混沌のねじれ/Chaos Warp
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Chaos Warp / 混沌のねじれ (2)(赤)
インスタント
インスタント
パーマネント1つを対象とする。それのオーナーはそれを自分のライブラリーに加えて切り直し、その後、自分のライブラリーの一番上のカードを公開する。それがパーマネント・カードである場合、そのプレイヤーはそれを戦場に出す。
パーマネント1つをライブラリー送りにするインスタント呪文。切り直した後にライブラリーの一番上のカードがパーマネント・カードだった場合はそれを戦場に出す。
3マナのインスタント除去としては対象が広く、さらにシングルシンボルと色拘束も薄い。赤ではほぼ触れないエンチャントに対処することも可能なのは重要な利点。墓地ではなくライブラリーに戻してしまう点は、サーチを利用するデッキに対しては絶対とは言い難いが、墓地利用を使うデッキに対しては効果的。
ただし、パーマネント・カードを出させてしまうとカード・アドバンテージを失ってしまうのは痛いところ。除去したパーマネントと同じもの、場合によってはさらに致命的な何かが出てくることもあり得るというギャンブル性を秘めている。とはいえ、その時点の盤面で最も脅威となるパーマネントを除去しているだろうから、それよりも「マシ」なカードがめくれてくれる可能性は高い。相手のデッキ内容をある程度見切れていれば、その確率も上がる。
エンチャントにも対処可能な数少ない赤の万能除去であるため、統率者戦の外においても、レガシーの赤単プリズンなどで稀に使われることがある。
- パーマネントはそのオーナーのライブラリーに混ぜられ、ライブラリーの一番上を公開するのもそのプレイヤーである。したがって、対戦相手にコントロールされているあなたがオーナーであるパーマネントを対象にするとリスクを軽減できる。
- 2015年3月にルールが変更される以前は統率者戦における有力カードの一つだった。当時のルールでは統率者がライブラリーに戻る際には統率領域への置換が行えなかったため、統率者対策として重宝されていた。
- 歪んだ世界/Warp Worldの単体版と言えるが、結果として「火力にも破壊にもよらない万能パーマネント除去」という、赤の色の役割からは著しく逸脱してしまった(折れてしまった)1枚[1]。Mark Rosewaterはこのカードの存在を挙げながら、彼一人の労力でカラーパイを維持することが困難であったことを語っている[2]。
- 直接的なリメイク版と言えるものに大胆なすり替え/Audacious Swapや魔法暴走/Wild Magic Surgeがある。アプローチこそ違えど、いずれも上記の反省を活かし単純なエンチャント除去として使えないようになっている。
- ダブルマスターズ2022にて再録されたが、ボーダーレス版のイラストはPhil Foglioが手掛けたものとなっている。Foglioの新規イラストがマジックに登場するのは1998年のアングルード以来実に24年ぶりのことであり、世界中のマジックプレイヤーを驚かせた。
脚注
- ↑ Aether Way, Part 3/霊気の道 その3(Making Magic 2017年1月30日 Mark Rosewater著)
- ↑ The Council of Colors/色の協議会(Making Magic 2016年8月22日 Mark Rosewater著)