ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator
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Phyrexian Negator / ファイレクシアの抹殺者 (2)(黒)
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ホラー(Horror)
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ホラー(Horror)
トランプル
ファイレクシアの抹殺者にダメージが与えられるたび、その点数と同じ数のパーマネントを生け贄に捧げる。
黒のスーサイドクリーチャーの代名詞で、現在でも非常に人気のあるカード。
暗黒の儀式/Dark Ritualから1ターン目に5/5トランプルが戦場に出るのは脅威。ダメージを与える要素に乏しいコンボデッキやコントロールデッキに対しては、それだけでゲームが決まりかねないほどの威力を持つ。しかしその唯一の欠点であるダメージには極端に弱く、小さなブロッカーでも止まらざるを得ない。特に赤が相手だと返しのターンでショック/Shockを撃たれて投了というパターンすらある。まさに、環境が問われるクリーチャーである。
当時のスタンダードでは赤はあまり使われておらず、デッキの傾向もコンボやコントロールが主流だったため、軽いダメージソースとして人気があり、当時のスーサイドブラックや、生け贄の豊富なマーセナリーで使用された。中には手札破壊と除去でサポートし、これをフィニッシャーに据えるデッキすらあった(→ブリッツ)。
他の環境でのメインデッキ採用は難しいだろう。
2007年現在では、エターナルで見ることができる。ビートダウン寄りのコントロールデッキなどで、サイドボードに採用される場合が多い。ただし、未来予知でよりリスクの少ないアタッカーである墓忍び/Tombstalkerを得たため採用率は低くなってきている。
- スクイーのオモチャ/Squee's Toyや肉占い/Sarcomancyなどを先に並べておくと、維持がかなり楽になる。
- ファイレクシアvsドミナリア連合に神話レアとしてJim Murrayによる新規イラストで収録された。
- 日本ではよく「ネゲター」と呼ばれるが、Negatorの発音を仮名で表記するとしたら「ニゲイター」となる。
- なんと制作段階においては、「生け贄に捧げる」ペナルティ能力を、「生け贄に捧げてもよい」というメリットにしてもいいのではないかとの提言もあった。いいわけがない。(→参考:Skeletons in R&D's closet)
- 通称「エヴァ」または「初号機」。イラストがアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場するエヴァンゲリオン初号機に似ていることから。当時は日本発でアメリカでも通じる数少ない俗称だったが、当時のエヴァブームが去ると同時にこれも薄れ、MWS上に居るアメリカ人の大半にネタが通じなくなっているらしい。
関連カード
- ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem - ファイレクシアの抹殺者と同様の性能にクリーチャー化するマナ・アーティファクト。
- ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator - ファイレクシアの抹殺者のリメイク版。1マナ重く色拘束がきつくなった代わりに、生け贄を要求されるプレイヤーが、ダメージの発生源のコントローラーとなっている。
参考
- Duelist Cover Art (2012年3月29日 Magic Arcana) Duelist誌の表紙に使われたイラストのロゴ無し版
- ファイレクシア/Phyrexia(背景世界/ストーリー用語)
- 再録禁止カード一覧(再録禁止カード)
- カード個別評価:ウルザズ・デスティニー - レア