賢明な車掌、トルーズ/Toluz, Clever Conductor

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2023年9月29日 (金) 22:04時点における最新版

ETBで謀議し、カードを捨てるとそれを追放、死亡した時に手札に戻す伝説の人間・ならず者。

本来、ルーターやその類型は枚数的にはハンド・アドバンテージを得られないが、遅効性とはいえ直接カード・アドバンテージに転換してくれるのはありがたい。謀議はもちろん血トークンや追加コスト、お互いにカードを捨てる効果で捨てたカード、あるいは魂力やサイクリング等、アドバンテージを拾える場面は極めて多く、きちんと維持して死なせられれば莫大なアドバンテージを獲得できる。相手の手札破壊への対策となる点もありがたい。

短所としては、バウンスや追放など死亡以外の方法で対処されると追放されたカードが戻ってこないところがある。後で戻ってくるからとキーカードを捨ててしまうと、それらで排除された場合に苦しいことになる。基本的には不要なカードを捨てていき、上手く行けば後で戻ってくる程度に考えて運用した方が安全である。このカードを重要なアドバンテージ源にする場合はインスタントタイミングで機能するサクり台や生け贄に捧げる手段を用意しておきたい。最悪の場合は自分のカードでトルーズを破壊するのも手。

また土地以外を捨てた場合でも3マナ4/2にしかならないのも問題。維持困難なサイズなのでやはり基本は使い捨てるカードとして考えておくべきだろう。PIG効果を考えればむしろ死にやすいというメリットにもなっており、下手に対処される前に自爆特攻や自爆ブロックに使っていきたい。

リミテッドでは死亡以外での対処法が限られてくるため能力を活用しやすい。都落ち/Run Out of Townや口止め/Buy Your Silenceがコモンに存在する白青相手は不要なカードを優先、それ以外なら+1/+1カウンターを乗せることも意識、という形が安定するだろうか。

スタンダードでは団結のドミナリア参入後のエスパー・レジェンズに採用されることがある。策謀の予見者、ラフィーン/Raffine, Scheming Seerや各種魂力土地が採用されているため能力を活かしやすい。また、色拘束が緩いので英雄の公有地/Plaza of Heroesの色マナ発生源としても相性が良い。ただし、追放除去や3マナの競合先が多い点は向かい風である。

[編集] 関連カード

• 常智のリエール/Rielle, the Everwise - 同様の、捨てたことによる手札損失を補填するカードはこちらを参照。

[編集] サイクル

ニューカペナの街角の混成の伝説のクリーチャーのサイクル。マナ・コストに色マナ・シンボル1つと混成マナ・シンボル2つを含み、単色でも2色でも3色でも唱えることができる。稀少度はレア。

• 路上の師、リガ/Rigo, Streetwise Mentor（緑白青）
• 賢明な車掌、トルーズ/Toluz, Clever Conductor（白青黒）
• 欲深き者、エヴリン/Evelyn, the Covetous（青黒赤）
• ドラゴンの打擲、オーグニス/Ognis, the Dragon's Lash（黒赤緑）
• ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ/Jinnie Fay, Jetmir's Second（赤緑白）

[編集] ストーリー

トルーズ/Toluzはニューカペナ/New Capennaの常夜会一家/The Obscuraに所属する人間/Human。女性（イラスト）。

彼女は車掌であると同時に殺しも生業としており、獲物を弄ぶ暗闇のルーズ/Light's-Out Luzとして名高い。その由来は彼女が上層部から「品行方正な」手段で手に入れた、影を生成する機械であり、標的は彼女が迫る姿を目にせぬまま闇の中へ葬られる。この機械を得る対価として脚に障害を負い、現場に出向く頻度を減らしたが、それでも彼女の仕事はさほど遅くなっていない。そして、顧客に特別なものを提供する際には斡旋屋一家/The Brokers以上の額を請求する。

パルネス/Parnesseの母親であり、その配偶者であるエラント/Errantの父アンヘロ/Anheloとも親交がある。

[編集] 登場記事・登場作品

• The Family Man/サイドストーリー：一家の父（Magic Story 2022年4月4日 K. Arsenault Rivera著）

[編集] 参考

• カード個別評価：ニューカペナの街角 - レア