名誉回復/Vindicate
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2色以上で構成された多色カードが多数存在するインベイジョン・ブロック中で、対抗色が露骨に強いアポカリプスのカードの1つ。
3マナで砂漠の竜巻/Desert Twisterが撃てるというのは、いくら対抗色でもやりすぎではないかというくらいに強い。土地破壊やギミック破壊でパーミッションにも効果を発揮、邪魔なブロッカーも排除できるのでビートダウンへの採用も考慮できる、強力なプレインズウォーカーも対象に取ることができる…と、およそどんなデッキを相手取ってもムダになる事がないという万能カード。
あえて欠点を探せば、再生を許すので魂売り/Spiritmongerなどには対応しきれない、多色呪文なのでプロテクションに多少引っかかりやすい、ソーサリーなので対応撃ちができない、などといくつか見つけることはできるが、それぐらいならばプレイングで十分補える。この破格のマナ・コストと汎用性を思えば些細な欠点と言ってもいいぐらいである。
- 解呪/Disenchantを擁する白と汚れ/Befoulのようにクリーチャーと土地を破壊できる黒が合わさったカードと見ることができるだろう。
- 解呪が帰化/Naturalizeへと移行したためか、後に登場した似た効果を持つ呪文である大渦の脈動/Maelstrom Pulseは黒緑になっている。
- 亜種やリメイクとして、絶望の天使/Angel of Despairや壊死スリヴァー/Necrotic Sliverが挙げられる。銀枠にはさらに「なんでも」壊せるAss Whuppin'も。
- 「名誉回復」と訳されているが、もう少し正しく言うのなら、「不当にかけられた容疑を不当であると立証すること」という、ちょっとわかりにくい意味である。カードっぽく訳すのであれば「潔白の証明」といったところか。
- ジェラード/Gerrardが一度はヨーグモス/Yawgmothの罠にかかり、その失敗を取り戻すためにレガシー/Legacyを起動、命と引き換えにヨーグモスを滅ぼしたシーンを再現したカード。フレイバー・テキストは、その際にジェラードが遺した別れの言葉である。
- しかし、その一連のストーリーを知らない人にとっては「何で名誉が回復するとパーマネントが壊れるの?」「何でパーマネントを壊す呪文で、ジェラードは遺言みたいなことを言ってるの?」と疑問を深める要因となった。
わたしを悼むようなことはしないでくれ。これがわたしの運命なのだから。― ジェラード
- 2007年・2013年と、2回もジャッジ褒賞プロモカードに選ばれており、そのたびに新規イラスト・新規フレイバー・テキストが与えられている。
- 2013年版に描かれているのはソリン・マルコフ/Sorin Markov。