デビル
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デビル/Devilは、クリーチャー・タイプの1つ。
初出はアラビアンナイトのStone-Throwing Devils。以降、他のデビルが現れることはなく、ほぼ絶滅に等しいと思われた。だが、10年以上の時を経てディセンションで奇声の悪魔/Squealing Devilが登場し、アラーラの断片でも災いの悪魔/Scourge Devilが登場した。その後イニストラード/Innistradを舞台としたイニストラード・ブロックおよびイニストラードを覆う影ブロックでは、ゴブリンに代わる赤の小型クリーチャーとして多数のデビルが登場した。それ以降もしばしば赤の小型~中型クリーチャーとして登場している。
ほぼすべてが赤かそれを含む多色。そのほとんどのはサイズは3/3以下であり、全体的に小型の種族である。
黒単色であるデビルはStone-Throwing Devils以来長らく存在していなかったが、フォーゴトン・レルム探訪およびその統率者デッキで2枚追加された。
部族カードはデーモン・インプと兼用で、名演撃、ラクドス/Rakdos, the Showstopperが存在する。
デビル・トークンを生成するカードは悪魔の遊び場/Devils' Playgroundや無頼な扇動者、ティボルト/Tibalt, Rakish Instigatorなど複数存在し、いずれも死亡時に任意の対象に1点ダメージを与える能力を持つ、赤単色の1/1トークンを生成する。(→トークン一覧)
伝説のデビルはフォーゴトン・レルム探訪現在、混沌の乗り手、ザルゾス/Zurzoth, Chaos Rider、アーチフィーンド、アスモデウス/Asmodeus the Archfiend、ウォーロックの収集家、ローカン/Lorcan, Warlock Collectorと、銀枠のJalum Grifterの4枚。
- デビルに変化するカードはラクドスの魔鍵/Rakdos Keyruneがある。
ストーリー
悪魔といえばデビル以外にもデーモン/Demonやインプ/Impが存在するが、これらの違いについては諸説ある。同一のものと見なされる場合も多く、マジックにおいても同列に扱われている例がある(→名演撃、ラクドス/Rakdos, the Showstopper)。煮えたぎりの小悪魔/Scalding Devilや地獄乗り/Hellriderなどのフレイバー・テキストが示すあたり、マジックの世界では、デビルは小型、デーモンは大型として扱われているようだ。また、イニストラード/Innistradのデビルはしばしばデーモンの元で働くなど、デーモンとの関わりが強い。
Demons massacre. Devils annoy.
悪魔はおっかない。 小悪魔はうざったい。(出典:煮えたぎりの小悪魔(アヴァシンの帰還))
"Behind every devil's mayhem lurks a demon's scheme."― Rem Karolus, Blade of the Inquisitors
「小悪魔の面倒の影には、常に悪魔の計略がある。」― 審問官の刃、レム・カロラス(出典:地獄乗り(闇の隆盛))
また、ティボルト/Tibaltは半人間・半デビルのプレインズウォーカー/Planeswalkerである。
一方でフォーゴトン・レルム探訪を中心としたダンジョンズ&ドラゴンズの世界観では(一部の混同あるいは混血的存在を除いて)デヴィルとデーモンとは別個の種族として分けられている。九層に分かれた地獄の次元「バートル」に住まい、多元宇宙/Multiverseの秩序だった支配を求めている邪悪ながらも畏き姿の神々がデヴィル(悪魔)、混沌たる奈落の次元「アビス」に住まい、果てなき破壊と殺戮とを求める狂気じみた異形の存在がデーモン(魔鬼)であり、両者は下方諸次元界全域を戦場とした「流血戦争」をもって数千年もの長きに渡り殺し合いを続けている。両者をまとめた呼称は「フィーンド」である。
参考
- Sympathy for the Devils/デビルへの共感(Savor of Flavor 2012年2月15日 Doug Beyer著 若月繭子訳)
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