ボール・ライトニング/Ball Lightning
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クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
トランプル(攻撃しているこのクリーチャーは余剰の戦闘ダメージを、それが攻撃しているプレイヤーかプレインズウォーカーに与えることができる。)
速攻(このクリーチャーは、あなたのコントロール下になってすぐに攻撃したり(T)したりできる。)
終了ステップの開始時に、ボール・ライトニングを生け贄に捧げる。
元祖歩く火力。もっぱら火力呪文として扱われる、1ターンかぎりの強力な特攻クリーチャー。稲妻/Lightning Boltや火葬/Incinerateと共に活躍するバーンの切り札であり、スライの主力クリーチャーである。
3マナで6点ダメージとかなりの高コスト・パフォーマンスであり、ほぼ単色デッキでしか使えないトリプルシンボルであることも含めて多くの熱狂的な赤使いの心を射止めた。3マナは速攻デッキに入れられるギリギリのラインなので、実質的にバーンおよびスライにおける最高の攻撃力といえる。トランプルのおかげでちょっとしたブロッカーなら踏み潰して本体にダメージを与えていけるし、ブロックされなければ攻撃後に投げることで追加ダメージも狙えるため、これが対戦相手に与えるダメージ量は計り知れない。
- 以前のルールではブロックされたとしても戦闘ダメージをスタックに載せてから投げることができた為、より評価が高かった。
欠点は完全な使い捨てであること、そしてタフネスの低さ。トランプルはあるものの、先制攻撃持ちやティムが相手ではそれも機能せずにあっさり止められてしまう(先制攻撃に加えてプロテクション(赤)を持つ銀騎士/Silver Knightはかなり厄介)。その手の天敵を他の火力や呪われた巻物/Cursed Scrollなどで始末しつつ使うのが通例だが、その火力を対戦相手本体に向けたほうが効率よく勝利できることもままあるため、手札の火力の内容などから最良の一手を判断していく必要がある。使いこなすには独特の戦術眼が必要と言えるだろう。
- フルバーンを名乗るデッキでもクリーチャーではなく火力とみなされてよく投入される。
- ビートダウンギフトボックス版のイラストには顔が描かれており、かわいらしい(?)イラストとも評される。(Dave Dorman画)
- ジャッジ褒賞のプロモーション・カードにもなった。特に目を引いたのは新しいフレイバー・テキストを与えられた点で、この他にも古典作品のフレイバー・テキストを授けられたプロモーション・カードが何作か企画的に作られた。
- ボール・ライトニング(球電現象)とは、雷などの強いエネルギーが球状に固まったままで移動している状態のこと。非常に稀な現象であり目撃例は少ないが、直撃した人間の体が一瞬で炭化した事例なども報告されている。しかし科学的には原理も存在も立証されておらず、今のところはオカルトや都市伝説に近い(参考)。
- 稲妻/Lightning Boltや地震/Earthquake同様に自然現象の一種だが、それらと違ってクリーチャーである。自然現象を操る呪文としてではなく、オカルトな存在を呼び出すものとしてデザインされているのかもしれない。
- 略称ボーライ。また、これで攻撃することを俗に転がすと言う。→カードの俗称
関連カード
主な亜種
その有名さゆえに、後に多数の亜種が生み出された。
特筆されないかぎり、トランプルと速攻を持ち、終了ステップに生け贄に捧げる。
- スキジック/Skizzik - キッカー(赤)を支払うと生け贄に捧げなくてすむ。(3)(赤)の5/3。
- 焦熱の火猫/Blistering Firecat - 変異(赤)(赤)を持つ。(1)(赤)(赤)(赤)の7/1。
- 火花の精霊/Spark Elemental - 1マナの3/1。
- 稲妻の大蛇/Lightning Serpent - X個の+1/+0カウンターが置かれる。(X)(赤)の2/1。
- 地壊し/Groundbreaker - 緑へのタイムシフト。
- 雷叫び/Thunderblust - 初めは速攻と頑強のみで、-1/-1カウンターが置かれるとトランプルも持つ。生け贄に捧げる能力は持たない。(2)(赤)(赤)(赤)で7/2。
- 精霊の嘆願/Elemental Appeal - 7/1のトークンを生産するソーサリー。キッカー(5)を支払うとターン終了時まで+7/+0の修整を受ける。マナ・コストは(赤)(赤)(赤)(赤)。
- 電弧の走り手/Arc Runner - (2)(赤)の5/1。トランプルは無い。
- ヤヴィマヤの蟻/Yavimaya Ants - (2)(緑)(緑)の5/1。生け贄に捧げる能力は持たないが累加アップキープ(緑)(緑)を持つ。緑の変り種。