防御円
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防御円/Circle of Protectionは、特定の発生源からのダメージを0に軽減する起動型能力を持つ、一連の白のエンチャントシリーズ。
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概要
英語名に「Circle of Protection」を含むものとしては8種類あり、他にもさまざまな亜種が存在するが、普通は色に対する防御円5種を指すと思ってよい。 頭文字を取って、しばしばCoP、copと略される。
エンチャントに対処できず、ほぼ直接ダメージしか勝利手段を持たない赤に特に有効。 黒にも有効だが、こちらはライフロスによる攻撃も行えるので万全の防御とはならない。
該当カード
- 白の防御円/Circle of Protection: White
- 青の防御円/Circle of Protection: Blue
- 黒の防御円/Circle of Protection: Black
- 赤の防御円/Circle of Protection: Red
- 緑の防御円/Circle of Protection: Green
第8版までは基本5種とも基本セット皆勤賞であったが、第9版では赤と黒のものだけが再録された。第10版ではその2種も再録されず。
亜種
- 絶望の魔法円/Circle of Despair
- 慰めの防御円/Circle of Solace
- 虹色の魔法円/Prismatic Circle
- リスティックの円/Rhystic Circle
- 物語の円/Story Circle
- 大いなる禁猟区/Greater Realm of Preservation
- 罪の償い/Penance
- 殉教者の理由/Martyr's Cause
- 苦悩の円/Circle of Affliction
サイクリングが付くと防御ルーンになる。 また、起動コスト無しで自動的に2点軽減する領域サイクルもある。
その他
- リミテッド・エディションとアンリミテッドの憂鬱/Gloom(イラスト)のテキストには、『防御円を使うにはもう3マナかかる。/Circle of Protection cost 3 more mana to use.』と記載されていた。”防御円/Circle of Protectionに関する記述がある、防御円でないカード”は、後にも先にもこれのみである。リバイズド以降、その効果は全ての白のエンチャントに対するものに変更されているが、それでも防御円に対する強烈なアンチカードであることに変わりは無い。
- 「Circle」に対する日本語訳がバラバラであるが、これは別に誤訳という訳ではない。防ぐ対象がそのままカード名になっているもの(赤の防御円/Circle of Protection: Red、シャドーの防御円/Circle of Protection: Shadowなど)はいずれも「Circle of Protection」と「防御円」という言葉が使われているが、そうでないもの(物語の円/Story Circle、慰めの防御円/Circle of Solace)はただの「Circle」である。これは、「Circle of Protection of Solace」だの「Circle of Protection: Story」だのと書いたら変なのでただの「Circle」になっているだけであり、大した意味は無い。つまり語感で書き分けられているだけなので、日本語訳も語感に従ってテンプレートを良い意味で無視していると言える。
- テンペストでは基本5種とシャドーの防御円/Circle of Protection: Shadowの計6枚が収録されているが、これらはイラストが非常に抽象的かつ似通っていた(特に白・黒・シャドーの3種)ため、パッと見ただけでは何に対する防御円なのかがわかりにくいと問題になった。Mark Rosewater氏も自身の記事『ミスなんてもってのほか』の#11において、カードイラストがはっきりせず、実際に混乱を引き起こす例としてこの事を取り上げている。
- 第7版までは(秘宝の防御円/Circle of Protection: Artifactsを除く)全ての防御円がコモンであった。しかし、第8版でアンコモンに格上げとなった。これは、”防御円がリミテッド環境に与える影響”を考慮した上での修正である。リミテッドという限られた狭いカードプールの中において、各色への防御円が出現しやすいコモンである事は、各色への色対策カードが容易に入手出来る事に等しい。そのため、リミテッドで防御円が容易に複数枚入手出来る事や、容易に複数枚集中してピック可能な事が、リミテッド環境のゲーム進行やゲームバランスによろしくないという判断が下された。
- 収録回数の最も多い防御円は赤の防御円/Circle of Protection: Redで計12回。他4種が11回。
- セットによっては、1人のアーティストが各防御円を全て描いている場合もしばしある。Gerry Grace氏の第5~6版、Harold McNeill氏のテンペスト版、Scott M. Fischer氏の防御ルーン、Christopher Rushの第9版のものなどがそうだ。
- 上記の亜種の中には慰めの防御円/Circle of Solaceや大いなる禁猟区/Greater Realm of Preservation(第5版)、苦悩の円/Circle of Afflictionなど、『円の中に守られている人』という防御円のイラストの特徴や構図を強く意識しているものもある。
- 全63種ある防御円の中で、フィフス・ドーン版の秘宝の防御円/Circle of Protection: Artifactsのみが、唯一フレーバー・テキストを持っている。
参考
- カード名を「防御円」で検索
- ミスなんてもってのほか その11(米Wizards社)
- M:tGやっちまった小咄集(Braingeyser、上の記事の和訳)
- カードの俗称