ティボルトの計略/Tibalt's Trickery
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2021年3月28日 (日) 16:38時点における版
インスタント
呪文1つを対象とする。それを打ち消す。1か2か3を無作為に選ぶ。その呪文のコントローラーはその選んだ数に等しい枚数のカードを切削する。その後、その呪文と違う名前を持ち土地でないカードが追放されるまで、自分のライブラリーの一番上から1枚ずつ追放していく。そのプレイヤーはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その後、そのプレイヤーはそれらの追放されたカードを自分のライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
混沌の赤らしい、ギャンブル性に溢れたインスタント。対象の呪文を打ち消し、別の呪文に改変する。
簡単に悪用できなくするため、無作為に1~3枚を切削するが、逆に言えば巻物棚/Scroll Rackなどでライブラリーの一番上から3枚までを土地にして4枚目に目当ての呪文が来るように積み込めば問題ない。
いずれの環境でも、専用構築はこれを唱える事のみを目的とするソリティア系コンボデッキの形をとる。もっぱら1回目は束の間の開口/Temporal Apertureや霊気池の驚異/Aetherworks Marvelと同じ感覚の踏み倒しとして、2枚目以降は対戦相手の妨害に使われる。
モダンでは、続唱呪文からこれが必ず唱えられるようなデッキ構成にし、重量級呪文を踏み倒す、その名を冠したティボルトの計略デッキが存在していた。
スタンダードでも、石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpentやトーモッドの墓所/Tormod's Cryptの0マナアーティファクトから発生の根本原理/Genesis Ultimatumなどを踏み倒すコンボデッキが作られた。最速2ターン目にゲームを決定しうる爆発力があるのでMagic: The Gathering ArenaのBO1で勝利回数による報酬を目的に猛威を振るう。現在のスタンダードでは安定して狙った呪文を唱える手段がないため、勝敗にかかわらずこれを唱えたターンにゲームが終わることが多い。
ヒストリックにおいては確定サーチの対称な対応/Scheming Symmetryにより安定性が高く、全知/Omniscienceを始めとした多数の踏み倒し呪文のどれか1枚を当てればそのまま連鎖して勝利することが可能となっている。
- MTGAにおいてはBO1における初手補正により通常のマナカーブを大きく下回る土地13枚でも構築できる。これによりデッキのティボルトの計略や0マナ呪文を引く確率が大きく下がるため特に高い恩恵を受けている。
禁止指定
2021年2月15日より、モダンで禁止カードに指定される[1]。勝率は高くないものの、続唱呪文を引くか否かだけで決まってしまう、ゲームにならないゲームを生み出してしまうことが問題であったため。