馬上槍試合/Joust
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ソーサリー
あなたがコントロールしているクリーチャー1体とあなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とする。その前者が騎士(Knight)であるなら、ターン終了時まで、それは+2/+1の修整を受ける。その後、それらのクリーチャーは互いに格闘を行う。(それぞれはもう一方に自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。)
赤では珍しいものの、格闘呪文にはよくある性能である。誰を選んでも+1/+2修整を得る勇壮な対決/Epic Confrontationと比べるとやや劣るといったところ。
エルドレインの王権の騎士の色は赤白黒なので、少なくとも構築では除去の選択肢はいくらでもある。パワー寄りの修整がかかるので、いかにして相打ちを避けつつ得た修整を有効に使うかが鍵と言える。例えば先制攻撃を持つ熱烈な勇者/Fervent Championや若年の騎士/Youthful Knightなどに与えれば攻撃を一方的に通せる範囲が広がるが、彼らは元がタフネス1なので格闘のダメージで死亡しないようにするのが一苦労なのが難点。
リミテッドなら、騎士をどの程度対象にできるかに関係なく格闘呪文として一定の評価はできる。意識しなくてもデッキに騎士が紛れ込むセットなので、どのカードが騎士か忘れないようにしつつ運用したい。
開発秘話
モチーフは12~16世紀に西欧で流行した、騎士の「馬上槍試合」。特にここでは一騎討ち競技の「ジョスト」を指す。騎士道物語であるアーサー王伝説とは深い関わりを持つ。
このカードは捕食/Prey Uponの同型再版として作られた。2体のクリーチャーだけが対決する格闘はまさに一騎討ちの馬上槍試合であり、緑のコモンの格闘呪文の枠をあてがうのが相応しいと思われたのだ。しかしクリエイティブ上、エルドレイン/Eldraineの五つの宮廷の中で馬上槍試合を好むのは赤の宮廷エンバレス/Emberethだった。幸いにして赤は格闘の2種色なので、このカードを赤に移すことは容易だった。稀少度をアンコモンに変更する必要はあったが、これにより自軍クリーチャーが騎士である場合のボーナスを付け加えることが可能になった[1]。