激動/Upheaval
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2019年1月15日 (火) 00:49時点における版
全パーマネントを手札に戻す、豪快なバウンス・リセット呪文。ゲームぎゃざ誌でついた評価が「戻しすぎ」。
最初はそのマナ・コストの重さとソーサリーであることからあまり注目されず、カスレア扱いだった。しかし、他のリセットと異なり、パーマネントを破壊するのではなく手札に戻すため、マナを浮かせて唱えればそれ以前の手札の状態に関係なく自分のパーマネントをすぐに再展開することができる。
また、手札が一時的に爆発的に増えるため、手札をリソースとするゾンビの横行/Zombie Infestationやサイカトグ/Psychatogとの抜群の相性の良さを示し、トップレアの一角となった(→ゾンビ激動、激動サイカトグ)。スレッショルドとの相性も良い(→8Man)。
エクステンデッドでは金属細工師/Metalworkerによる大量マナをベースにティンカーなどで使用された。
- 俗に「『すべての〜』と書かれているカードは危険である」と言われる、その事実を証明するカードの1枚と言えるだろう。
- 青の中でも非常に強烈なリセット呪文であったが、のちの神河謀叛で本当の意味で全てをリセットする星の揺らぎ/Sway of the Starsが現れた。しかし激動の反省を踏まえているのか10マナと重い。
- 同じく土地を含む広範囲のリセットに、赤のジョークルホープス/Jokulhaupsやその亜種がある。エンチャントや破壊不能持ちパーマネントにも有効な分、激動の方が範囲は広い。
- 全体バウンス後のクリンナップ・ステップで手札を捨てたくないと言う方は呪文書/Spellbookをどうぞ。
- あまりに大量のカードを手札に戻すため、唱えたこれも一緒に手札に戻してしまうミスが時々起こるので注意したい[1]。
再展開が容易なエンドカードであることから、統率者戦では最初から禁止カードに指定されている。2005年9月23日よりプリズマティックで、2008年3月26日より100カード・シングルトンで禁止カードに指定されたが、それぞれ2008年12月10日、2009年4月29日より禁止が解除された。
開発秘話
このカードのイラストは、もともと恐ろしい死/Ghastly Demiseのために用意された物だった。墓地にあるカードの枚数を参照するクリーチャー除去なので「舞い上がった大地がクリーチャーを殺す」というコンセプトで描かれたのだが、できたイラストがあまりにもダイナミックだったため、より効果が派手な激動に使われることになった[2]。
主な亜種
全体バウンスカード。特記しない限りソーサリー。太字は土地をバウンスしない。クリーチャーのみをバウンスするカードは脱出/Evacuationを参照。
- 洗い流し/Wash Out - 3U。選んだ色のパーマネント限定。(インベイジョン)
- 星の揺らぎ/Sway of the Stars - 8UU。手札と墓地も含めてライブラリーに戻し7枚引く。(神河物語)
- 世界粛清/Worldpurge - 8マナの青白混成カード。バウンス後に手札7枚を選び残りはライブラリーに加えて切り直す。(シャドウムーア)
- ケデレクトのリバイアサン/Kederekt Leviathan - 6UUのクリーチャーのETB能力。蘇生持ち。(アラーラの断片)
- 壊滅的大潮/Devastation Tide - 3UU。奇跡つき。(アヴァシンの帰還)
- 変位の波/Displacement Wave - XUU。点数で見たマナ・コストがX以下のパーマネント限定。(マジック・オリジン)
- 押し潰す触手/Crush of Tentacles - 4UU。怒濤3UUで怒濤時は8/8のタコ・トークンを生成する。(ゲートウォッチの誓い)
- 沿岸崩壊/Coastal Breach - 6U。不抜。(統率者2016)
- 川の叱責/River's Rebuke - 4UU。対象のプレイヤー1人のコントロールするパーマネント限定。(イクサラン)
参考
- ↑ ~強迫するのも楽じゃない~ 第七回:日本選手権 (WotC 2002年7月24日 文:藤田憲一) - 「Bad Play of the Week」参照
- ↑ "What If?" with Odyssey art II(Daily MTG Arcana 2002年2月11日)