よろめく怪異/Shambling Ghast
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クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
よろめく怪異が死亡したとき、以下から1つを選ぶ。
・悪臭を我慢する ― 対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-1/-1の修整を受ける。
・死体を調べる ― 宝物(Treasure)トークン1つを生成する。(それは、「(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つアーティファクトである。)
対戦相手のクリーチャー1体に-1/-1修整か、宝物トークンの生成か2つのモードの死亡誘発能力を持つゾンビ。
序盤は立っているだけでタフネス2以下のクリーチャーの攻撃を牽制でき、中盤以降はチャンプブロックや命取りの論争/Deadly Disputeで死亡して次の呪文をサポートするいぶし銀なクリーチャー。必然的に多色デッキになりがちなリミテッドでも宝物生成により色事故やマナスクリューを低減できる優良カード。
構築においては、豊富に存在する生け贄を要求するカード群と相性がよく、サクリファイス系のギミックを擁するデッキではよく採用される。同時期のアドバンテージを得られる死亡誘発を持つ1マナクリーチャーにはひきつり目/Eyetwitchも存在する。ひきつり目はハンド・アドバンテージ、よろめく怪異はボード・アドバンテージかマナ・アドバンテージにそれぞれ寄与するので、組み合わせるカードやデッキの方向性での選択になる。また、ひきつり目は飛行を持つのでチャンプブロックできる幅が広いこと、よろめく怪異はゾンビであることもそれぞれ相違点になる。両方とも採用するケースもあるだろう。
自身が1マナであり、死亡時に間接的に1マナを生むので、マナ不要のサクり台を用意し、死が触れぬ者、リリアナ/Liliana, Untouched by Deathで墓地から唱えられるようにすれば好きなだけ戦場と墓地を行き来できる。その際むら気な召使い/Wayward Servantや死体騎士/Corpse Knightがいれば無限ドレイン(またはライフロス)、戦墓の巨人/Diregraf Colossusや首無し騎手/Headless Riderで無限トークン、滅びし者の勇者/Champion of the Perishedやサクり台を兼ねる屍肉喰らい/Carrion Feederであれば無限強化。リリアナ以外はいずれもゾンビであり、部族デッキにも組み込みやすい。
このように優秀な点から、コモンでありながら発売後数ヶ月でシングルカード価格がフォーゴトン・レルム探訪の並のレアを超えるほど上昇した。