ティボルト/Tibalt

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ティボルト/Tibaltイニストラード・ブロック初出のキャラクター。カードとしてはアヴァシンの帰還悪鬼の血脈、ティボルト/Tibalt, the Fiend-Bloodedが初出。

目次

[編集] 解説

イニストラード/Innistrad出身の半人間/Human・半小悪魔の男性、プレインズウォーカー/Planeswalker。(イラスト

「苦痛の真の姿」に魅了されており、極めて嗜虐的な性格である。生物がどれだけの苦痛に耐えうるかという実験を「芸術」とみなしており、彼は多元宇宙/Multiverseを飛び回ってはそれを究めようとしている。

得意とする魔法は他者の恐怖や疑念などを増大させるものであり、他にも炎魔法を扱うこともできる。

  • 多元宇宙の中でもお気に入りの犠牲者は故郷イニストラードの罪もない人々であり、時折は帰還している模様。

[編集] 経歴

[編集] 灯の点火

ティボルトは元々は人間であり、ネファリア/Nephaliaスカーブ師/Skaberen見習いだった。しかし彼が師のスカーブ/Skaab造りの技を模倣しても、そのための才能や自律心が欠如していた故に上手くいかなかった。その劣等感はやがて外の世界への憎しみへと変わり、彼は生物がどれほどの痛みに耐えることが出来るかの実験を始めるようになっていった。それも当初は害獣のみだったのが、やがては大きな動物、そして浮浪者を実験台にするまでに至った。

ティボルトの研究の邪悪さに引き寄せられるかのように研究室には夜な夜な小悪魔が集まり、その囁きは彼に「苦痛の真の姿」についての洞察をもたらした。全能感に酔いしれた彼は更に嗜虐的にそして無用心となったために、審問官/Inquisitorの訪れは時間の問題だった。小悪魔や拷問具でいっぱいの部屋に追い詰められたティボルトに待つのは処刑か良くても終身刑のみ、そこで彼は己が今まで他者に与えた全ての苦痛を受けることにより小悪魔たちと融合する呪文を解き放つ。この時、彼のプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkは点り、多元宇宙へと逃れさった。

[編集] ソリンvsティボルト

次元渡りが可能となった後も故郷のイニストラードに歪んだ愛情を持っており、しばしば帰還しては無関係の生物を餌食にしている。しかし己の欲望にしか目を向けない傍若無人な狂人を、イニストラードの君主であるソリン・マルコフ/Sorin Markovが見過ごすはずもなかった。

[編集] プレインズウォーカー達の現状/Checking in on the Planeswalkers

ソリンに目を付けられたことに加え、イニストラード以外の次元/Planeにも芸術活動を行える場所は数多に存在する。更に大規模な「悪戯」の機会を画策するティボルトの目は、今や他の次元にも向けられていた。苦痛に歪んだ悲鳴があるそばには必ず彼の存在があるだろう。

[編集] War of the Spark: Ravnica

次元間の標/Interplanar Beaconによってラヴニカ/Ravnicaに呼び出されたプレインズウォーカーの一人。ダブリエル・ケイン/Davriel Caneと共に悪魔を率いて永遠衆/Eternalと戦った。

[編集] War of the Spark: Forsaken

逃亡中のテゼレット/Tezzeretに接触し、ラヴニカでの戦いでニコル・ボーラス/Nicol Bolasが斃されたことを告げる。主の死を耳にしたことによる精神的苦痛を引き出し、自らの糧とするために。

だが、テゼレットはその知らせを聞いて歓喜した。それは彼の野望を阻む唯一の障害が取り除かれたことを意味するからだ。期待した反応を得られなかったティボルトは失望し、その場を去っていった。

[編集] カルドハイム

カルドハイム/Kaldheimを訪れた彼は、「恐ろしい獣」に毒を注入され、解毒と引き換えに動乱を起こすことを持ちかけられた。もっとも、災難を巻き起こすことはティボルトの望むところであったのだが。

手始めに嘘のヴァルキー/Valkiを言葉巧みに騙すと彼を拘束し、その姿を拝借した。そして鍛冶師のコル/Kollに接触し、彼を殺害して領界の剣/Sword of the Realms奪い取った。こうして通りが良い姿と領界/Realmを自在に行き来できる術を手に入れた彼は、各地に不和を煽り領界間の戦争を起こそうとした。

陰謀を察知したケイヤ/Kayaイマースターム/Immersturmにてティボルトの元へとたどり着くが、既に領界の境は引き裂かれ、人為的なドゥームスカール/Doomskarが発生していた。彼は魔法でケイヤの不安を増幅させ、恐怖にすくんだ彼女を始末しようとした。だがその刃はタイヴァー・ケル/Tyvar Kellにより受け止められた。傲慢で自分を疑うことを知らぬそのエルフ/Elfの王子には、増幅される不安というものがなかったのだ。追い詰められたティボルトは、何処かへプレインズウォークしていった。

  • 「恐ろしい獣」の正体についてはストーリー中で明言されていないが、前後の展開や毒という要素からヴォリンクレックス/Vorinclexではないかという考察がされている。

[編集] ファイレクシア:完全なる統一

新ファイレクシア/New Phyrexiaの手により完成化されており、アジャニ/Ajaniと共に種子中枢/The Seedcoreの最深部へと繋がる橋を守っていた。次元壊し/Realmbreakerの元へ向かう仲間のため、エルズペス・ティレル/Elspeth Tirelとタイヴァー・ケルは彼らと刃を交える。

タイヴァーに自らの魔法が通用しないことを悟ったティボルトは、狙いをエルズペスへと変えた。彼女の苦悩と疑念を増幅させ、戦意喪失させる算段である。だがエルズペスは恐怖に押しつぶされながらもアジャニの攻撃を防いだ。そしてタイヴァーは自らの身体に一体化させていた空僻地/Glimmervoidの金属でティボルトを包み込み、疑念の波を遮断した。持ち直したエルズペスによってアジャニが昏倒させられると、ティボルトも自らの尻尾をタイヴァーに掴まれ、それを自身の心臓へと突き立てられた。苦悶の悲鳴をあげた悪魔は橋の下へと突き落とされ、吐き気を催すような粉砕音を響かせた。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] カード名に登場

灯争大戦
ティボルトの憤怒鬼/Tibalt's Rager
カルドハイム
ティボルトの計略/Tibalt's Trickery

[編集] フレイバー・テキストに登場

ソリンvsティボルト
荒廃稲妻/Blightning怒鳴りつけ/Browbeat
カルドハイム
氷縛りの柱/Icebind Pillar
ファイレクシア:完全なる統一
タイヴァーの抵抗/Tyvar's Stand(「悪魔」として)

[編集] イラストに登場

ソリンvsティボルト
荒廃稲妻/Blightning怒鳴りつけ/Browbeat
カルドハイム
領界路の開放/Open the Omenpathsティボルトの計略/Tibalt's Trickery騙し屋の崩落/Fall of the Impostor(象嵌)、悪戯の神の強奪/The Trickster-God's Heist(絵)
ファイレクシア:完全なる統一
タイヴァーの抵抗/Tyvar's Stand

[編集] 登場デッキ

デュエルデッキ

[編集] 登場作品・登場記事

イニストラード・ブロック
イニストラード・ブロック後
ラヴニカのギルド灯争大戦
カルドハイム
ファイレクシア:完全なる統一

[編集] 参考

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