倍にする

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2020年5月14日 (木) 00:16時点におけるTaxin (トーク | 投稿記録)による版
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倍にする(ばいにする)/Doubleキーワード処理のひとつ。

解説

ゲーム上のある値を倍にする処理を示す。

パワータフネス


Grunn, the Lonely King / 孤独な王、グラン (4)(緑)(緑)
伝説のクリーチャー — 類人猿(Ape) 戦士(Warrior)

キッカー(3)(あなたはこの呪文を唱えるに際し、追加で(3)を支払ってもよい。)
孤独な王、グランがキッカーされていたなら、これは+1/+1カウンターが5個置かれた状態で戦場に出る。
孤独な王、グランが単独で攻撃するたび、ターン終了時まで、これのパワーとタフネスを2倍にする。

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クリーチャーのパワーやタフネスを倍にすることは、継続的効果を生成する。この効果はクリーチャーのパワーやタフネスを修整するものであって、それらの特性を特定の値にするものではない(CR:613.4c )。

  • クリーチャーのパワーを倍にするとは、そのクリーチャーに+X/+0の修整を与えるということである。ただし、Xはそのパワーを倍にする呪文能力解決した時点のそのクリーチャーのパワーである。同様に、クリーチャーのタフネスを倍にする効果はそれに+0/+Xの修整を与える。ただし、Xはそのクリーチャーのタフネスである。クリーチャーのパワーとタフネスを倍にするとは、それに+X/+Yの修整を与えるということである。ただし、Xはそれのパワー、Yはそれのタフネスである。
  • クリーチャーのパワーを倍にする時点でそれが0よりも小さい場合、そのクリーチャーのパワーを倍にするとは、そのクリーチャーに-X/-0の修整を与えるということである。ただし、Xは0とそのパワーの差である。同様に、タフネスを倍にする時点でそれが0よりも小さい場合、それは-0/-Xの修整を受ける。
  • パワーとタフネスを倍にする時点でその一方が負で他方がそうでない場合、それは-X/+Yまたは+X/-Yの修整を受ける。

ライフ総量


Beacon of Immortality / 不死の標 (5)(白)
インスタント

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライフの総量は2倍になる。不死の標をオーナーのライブラリーに加えて切り直す。


プレイヤーのライフ総量を倍にするとは、そのプレイヤーの新しいライフ総量が現在の値の2倍になるようにライフを得たり失ったりするということである。

カウンター


Gilder Bairn / 光らせの子 (1)(緑/青)(緑/青)
クリーチャー — アウフ(Ouphe)

(2)(緑/青),(Q):パーマネント1つを対象とする。その上に置かれている各種類のカウンターの数を2倍にする。((Q)はアンタップ・シンボルである。)

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プレイヤーやパーマネントが持つある種のカウンターの数を倍にするとは、そのプレイヤーやパーマネントにそれが既に持っているその種のカウンターを同数だけ与えるということである。

マナ


Doubling Cube / 倍化の立方体 (2)
アーティファクト

(3),(T):あなたが有する未使用の各タイプのマナの総量を2倍する。


プレイヤーのマナ・プールにある、あるタイプのマナの量を倍にするとは、そのプレイヤーが既に持っているそのタイプのマナと同じ量を加えるということである。

置換効果としての2倍

「倍にする/double」に似た表現として、「かわりに2倍の数の~/twice that many(much)~」がある。日本語のルール文章ではどちらも2倍と訳されているため混同しやすいが、キーワード処理としての「倍にする」がある値に同じ数を加えるものであるのに対し、こちらはこれから発生する処理に適用する置換効果を生み出す継続的効果である。

ライフやマナ、カウンターを倍にする効果が、かわりにその2倍の数を与える置換効果の影響下で処理されるならば、その総量は元々の3倍になる。2倍かける2倍で4倍とはならない。理由は以下の通り。

  • ライフ総量がX点で、不死の標/Beacon of Immortalityを唱えたとする。ライフを倍にするとは、ライフ総量が現在の値の2倍になるようにライフを得る(失う)=ライフ総量と同量のライフを得る(失う)ことなので、X点のライフを得る(X+X)。このとき、「あなたがライフを得るなら、代わりにあなたはその2倍の点数のライフを得る。」を持つアルハマレットの書庫/Alhammarret's Archiveをコントロールしているならば、不死の標によって得るライフX点が倍の値に置換される(X+2X)。結果として2Xのライフを得て、最終的なライフは3Xとなる。
    • 「倍になる」ことはあくまで結果にすぎず、その過程に「得る」プロセスが存在している。「得る」ことに対する置換はこの時点で処理されなくてはならない。
  • ラースの灼熱洞/Furnace of Rathに代表される、ダメージを倍にする効果の多くに「double」が用いられているが、処理としては置換効果に分類され、こちらに近い。混同しないようにか、あるいはゲーム上の処理に関わるものではなく単純に数字の変化でしか無いためか、ルールでは定義されていない。
    • ダメージの場合は逆に、何かの数を参照し、その2倍の値に等しいダメージを与える効果に「twice」が用いられている。

その他

ドミナリア発売に伴う総合ルール更新で新たに制定されたキーワード処理。それまでもパワーとタフネス以外の値では普通に使用されてきた単語だが、パワーとタフネスの処理を定義するにあたり他の処理も改めて定義された。

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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