命取りの論争/Deadly Dispute
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インスタント
この呪文を唱えるための追加コストとして、アーティファクトやクリーチャーのうち1つを生け贄に捧げる。
カード2枚を引き、宝物(Treasure)トークン1つを生成する。(それは、「(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つアーティファクトである。)
祭壇の刈り取り/Altar's Reap系の、戦場のリソースをドローに変換するインスタント。
高くつく略奪/Costly Plunderに宝物がついてくる上位互換。同セットのよろめく怪異/Shambling Ghastをコストにすれば宝物が計2つ手に入り、次のターンにもう5マナ圏に到達する。ドローとマナ加速能力で先の展開を支える潤滑油として渋い働きをしてくれる。
登場時のスタンダードには類似カードとして村の儀式/Village Ritesが存在する。どちらも除去やチャンプブロックに対応してアドバンテージを稼げるのは同じだが、命取りの論争は1マナ重いためコンボ用としては取り回しが悪いという弱みと、腐っているアーティファクト(宝物など)をドローに変換することができるため手詰まりの打破に優れ、出た宝物がそのまま次の生け贄の弾になってくれるため腐りにくいという強みがある。
適合するデッキでは使いやすい優秀なドローソースとなるため、幅広いフォーマットで活躍している。スタンダードでは、ひきつり目/Eyetwitchやよろめく怪異とセットで黒コントロールに採用される。ヒストリックでは、ゴルガリ・フードに採用される。
パウパーでは、彩色の星/Chromatic Starや胆液の水源/Ichor Wellspringと組み合わせて使われる。特に胆液の水源との組み合わせは強力で、親和デッキを始めとした多くのデッキでセットで採用される。また、カルニの庭/Khalni Gardenと組み合わせて、カルニブラックに採用される。
- 需要が高まり、発売から5ヵ月後にはシングルカード価格が並のレアかそれ以上にまで高騰。同じくコモンであるよろめく怪異/Shambling Ghastを超えてトップコモンとなった。
[編集] 禁止指定
2025年3月31日より、パウパーで禁止カードに指定された[1]。2024年時点からメタゲーム上位デッキの多くが命取りの論争+胆液の水源パッケージを使用しており、他のドロー手段の多くは環境外へと追いやられていた。これは環境の画一化に繋がる恐れがあったため、コミュニティの意見もあり、パウパー・フォーマット委員会はこのパッケージや類似カードの禁止を検討した。最終的に、宝物を生成する点でカードパワーが頭一つ抜けて高かったこともあり、命取りの論争の禁止が決定された[2]。
[編集] 脚注
- ↑ Banned and Restricted Announcement – March 31, 2025/2025年3月31日 禁止制限告知(Daily MTG 2025年3月31日)
- ↑ Explanation of Pauper Bans for March 31, 2025/2025年3月31日のパウパーの禁止についての説明(Daily MTG 2025年3月31日 Gavin Verhey著)