鉄面提督ベケット/Admiral Beckett Brass
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伝説のクリーチャー — 人間(Human) 海賊(Pirate)
あなたがコントロールしている他の海賊(Pirate)は+1/+1の修整を受ける。
あなたの終了ステップの開始時に、このターンに海賊3体以上によって戦闘ダメージを与えられたプレイヤーがコントロールしている土地でないパーマネント1つを対象とし、それのコントロールを得る。
海賊のロードである伝説のクリーチャー。全体強化能力と、海賊らしくパーマネントのコントロールを強奪する能力を持つ。
能力が機能すればボード・アドバンテージを差し引き2枚も稼ぐことができる。通常はそれほど多くの攻撃が通る状況は十分に有利な状態と考えられ、多くの場合オーバーキルでしかないのだが、こと恐竜などの大型クリーチャーが多数存在するイクサラン環境の場合、クリーチャーの「質」でひっくり返されることが多々あるため、「数」の優位を生かしたまま押し切れるようになる能力は侮りがたい。
とはいえこの誘発条件はいささかハードルが高い。「攻撃クリーチャー3体」の大隊ですら安定して満たせるとは限らなかったのに、「戦闘ダメージを与えた海賊3体」とさらに範囲・制限が厳しくなっている。かといって、この能力を重視せずに単なる海賊のロードとして使うなら、3色4マナと重めながらサイズ修正のみでしかなく、金属ミミック/Metallic Mimicのほうが扱いやすく見えてしまう。あえてこのハードルに挑む冒険心に溢れたプレイヤー向けのカードと言える。
ルール
- この誘発型能力は、そのターン中に何が起きたかを見る。海賊が戦闘ダメージを与えたときにベケットが戦場にいたかどうか、それらの海賊が終了ステップの開始時に戦場に残っているかどうかは問わない。
- 海賊が戦闘ダメージを与えた回数ではなく、戦闘ダメージを与えた海賊の数を見る。
- 多人数戦において、同一ターン中に3体以上の海賊に戦闘ダメージを与えられたプレイヤーが複数いるとしても、この能力で対象にできるパーマネントは1つだけである。
- コントロール変更効果は永続する。
開発秘話
3色の陣営(海賊と恐竜)は、その部族のクリーチャーをデッキに入れられるだけ入れたいと考えるプレイヤーや、統率者戦のプレイヤーのために、3色の伝説のクリーチャーを必要としていた。一方、イクサランのリミテッドは2色環境であり、プレイヤーが3色で組むことを強制されていると感じるのは望ましくなかった。この2つの要請から生まれたのがベケットと太陽の化身、ギシャス/Gishath, Sun's Avatarである。どちらのカードも、能力は部族デッキ向けで、稀少度は最も出現頻度の低い神話レアとなっている[1]。
関連カード
サイクル
イクサランの多色の伝説のクリーチャーサイクル。いずれも神話レア。イクサランの主要クリーチャー・タイプに1枚ずつ存在する。
- マガーンの鏖殺者、ヴォーナ/Vona, Butcher of Magan (吸血鬼、白黒)
- 轟く声、ティシャーナ/Tishana, Voice of Thunder (マーフォーク、緑青)
- 鉄面提督ベケット/Admiral Beckett Brass (海賊、青黒赤)
- 太陽の化身、ギシャス/Gishath, Sun's Avatar (恐竜、赤緑白)
脚注
- ↑ Dinosaurs and Vampires and Pirates (and Merfolk), Oh My, Part 1/恐竜と吸血鬼と海賊(とマーフォーク) 愛するあなたのため その1(Making Magic 2017年9月25日 Mark Rosewater著)