ケイヤ/Kaya

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ケイヤは怒りに燃えるアドリアナの剣撃と唾棄を、笑みを浮かべながら非物質化でかわした。暗殺対象はブレイゴ一人であり、無益な殺生をするつもりはなかった。この男は圧政者だった、圧政者が死ねば自由を手にする機会が生まれると言い残すと、ケイヤは床を抜けて城を後にした。彼女の雇い主である[[マルチェッサ/Marchesa]]がパリアノの女王に即位したのは、その翌日のことだった。
 
ケイヤは怒りに燃えるアドリアナの剣撃と唾棄を、笑みを浮かべながら非物質化でかわした。暗殺対象はブレイゴ一人であり、無益な殺生をするつもりはなかった。この男は圧政者だった、圧政者が死ねば自由を手にする機会が生まれると言い残すと、ケイヤは床を抜けて城を後にした。彼女の雇い主である[[マルチェッサ/Marchesa]]がパリアノの女王に即位したのは、その翌日のことだった。
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===[[ラヴニカのギルド]]、[[ラヴニカの献身]]、[[灯争大戦]]===
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ケイヤはニコル・ボーラスの謀によって[[ラヴニカ/Ravnica]]の[[オルゾフ組/The Orzhov Syndicate]]のギルド指導者の地位を負わされる事となった。だが彼女はボーラスに従ったわけではなく、灯争大戦では[[永遠衆/Eternal]]らボーラスの軍勢と戦った。灯争大戦後もオルゾフ組のギルド指導者のままだが、実務はほぼ[[トミク・ヴロナ/Tomik Vrona]]に任せきりである。
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===[[カルドハイム]]===
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[[カルドハイム/Kaldheim]]を旅するケイヤは村落を襲う怪物狩りを請け負う。だがそれはカルドハイムの外から侵入してきたとおぼしき[[ヴォリンクレックス/Vorinclex (ストーリー)|怪物]]であり、ケイヤはそれと戦うが[[アールンド/Alrund]]の横やりによりトドメを刺しそこなう。
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カルドハイムの[[エルフ/Elf]]であり無自覚に[[プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark]]に覚醒した[[タイヴァー・ケル/Tyvar Kell (ストーリー)|タイヴァー・ケル/Tyvar Kell]]と友情をはぐくんだケイヤは、[[ヴァルキー/Valki|嘘の神]]に扮し戦争を煽り立てる[[ティボルト/Tibalt]]と戦い、[[カルドハイム/Kaldheim#ドゥームスカール/Doomskar|ドゥームスカール/Doomskar]]でのカルドハイムの破滅を防ぐ戦いに参加する。
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===[[ファイレクシア:完全なる統一]]、[[機械兵団の進軍]]===
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[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]を破壊するプレインズウォーカーのチームに参加するケイヤだが、計画は失敗し完成化されて現れたかつての仲間たちの前に撤退を余儀なくされる。
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===[[カルロフ邸殺人事件]]===
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新ファイレクシアとの戦争でラヴニカを不在にしていたケイヤは、[[テイサ・カルロフ/Teysa Karlov (ストーリー)|テイサ・カルロフ/Teysa Karlov]]にギルド指導者の位置を簒奪され、またその事でオルゾフ組に多大な負債を掛けられていた。ケイヤは自分は[[多元宇宙/Multiverse]]全体のために戦っていたと信じているが、ラヴニカに対する責務を果たせていたのか苦悩している。
  
 
==登場==
 
==登場==

2024年3月4日 (月) 11:54時点における版

ケイヤ/Kayaコンスピラシー:王位争奪初出のキャラクター。カードとしてはコンスピラシー:王位争奪の幽霊暗殺者、ケイヤ/Kaya, Ghost Assassinが初出。

目次

解説

トルヴァダ/Tolvada出身の、幽霊殺しを生業とするプレインズウォーカー/Planeswalker人間/Humanの女性。縮れ毛の黒髪に浅黒い肌を有し、ロンデル・ダガーを得物とする(イラスト1イラスト2)。

自らの肉体の一部を、武器や衣服ごと非物質に変える能力を持つ。紫色の朧な光を発する非物質化した身体は、壁などの物体を通り抜けられるようになり、同時に幽霊に対して物理的に干渉できるようになる。これは死者の領域に踏み込む危険な行為であり、あまり長時間行うことはできない。また生者の領域に自らを繋ぎ止める「錨」を確保するため、全身を同時に非物質化することも避けている。

ケイヤは様々な次元/Planeで幽霊を殺してきたが、幽霊や生死に対する考え方は文化によって様々であり、ある地では祝福の声を浴びる一方で、ある地では追放の憂き目に遭ってきた。彼女自身の信条は、「生は生者のためにある」というものである。生者は自分の人生をしっかりと生き、残された時間のあるうちに欲しいものを追い求め、死の前には安らぎを見出すべきだ。死後も未練の残ることがあるのなら、それは大抵の場合本人の責任であり、幽霊となって今を生きる他者に迷惑をかけることは許されない、そう彼女は考えている。しかしながら彼女は幽霊に対しても一定の敬意を払っており、除霊の際にはまず言葉による説得を試みる――もっとも、それで解決に至ったことは一度もないのだが。

その過去は謎に包まれている。実は高貴な家柄の出身だが、故郷の次元を離れた今となっては、彼女がわざわざそれを口にすることもない。

経歴

眠りにつく時/Laid to Rest

フィオーラ/Fioraの酒場にて、ケイヤは貴族エミリオ・レヴァリー/Emilio Revariから除霊の依頼を受けた。レヴァリーは母から相続した屋敷に幽霊が出没するようになったと説明したが、彼女は遠回しに指摘した――その幽霊とは死んだ母親なのではないかと。レヴァリーは彼女の詮索を嫌ったが、ケイヤは除霊のためには幽霊の事情を知る必要があると言い張った。彼女は母親がその屋敷を頑なに息子に譲ろうとしなかったこと、幽霊が東棟の2階に出没することを聞き出し、屋敷の図面と報酬の半分を受け取った。

翌日の夕方、ケイヤは出発前に宿屋の女主人から手紙を渡された。その手紙には文字はなく、黒薔薇の印だけがあった。昨年から準備を進めていた大口の依頼がとうとう実を結ぶことを知り、彼女の胸は高鳴った。

日が暮れた頃、ケイヤは屋敷に到着した。聞いていた通り、東棟の2階で老女の幽霊が姿を現した。ケイヤは壁抜けの技を駆使して幽霊と戦ったが、図面ではただの寝室だったはずの部屋に床がなかったことで危うく転落しかけた。彼女は幽霊のショールに掴まって喫茶室らしき部屋に飛び込み、そこで真実に気がついた。私室でもない場所に執着する幽霊、先程の床のない部屋で見た1階と2階の間にある空間、そしてこの部屋の隅の瓦礫の山――ケイヤが瓦礫を除け、ダガーで床板をこじ開けると、そこには幽霊と同じ顔の老女の死体があった。

真夜中、ケイヤの報告を受けたレヴァリーは彼女とともに屋敷を訪れた。レヴァリーは彼女が床下の秘密を暴いたことに気づき怒り狂ったが、そこに老女の幽霊が現れた――実の息子に殺された母親の幽霊が。助けてくれ、契約したはずだと叫ぶレヴァリーに対し、ケイヤは契約の不履行により残りの報酬は不要であるとにべもなく告げた。彼女はレヴァリーの突進を非物質化でかわすと、閉じた扉を通り抜け、哀れな男の悲鳴を後に屋敷を去った。

圧政者たち/Tyrants

ケイヤは死後も幽霊となってパリアノ/Palianoを統治し続けている王、ブレイゴ/Bragoの城に侵入した。異変を察知して駆けつけた護衛隊長アドリアナ/Adrianaが見たのは、暗殺者が如何にしてか、ブレイゴの首筋にダガーを深々と突き刺している光景だった。アドリアナの目の前で、ブレイゴの霊体は傷口から広がるように壊死し、消失していった。数秒のうちに、王の姿は完全に消え去った。

ケイヤは怒りに燃えるアドリアナの剣撃と唾棄を、笑みを浮かべながら非物質化でかわした。暗殺対象はブレイゴ一人であり、無益な殺生をするつもりはなかった。この男は圧政者だった、圧政者が死ねば自由を手にする機会が生まれると言い残すと、ケイヤは床を抜けて城を後にした。彼女の雇い主であるマルチェッサ/Marchesaがパリアノの女王に即位したのは、その翌日のことだった。

ラヴニカのギルドラヴニカの献身灯争大戦

ケイヤはニコル・ボーラスの謀によってラヴニカ/Ravnicaオルゾフ組/The Orzhov Syndicateのギルド指導者の地位を負わされる事となった。だが彼女はボーラスに従ったわけではなく、灯争大戦では永遠衆/Eternalらボーラスの軍勢と戦った。灯争大戦後もオルゾフ組のギルド指導者のままだが、実務はほぼトミク・ヴロナ/Tomik Vronaに任せきりである。

カルドハイム

カルドハイム/Kaldheimを旅するケイヤは村落を襲う怪物狩りを請け負う。だがそれはカルドハイムの外から侵入してきたとおぼしき怪物であり、ケイヤはそれと戦うがアールンド/Alrundの横やりによりトドメを刺しそこなう。

カルドハイムのエルフ/Elfであり無自覚にプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkに覚醒したタイヴァー・ケル/Tyvar Kellと友情をはぐくんだケイヤは、嘘の神に扮し戦争を煽り立てるティボルト/Tibaltと戦い、ドゥームスカール/Doomskarでのカルドハイムの破滅を防ぐ戦いに参加する。

ファイレクシア:完全なる統一機械兵団の進軍

新ファイレクシア/New Phyrexiaを破壊するプレインズウォーカーのチームに参加するケイヤだが、計画は失敗し完成化されて現れたかつての仲間たちの前に撤退を余儀なくされる。

カルロフ邸殺人事件

新ファイレクシアとの戦争でラヴニカを不在にしていたケイヤは、テイサ・カルロフ/Teysa Karlovにギルド指導者の位置を簒奪され、またその事でオルゾフ組に多大な負債を掛けられていた。ケイヤは自分は多元宇宙/Multiverse全体のために戦っていたと信じているが、ラヴニカに対する責務を果たせていたのか苦悩している。

登場

登場カード

カード名に登場

ラヴニカの献身
ケイヤの怒り/Kaya's Wrath
灯争大戦
ケイヤ式幽体化/Kaya's Ghostformケイヤの誓い/Oath of Kaya
モダンホライゾン
ケイヤの手管/Kaya's Guile
カルドハイム
ケイヤの猛攻/Kaya's Onslaught

フレイバー・テキストに登場

コンスピラシー:王位争奪
大逆/Regicide
ラヴニカの献身
ドビンの鋭感/Dovin's Acuity天上の赦免/Ethereal Absolutionケイヤの怒り/Kaya's Wrathテイサ・カルロフ/Teysa Karlovヴィズコーパの吸血鬼/Vizkopa Vampireオルゾフのギルド門/Orzhov Guildgateコレクター番号252)
灯争大戦
灯を刈り取る者/Spark Reaperケイヤの誓い/Oath of Kaya
モダンホライゾン
聖列のタリスマン/Talisman of Hierarchy
カルドハイム
ケイヤの猛攻/Kaya's Onslaught根気強い探求/Dogged Pursuit
イニストラード:真夜中の狩り
スレイベンの除霊/Thraben Exorcism欲深き霊/Covetous Geist
イニストラード:真紅の契り
吸血鬼の討伐者/Vampire Slayer
兄弟戦争
魂の仕切り/Soul Partition同調解除/Desynchronize
ファイレクシア:完全なる統一
終焉よ来たれ/Bring the Ending
ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ
碑の堕落/Monumental Corruption

イラストに登場

コンスピラシー:王位争奪
幽霊の掌握/Spectral Grasp大逆/Regicide
ラヴニカの献身
天上の赦免/Ethereal Absolutionケイヤの怒り/Kaya's Wrath会稽/Revenge
灯争大戦
ケイヤ式幽体化/Kaya's Ghostformケイヤの誓い/Oath of Kaya
モダンホライゾン
ケイヤの手管/Kaya's Guile
カルドハイム
ケイヤの猛攻/Kaya's Onslaught根気強い探求/Dogged Pursuit騙し屋の崩落/Fall of the Impostor(象嵌)
イニストラード:真夜中の狩り
スレイベンの除霊/Thraben Exorcism
Pride Across the Multiverse
瞬間の味わい/Savor the Moment
Unfinity
決定、決定/Decisions, Decisions(マスコット)
アルケミー:兄弟戦争
チーム結成/Assemble the Team
ファイレクシア:完全なる統一
終焉よ来たれ/Bring the Ending

登場作品・登場記事

コンスピラシー:王位争奪
ラヴニカのギルド灯争大戦
カルドハイム
Magic (BOOM!)
イニストラード:真夜中の狩り
イニストラード:真紅の契り
ニューカペナの街角
団結のドミナリア
兄弟戦争
ファイレクシア:完全なる統一

脚注

  1. Odds & Ends: Ravnica Allegiance/こぼれ話:『ラヴニカの献身』Making Magic 2019年1月28日 Mark Rosewater著)

参考

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