サバンナ・ライオン/Savannah Lions
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1マナながら、パワーが2かつペナルティ能力も持たないという破格のコスト・パフォーマンスを誇るクリーチャー。小型クリーチャーが優秀という白の色の役割を象徴するかのようなカード。
バニラなので一見すると地味だが、2ターン目から2点のクロックをかけられるのは非常に強力。後述の通り同レベルの性能のカードは長らく存在しておらず、レアであることも納得できる。
第8版で久々に再録され、話題を総ざらいに。さらに第9版でも続けて収録。登場直後こそ白ウィニーの力不足により活躍できなかったが、神河ブロック参入後はその高い性能を発揮し、ボロスウィニーやZooといった高速ビートダウンの隆盛を支えた。
時代が下った現在では、上位互換を含めこれより優れた性能を持つカードが多数登場している(→#関連カード)。黎明期から続いた「ウィニーのスター」としての役割を終えたと言えよう。
- 第5版では「カードパワーの割にいささか低コスト。非常に難しい判断だった」として収録されなかった(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。
- 第8版に再録された際、アンリミテッドからの再録として紹介されている。ただし、リバイズドや第4版の再録経験がある。
- 第9版での再録時に、クリーチャー・タイプ再編によりライオンから猫へ変更された。
- マスターズ25thに新規イラストと新規フレイバー・テキストで再録された。
- 中村聡の著書「中村聡のマジック:ザ・ギャザリング五輪の書」によると、黎明期にこのカードは中村の周囲では「コモン以下のゴミクズ扱い」をされていたらしい。当然、甲鱗のワーム/Scaled Wurmの方が人気であった。このクリーチャーの真の強さが分かるようになれば初心者脱却であろう。
- 基本セット2010に同型再版の先兵の精鋭/Elite Vanguardがアンコモンで収録された。人間・兵士の部族恩恵も受けやすく、クリーチャーの質の上昇を如実に表している。
- さらにこのカード自身も後のMasters Edition 4にてアンコモンで再録された。また、エターナルマスターズで先兵の精鋭がコモンとして再録され、同型再販がついにPauperで使用可能となることになった。
- ペナルティや条件無しの1マナパワー2は長らく白にしか存在しなかったが、イニストラードを覆う影で赤のファルケンラスの過食者/Falkenrath Gorgerが、異界月で緑のケッシグをうろつくもの/Kessig Prowlerが登場した。
- なお、それ以前にも白ではあるものの緑マナのみでも唱えられるドライアドの闘士/Dryad Militantが存在した。ただし、こちらは基本的にはメリットだがデメリットにもなりうる能力を持っている。
関連カード
同型再版
- 先兵の精鋭/Elite Vanguard - 人間・兵士。(基本セット2010)
- 探検隊の特使/Expedition Envoy - 人間・スカウト・同盟者。(戦乱のゼンディカー)
主な上位互換・変形版
1マナパワー2の白のクリーチャー。常在型能力によりパワーが上がるものも含めるが、飛行を持つものは除外してある。
- 今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda - 2/2。伝説のクリーチャー。(神河物語)
- ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart - 2/2。追加コストで手札からキスキンを公開する必要がある。(ローウィン)
- 壌土のライオン/Loam Lion - 1/1。森があると2/3になる。(ワールドウェイク)
- ドライアドの闘士/Dryad Militant - 緑白の混成カード。墓地のカードを追放する能力を持つ。(ラヴニカへの回帰)
- 万神殿の兵士/Soldier of the Pantheon - 多色へのプロテクションとラッキーチャームを内蔵している。(テーロス)
- マルドゥの悲哀狩り/Mardu Woe-Reaper - 墓地のカードを追放できる能力を持つ上位互換。(運命再編)
- ドラゴンを狩る者/Dragon Hunter - プロテクション(ドラゴン)を持ちドラゴンならば到達を持つようにブロックできる。(タルキール龍紀伝)
- アクロスの英雄、キテオン/Kytheon, Hero of Akros - 伝説であり破壊不能を得る能力を持つ。プレインズウォーカーへ変身する。(マジック・オリジン)
- 空渡りの野心家/Skymarcher Aspirant - 昇殿で飛行がつく上位互換。(イクサランの相克)