テンペスト
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2016年9月28日 (水) 12:15時点における版
テンペスト/Tempest | |
シンボル | 稲妻の走っている雲(ラース/Rathの障壁) |
略号 | TE, TMP |
コードネーム | Bogavhati |
発売日 | 1997年10月 MO:2008年12月8日 |
セット枚数 | 全350種類 |
テンペスト/Tempestは、テンペスト・ブロックの大型エキスパンション。1997年10月に発売された。意味は「大暴風雨」。
目次 |
概要
シャドーに代表される高速ビートダウン向けカード、バイバックに代表されるコントロール・長期戦向けカードなど、各色様々なデッキタイプに対応した強力なカードが多数バランスよく登場した。また固有のメカニズムを持つクリーチャー・タイプとして、スリヴァーやスパイク、リシドが初めて登場した。エクステンデッドなどで重宝され続けたり、のちに再録・リメイクの元となったカードが多いのも特徴。
また、久しぶりにスタンダードで禁止カードが登場したセットでもある(大地の知識/Earthcraftと水蓮の花びら/Lotus Petal)。
このセットから構築済みデッキが発売されるようになる(日本語版はストロングホールドから)。
2008年12月8日から2009年4月27日までの間、Magic Onlineで販売されていた。新規に2つのテーマデッキが作られ、また、一定確率でプレミアム・カードが封入されている。ただし現物化はできない。
- 対抗色への色対策カードが各色のアンコモンに登場しており、その多くが第6版にも再録された(→テンペストの色対策カード)。ただし、そのカードパワーにはかなりムラがある。色対策カードの代表として挙げられるほど強力なものがある一方で、ほとんど名前を聞かないものも散見される。
- セット名が「暴風雨」であるせいか、基本土地のどの情景も今にも雨が降り出しそうにどんより曇っており、非常に荒廃しているのも特徴。平地/Plainsですらひび割れが走っている。これはテンペスト・ブロックの背景ストーリーの舞台となる人工次元/Plane、荒廃したラース/Rathの様子を描いたもの。
- コードネームの「Bogavhati(本来の綴りはBhogavati)」は、毒を持った蛇たちがいるインド神話の土地。強く毒を押すことを意味してつけられた。デザイン初期は総カード330枚中、実に58枚ものカードが毒に関連したものだった。しかし最初のデベロップでどんどん枚数が削られていき、「毒を入れるべきかどうか」が問題になり最終的に取り除かれた(おかしなことがやってきた その1)。
- その後、毒を本格的に扱ったブロックの登場は、実に13年後のミラディンの傷跡ブロックを待たねばならなかった。
- コードネームの「Bogavhati(本来の綴りはBhogavati)」は、毒を持った蛇たちがいるインド神話の土地。強く毒を押すことを意味してつけられた。デザイン初期は総カード330枚中、実に58枚ものカードが毒に関連したものだった。しかし最初のデベロップでどんどん枚数が削られていき、「毒を入れるべきかどうか」が問題になり最終的に取り除かれた(おかしなことがやってきた その1)。
- 日本語版ではあまりにも誤植・誤訳が多すぎたので、原則として行わないはずの改版増刷を行った。
テーマデッキ
以下2つはMagic Onlineでのみ発売。
パッケージ・イラスト
- ラースのドラゴン/Rathi Dragon (スターターデッキ)
- オーラトグ/Auratog
- 司令官グレヴェン・イル=ヴェク/Commander Greven il-Vec
- ヴォルラスの呪い/Volrath's Curse
デザイン
デザイン・チーム | Mark Rosewater (lead) |
Charlie Catman | |
Mike Elliott (lead) | |
Richard Garfield | |
開発チーム | Henry Stern (lead) |
Mike Elliott | |
William Jockusch | |
Bill Rose | |
Mark Rosewater | |
アート・ディレクター | Matt Wilson |
- 後にマジック:ザ・ギャザリングの主席デザイナーに就任することとなるMark Rosewaterがデザイナーとして念願のデビューを果たしたのが、このセットである。
- 最初デベロップ・チームとして雇われた彼は、セットをデザインする機会をもらえるよう、Joel Mick(当時の主席デザイナー兼デベロッパー)を説得せねばならなかった。マジックの生みの親であるRichard Garfield(他のゲームのデザインで忙しく、アラビアンナイト以降何年も離れていた)を口説き落として自分のチームに招き入れ、彼らはテンペストを作ることとなった(夢の仕事を掴むため)(おかしなことがやってきた その1)(プレイのガーフィールド)。
- デザイン能力を証明したいと思っていた新人のMike Elliottも加わり、長年アイデアをたっぷり溜め込んでいた三者が一同に会したことで「爆発」が起こった。すさまじい枚数のカードがデザインされ、収録しきれずファイルに保管されたそれらは以後何年にも渡って様々なカードやメカニズムの元となり続けている。サイクリングをはじめとして、「原案を遡るとテンペストに行き着く」というものは非常に多いとのこと。
- 最初デベロップ・チームとして雇われた彼は、セットをデザインする機会をもらえるよう、Joel Mick(当時の主席デザイナー兼デベロッパー)を説得せねばならなかった。マジックの生みの親であるRichard Garfield(他のゲームのデザインで忙しく、アラビアンナイト以降何年も離れていた)を口説き落として自分のチームに招き入れ、彼らはテンペストを作ることとなった(夢の仕事を掴むため)(おかしなことがやってきた その1)(プレイのガーフィールド)。
関連リンク
- Tempest Archive (WotC、英語)
- Twenty Things You Might Not Have Known About Tempest/『テンペスト』に関する20の秘密(WotC)