黒死病/Pestilence
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2016年11月26日 (土) 07:29時点における版
エンチャント
終了ステップの開始時に、クリーチャーが戦場に存在しない場合、黒死病を生け贄に捧げる。
(黒):黒死病は、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれ1点のダメージを与える。
「すべてのクリーチャーとプレイヤーにダメージ」という呪文や能力の中でも、最古のカードの1つ。第6版までは皆勤賞であった。
低タフネスのクリーチャーをまとめて除去出来るだけでなく、いざとなれば対戦相手のとどめを刺すエンドカードとしても使用出来る。
「生け贄に捧げる」のペナルティ能力は終了ステップ開始時にクリーチャーがいない場合に誘発し、解決時に再度チェックが入る(if節ルール)。その為、様々な抜け道がある。
- 例1:プロテクション(黒)持ち、破壊不能持ち、高タフネスのクリーチャーを用意する。
- 例2:終了ステップのチェック時にクリーチャーが戦場に存在してさえいれば良いので、それが例え「ターン終了時までクリーチャー化したパーマネント」であっても構わない。例えばミシュラランド等。
- 例3:対戦相手の終了ステップ中に起動する。その結果もしクリーチャーがいなくなったとしても、「終了ステップの開始時」は既に過ぎている為、生け贄には捧げられずに自分のターンを迎えられる。その後、自分のターン中で新たなクリーチャーを戦場に出せばよい。
- 例4:「終了ステップ開始時に帰ってくる能力」を持ったクリーチャーと組み合わせる。
プレイヤー自身のライフへの被害を抑える方法としては、黒の防御円/Circle of Protection: Blackやウルザの鎧/Urza's Armorが使用される場合が多い。
- なおマジックのルールが整理中だった黎明期において、この手のカードは起動コストを「一括払い」する事により、ダメージもまた「一塊」扱いする事が出来た。例えばこれの場合「黒マナ3点を一気に支払う事で全体に3点のダメージ。」という事が出来た。その為、防御円での軽減や誘発型能力の誘発に関わる差が生まれていた。もちろん、現ルールにおいてその様な行為は不可能である。
サマーマジック版までのイラストはかなり不気味である。第5版再録の折新規イラストを獲得。ウルザズ・サーガ及びバトルロイアル版のイラスト奥には、魔女エンジン/Witch Engine(イラスト)の姿が描かれている。
低タフネスのクリーチャー群を壊滅させる点。相手の増援や厄介なシステムクリーチャーの滞在を許さない点。繰り返し使用可能な点。エンドカードに成り得る点。これら4点はリミテッドにおいて非常に強力過ぎた。その為、リミテッドにおけるゲームバランスが考慮され、第6版ではアンコモンとなった。また、後述する関連カードのレアリティもアンコモン以上である場合が多い。
英語名から分かるとおり、「黒死病」とは「ペスト」の日本語名。人類史上において億人超えの多大な死者を出した有名な伝染病である。「ペスト菌の感染者や媒介者(クリーチャー)が存在しなくなれば消え去る(生け贄に捧げる)」という効果は、モデルである伝染病を意識したトップダウン・デザインだろう。
- これに由来してこのカードの俗称も「ペスト」であり、類似の効果を持つカードも同様に称される。ペストが効果の総称として使われるくらい、類似効果を持つカードが後にいくつも作られている。最も類似しているカードはWithering Wisps。能力で言えばのたうつウンパス/Thrashing Wumpus。また、その名をそのまま内蔵した黒死病の悪魔/Pestilence Demonも存在する。
- 次元の混乱にて、赤の紅蓮炎血/Pyrohemiaとしてタイムシフト。