遅延の盾/Delaying Shield
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Delaying Shield / 遅延の盾 (3)(白)
エンチャント
エンチャント
あなたにダメージが与えられる場合、代わりに遅延の盾の上にその点数に等しい数の遅延(delay)カウンターを置く。
あなたのアップキープの開始時に、遅延の盾の上に置かれているすべての遅延カウンターを取り除く。これにより取り除かれた遅延カウンター1個につき、あなたが(1)(白)を支払わないかぎり、あなたは1点のライフを失う。
カード名どおり、ダメージが与えられるのを遅らせるエンチャント。またその際、(1)(白)を支払うごとに1点ずつライフの損失を抑えることができる。
単純な防御カードとして考えるとさすがにカードパワー不足。2マナにつき1点軽減というのはいささか重すぎるし、かといって支払わないなら遅らせるだけでほとんど意味がない。素直に崇拝/Worshipなり防御円なりを使ったほうが便利である。
ある程度コンボ的な使い方をすると多少は意味が出てくる。例えば
- ライフロスが発生する前に踏み倒してしまう。
- 破壊したりバウンスしたり、ちらつき/Flickerしたり寄付/Donateしたり。あるいは魔力の導管/Power Conduitや吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmageで遅延カウンターを取り除くのもよい。
- 永劫の中軸/Eon Hubがあればライフ損失を延々と先延ばしできる。ただし永劫の中軸が破壊されたときには大きなツケを払うことになる。
- ダメージというイベントを置換する性質を利用する。
- 火力をプレインズウォーカーに移し変えされることを防げる。
- 地震/Earthquakeや火山の乱暴者/Volcano Hellion+モグの偏執狂/Mogg Maniacコンボなどで、双方が同時に大ダメージを受けて引き分けになるところを、自分だけその場は生き残って勝利することができる。
- 惑乱の死霊/Hypnotic Specterのようなダメージ誘発型のサボタージュ能力を阻止できる。また、感染や統率者ダメージなど、特殊な性質を持つダメージを、ただのライフ損失に抑えることができる。
などの利用法が考えられる。もちろんそこまでする価値があるかはまた別の話で、結局のところ、素直に崇拝なり防御円なりを使ったほうが便利である。
- もみ消し/Stifleでアップキープ開始時の能力を打ち消すことができるが、カウンターだけ取り除いて「ライフを失う」部分だけ打ち消す、ということはできない。
- 言うまでもなく倍増の季節/Doubling Seasonとの相性は最悪である。また上記2の裏返しで、無慈悲/No Mercyなども相性が悪い。