Yet Another Aether Vortex
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これを活用するには、[[デッキ]]に「出せさえすれば大幅に有利になる」カードを入れておき、[[渦まく知識/Brainstorm]]や[[俗世の教示者/Worldly Tutor]]などの[[ライブラリー操作]]カードで支援することになるだろう。またライブラリーの一番上を継続的に操作できるカードと[[シナジー]]をなすようにするのも強力で、後述のリンクのページではこのカードに[[霊安室/Mortuary]]と[[髪張りの琴/Hair-Strung Koto]]を加えた[[無限コンボ]]が示されている(ただしもっと単純に、例えば霊安室と[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]でも[[無限ダメージ]]である)。能動的に繰り返しライブラリーの一番上にカードを置ける[[罪の償い/Penance]]や[[逢魔が辻/Haunted Crossroads]]と組むのもよいだろう。 | これを活用するには、[[デッキ]]に「出せさえすれば大幅に有利になる」カードを入れておき、[[渦まく知識/Brainstorm]]や[[俗世の教示者/Worldly Tutor]]などの[[ライブラリー操作]]カードで支援することになるだろう。またライブラリーの一番上を継続的に操作できるカードと[[シナジー]]をなすようにするのも強力で、後述のリンクのページではこのカードに[[霊安室/Mortuary]]と[[髪張りの琴/Hair-Strung Koto]]を加えた[[無限コンボ]]が示されている(ただしもっと単純に、例えば霊安室と[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]でも[[無限ダメージ]]である)。能動的に繰り返しライブラリーの一番上にカードを置ける[[罪の償い/Penance]]や[[逢魔が辻/Haunted Crossroads]]と組むのもよいだろう。 | ||
− | * | + | *[[アンヒンジド]]初出時の[[カード名]]は《Yet Another Æther Vortex》。[[カラデシュ]]発売に伴う[[オラクル]]更新により、カード名に「[[霊気/Aether|Æther]]」を含むカードはすべて合字を用いない表記に変更されたのだが、「[[銀枠]]カードはオラクルを更新しない」という当時の方針によりこのカードのみしばらく「Æther」のままだった。その後、[[Unstable]]発売に際し行われた銀枠カードのオラクル更新により、このカードも合字を用いない表記に変更された。 |
+ | **変更されていなかった当時、「アン・ルール・マネージャー」である[[Mark Rosewater]]によって、このカードにも合字の廃止は適用されるとの裁定が下されていた([http://markrosewater.tumblr.com/post/144516031408/will-the-ligature-of-yet-another-%C3%A6ther-vortex-be 参考])。 | ||
*書いてあること自体はそんなに長くないのだが、ルールは後述の通りなかなかややこしい。なお、あくまで最初から銀枠向けとして作ったものであり、流石に「[[黒枠]]でボツになったから銀枠で出した」というものではなかったとのこと([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/having-un-2004-11-22 参考])。 | *書いてあること自体はそんなに長くないのだが、ルールは後述の通りなかなかややこしい。なお、あくまで最初から銀枠向けとして作ったものであり、流石に「[[黒枠]]でボツになったから銀枠で出した」というものではなかったとのこと([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/having-un-2004-11-22 参考])。 | ||
*「Yet Another」は"また別の""もう一つの"という意味だが、英語圏のネット界隈では"公式に対するもう一つの(回答)"すなわち[[銀枠|非公式な存在]]を指す。 | *「Yet Another」は"また別の""もう一つの"という意味だが、英語圏のネット界隈では"公式に対するもう一つの(回答)"すなわち[[銀枠|非公式な存在]]を指す。 |
2020年3月5日 (木) 19:35時点における版
エンチャント
すべてのクリーチャーは速攻を持つ。
プレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを公開した状態でゲームをプレイする。
いずれかのライブラリーの一番上にあるインスタントでもソーサリーでもないカードは、そのライブラリーにあるのに加えてオーナーのコントロール下で戦場に出ている。
未来予知/Future Sightがアンヒンジド風味に赤くなったらこうなってしまった。
ライブラリーの一番上のパーマネント・カードが戦場に出ていることになり、全体への速攻まで付く。非常に強力な効果だが、対戦相手も恩恵を受けるため出した後はのんびりしていられない。
これを活用するには、デッキに「出せさえすれば大幅に有利になる」カードを入れておき、渦まく知識/Brainstormや俗世の教示者/Worldly Tutorなどのライブラリー操作カードで支援することになるだろう。またライブラリーの一番上を継続的に操作できるカードとシナジーをなすようにするのも強力で、後述のリンクのページではこのカードに霊安室/Mortuaryと髪張りの琴/Hair-Strung Kotoを加えた無限コンボが示されている(ただしもっと単純に、例えば霊安室とモグの狂信者/Mogg Fanaticでも無限ダメージである)。能動的に繰り返しライブラリーの一番上にカードを置ける罪の償い/Penanceや逢魔が辻/Haunted Crossroadsと組むのもよいだろう。
- アンヒンジド初出時のカード名は《Yet Another Æther Vortex》。カラデシュ発売に伴うオラクル更新により、カード名に「Æther」を含むカードはすべて合字を用いない表記に変更されたのだが、「銀枠カードはオラクルを更新しない」という当時の方針によりこのカードのみしばらく「Æther」のままだった。その後、Unstable発売に際し行われた銀枠カードのオラクル更新により、このカードも合字を用いない表記に変更された。
- 変更されていなかった当時、「アン・ルール・マネージャー」であるMark Rosewaterによって、このカードにも合字の廃止は適用されるとの裁定が下されていた(参考)。
- 書いてあること自体はそんなに長くないのだが、ルールは後述の通りなかなかややこしい。なお、あくまで最初から銀枠向けとして作ったものであり、流石に「黒枠でボツになったから銀枠で出した」というものではなかったとのこと(参考)。
- 「Yet Another」は"また別の""もう一つの"という意味だが、英語圏のネット界隈では"公式に対するもう一つの(回答)"すなわち非公式な存在を指す。
- 英語のフレイバー・テキストは、"Flavortext"という単語の中に"vortex"が含まれているというもの。日本語の準公式訳を当てるのは難しかったであろう。
It puts the "vortex" in "flavortext."
こいつは"フレイバー・テキスト"に"トイレ"とか"ステキ"を放り込む。
ルール
Yet Another Unhinged Preview(Wizards社;英語)による。
- ライブラリーの一番上のカードは、戦場に出ているものとして扱われるが、「戦場に出る」もしくは「唱える」手順は経ていない。ETB能力は誘発しない。タップイン、「戦場に出るに際し~」「n個のカウンターが乗った状態で戦場に出る」といった能力群も同様に機能しない。
- ライブラリーの一番上に直接カードを置いた場合(吸血の教示者/Vampiric Tutorや回収/Reclaimなど)でも、やはり戦場に出ることに対する能力は無視される。
- +1/+1カウンターを置くことが前提の0/0クリーチャー(スパイクや移植持ちなど)やプレインズウォーカー、オーラであるエンチャントは、状況起因処理により即座に墓地送りとなる。
- 戦場に出る際の挙動がペナルティ能力その他のデメリットである場合は、それを踏み倒せることになる。
- 暗黒の深部/Dark Depthsや触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchableをライブラリーの一番上に置ければ、すべてのクリーチャーに速攻が付くこともあいまって強烈。
- Time Vaultやネビニラルの円盤/Nevinyrral's Diskなど、タップインを前提として高いカードパワーを与えられているカードとの相性もよい。
- 天界の収斂/Celestial Convergenceでもよいが、こちらは自爆の危険性も。
- ただしその一方で、ライブラリーの一番上のカードを別の領域に移動する効果が適用された場合(「カードを~枚引く」「ライブラリーの上から~枚を墓地に置く」など)、そのカードが戦場を離れることに対する能力(「戦場を離れたとき」「戦場から墓地に置かれたとき」など)は機能する。
- Illusions of Grandeurや極悪な死/Nefarious Lichをデッキに入れているときに相手にYet Another AEther Vortexを出されると、これがライブラリートップに来た時点で敗北は間近である。
- 戦場に出るときにデメリット、戦場を離れるときにメリットをもたらすカードとの相性は非常に良好。寄生牙のマンタ/Wormfang Mantaなど。
上記の記事で明確に述べられていない問題として、ライブラリーの一番上のカードを直接戦場に出す効果(例えば野生の呼び声/Call of the Wildやムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Dayaなど)との併用時の処理が挙げられる。戦場(として扱っている領域)から戦場に移動した、ということであるため、「移動しなかったように扱う」か「改めて戦場に出たものとして扱う」か、どちらかの解釈となるだろう。
- 前者なら、ETB能力などが誘発しないことを悪用する、スタイフルノートのような運用ができる。後者なら、改めて戦場に出ることで位相などがリセットされることを悪用できる。例えばこれとムル・ダヤの巫女がある状態ならば、1枚の土地のマナ能力を、ライブラリーの一番上で1回、プレイして戦場でもう1回、合計2回起動できる。
- このような問題が発生するのは、黒枠ではありえない「一つのカードが二つの領域(戦場とライブラリー)に同時に存在する」ということが起きているためともいえる。(未来予知/Future Sightの場合は、ライブラリーの一番上から唱える=ライブラリーの一番上から直接スタックへ移動することを許すだけなので問題にはならない。)