]
 +
:[[ゲスの呪文書/Geth's Grimoire]]
 +
;[[ミラディンの傷跡]]
 +
:[[ゲスの玉座/Throne of Geth]]
 +
;[[新たなるファイレクシア]]
 +
:[[ゲスの評決/Geth's Verdict]]
 +
;[[ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ]]
 +
:[[ゲスの召喚/Geth's Summons]]
 +
 
 +
====[[フレイバー・テキスト]]に登場====
 +
;[[ミラディン]]
 +
:[[血のやりとり/Barter in Blood]]、[[恐怖/Terror]]、[[囁きの大霊堂/Vault of Whispers]]
 +
;[[ダークスティール]]
 +
:[[貪欲の重責/Burden of Greed]]
 +
;[[フィフス・ドーン]]
 +
:[[影の中の貪り/Devour in Shadow]]
 +
;[[ミラディンの傷跡]]
 +
:[[モリオックの肉裂き/Moriok Reaver]]、[[壊死のウーズ/Necrotic Ooze]]、ゲスの玉座/Throne of Geth
 +
;[[ミラディン包囲戦]]
 +
:[[黒の太陽の頂点/Black Sun's Zenith]]、[[鏡操り/Mirrorworks]]
 +
;[[新たなるファイレクシア]]
 +
:[[蔑み/Despise]]、ゲスの評決/Geth's Verdict、[[大霊堂のスカージ/Vault Skirge]]
  
 +
===登場作品・記事===
 +
;[[ミラディン・ブロック]]
 +
*[[The Moons of Mirrodin]] (小説)
 +
*[[The Darksteel Eye]] (小説)
 +
*[[The Fifth Dawn]] (小説)
 +
;[[ミラディンの傷跡ブロック]]
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/phyrexia-and-vaultlord-2010-09-07 Phyrexia and the Vaultlord] / [https://web.archive.org/web/20131210160925/http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/008390/ ファイレクシアと大霊堂の王(Internet Archive)] (Savor The Flavor [[2010年]]9月7日 [[Doug Beyer]]著)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/geth-who-2010-11-09 Geth Who!] (Arcana 2010年11月9日 [[Monty Ashley]]著)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/planeswalkers-guide-new-phyrexia-steel-thanes-2011-04-13 A Planeswalker's Guide to New Phyrexia: The Steel Thanes]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003951/ プレインズウォーカーのための新たなるファイレクシア案内 その2](Savor The Flavor [[2011年]]4月13日 Magic Creative Team著)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/dark-discoveries-2011-05-19 Dark Discoveries](Part2)(公式コミック Feature 2011年5月19日 [[Jenna Helland]]著)
 +
*[[Scars of Mirrodin: The Quest for Karn‎]] (小説)
 +
;[[ファイレクシア:完全なる統一]]
 +
*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/a-hollow-body Phyrexia: All Will Be One | A Hollow Body]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/ONE/0036608/ サイドストーリー第2話:空ろな身体](Magic Story [[2023年]]1月12日 [[Aysha U. Farah]]著)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/assault-on-new-phyrexia-or-episode-3-inconceivable-losses Assault on New Phyrexia | Episode 3: Inconceivable Losses]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/ONE/0036611/ 新ファイレクシア急襲 メインストーリー第3話:信じがたい喪失](Magic Story 2023年1月14日 [[Seanan McGuire]]著、名前のみ)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/the-legends-of-phyrexia-all-will-be-one The Legends of Phyrexia: All Will Be One]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0036638/ 『ファイレクシア:完全なる統一』の伝説たち](Feature 2023年2月2日 [[Grace Fong]]著)
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[屍術師/Necromancer]]
 
*[[屍術師/Necromancer]]
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]

2023年2月16日 (木) 21:28時点における最新版

ゲス/Gethは、ミラディン・ブロック初出のキャラクター。カードとしてはミラディンの傷跡大霊堂の王、ゲス/Geth, Lord of the Vaultが初出。

目次

[編集] ストーリー

[編集] ミラディン・ブロック

金属世界ミラディン/Mirrodinの沼地メフィドロス/Mephidrossを棲家とするモリオック/Moriok屍術師/Necromancer大霊堂の守り手/keeper of the Vaultの二つ名を持つ。

屍賊/Nimを操るが、心の底から邪悪な人物という訳でもないようである。どこか飄々として立ち回りが上手く、時には情けない所を見せつつも常にしたたかに生き延びている。

本人曰く「生きている訳でも死んでいる訳でもない」。

ヴィダルケン/Vedalkenとの取引によって屍賊にレオニン/Leoninの国タージ=ナールを襲わせていたが、ラクシャ/Raksha王と同盟を結んだグリッサ/Glissaにより僕であるヴァンパイアメフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampireと思われる)を倒されて降伏し、襲撃を止めさせられる。次にグリッサ達がカルドラの盾/Shield of Kaldraを探しに再びメフィドロスまで来た際にはヴィダルケンと内通して邪魔をするが、この時も結局はグリッサに折れ、地下の洞窟からミラディン内部の大空洞、メムナーク/Memnarchの住処へと続く道を教えた。

そして緑の太陽が昇った後、部下の一人に造反され、生首だけの姿となってラクシャの元に届けられる。その後はグリッサに持ち歩かれ、物語の最後まで行動を共にした。

グリッサとメムナークの戦いにおいては、首だけの姿になっても「ミラディン世界最強の屍術師」としての力を見せつけ、ラクシャに首を持たれたまま屍賊にメムナークを襲わせてグリッサを助けた。

メムナークが倒れた後、グリッサとスロバッド/Slobadと共に、彼もまた(生首の姿そのままで)ミラディン世界に残った。2人は地上に去ったが、彼はミラディン地下の大空洞で独り(正確には、迷惑エンジン/Nuisance Engine邪魔者トークンと思しきクリーチャー沢山と)暮らしている。

[編集] ミラディンの傷跡ブロック

ファイレクシア/Phyrexiaの侵略に手を貸す代わりに新たな胴体を手に入れ、大霊堂の王、ゲス/Geth, Lord of the Vaultとして再登場(イラスト)。新ファイレクシア/New Phyrexiaの派閥を統べる七人の鋼の族長/Seven Steel Thanesの一人に列している。抜け目ない性格も変わっていないようで、他勢力の取引や同盟を仲介することにより影響力を保持している。

[編集] ファイレクシア:完全なる統一

暴力的な支配を好む他の族長と異なり、不明瞭で拘束力のある魔法の契約を用いて臣下を隷属させており、契約の族長/Thane of Contractsと呼ばれている。それゆえに、他の族長は彼を弱者と見做し、人間の出自であることを嘲笑している。

他の球層から自らの領域に移住を認める代わりに臣下とする契約も行っていたようである。そのため、彼の膝元には新ファイレクシアでは無価値な存在とされる、完成化の途中段階にあったり完成化に失敗した者も多く住みついている。

鋼の族長全体の度重なる問題行動もあってかアトラクサ/Atraxaによる抹殺指令が出され、イクセル/Ixhelの手で殺害された。しかし、ゲスの領地の様子やゲスの言葉から現体制への疑問を覚えたイクセルは、彼を完全に抹消せずヴィシュグラズ/Vishgrazとして造り直し野に放った。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] カード名に登場

ダークスティール
ゲスの呪文書/Geth's Grimoire
ミラディンの傷跡
ゲスの玉座/Throne of Geth
新たなるファイレクシア
ゲスの評決/Geth's Verdict
ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ
ゲスの召喚/Geth's Summons

[編集] フレイバー・テキストに登場

ミラディン
血のやりとり/Barter in Blood恐怖/Terror囁きの大霊堂/Vault of Whispers
ダークスティール
貪欲の重責/Burden of Greed
フィフス・ドーン
影の中の貪り/Devour in Shadow
ミラディンの傷跡
モリオックの肉裂き/Moriok Reaver壊死のウーズ/Necrotic Ooze、ゲスの玉座/Throne of Geth
ミラディン包囲戦
黒の太陽の頂点/Black Sun's Zenith鏡操り/Mirrorworks
新たなるファイレクシア
蔑み/Despise、ゲスの評決/Geth's Verdict、大霊堂のスカージ/Vault Skirge

[編集] 登場作品・記事

ミラディン・ブロック
ミラディンの傷跡ブロック
ファイレクシア:完全なる統一

[編集] 参考

MOBILE