廃墟の地/Field of Ruin
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基本でない土地を破壊する土地。幽霊街/Ghost Quarterの亜種。
幽霊街と比べ、起動コストが重い代わりにカード・アドバンテージを失わないのが特色。状況によっては、正しい使い方をしながら自分の色事故回避もできて一石二鳥になることもあるが、自分の土地を対象にできない弱点もある。
- 幽霊街と異なり、探すことは強制である。多くの場合ほぼ変わりはないが、これにより書庫の罠/Archive Trapの代替コスト条件を自発的かつ強制的に満たすことが可能となっている。
- 全てのプレイヤーが探すことになるため、統率者戦などの多人数戦では対象となっていないプレイヤーに対してはマナ加速させてしまうことになるため注意。
- 兄弟戦争ではさらなる亜種として解体爆破場/Demolition Fieldが登場した。サーチが任意かつ対象になったプレイヤーと自身のみが行うようになった。
収録状況と構築での活躍
スタンダード
イクサラン登場時のスタンダードではラムナプの遺跡/Ramunap Ruinsや水没遺跡、アズカンタ/Azcanta, the Sunken Ruinなど無視できない基本でない土地が存在するため、それらへの対策として主にコントロールデッキに採用されることがある。基本セット2020後ではスケープシフトがトップメタとなったことでしばしば見られるようになった。と言っても対策としてではなく、もっぱらスケープシフト側が死者の原野/Field of the Deadの誘発手段を兼ねて1枚投入する。ドミナリア参入後の青白コントロールでは、ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominariaのマイナス能力や暗記+記憶/Commit+Memoryによってライブラリーにバウンスしたカードを、シャッフルさせることで唱え直させないというギミックが組み込まれる例もある。
エルドレインの王権発売に伴いローテーション落ちするもテーロス還魂記に再録され3ヶ月のブランクを経てスタンダードに復帰。アゾリウス・コントロールに1枚挿しされる。標的になるのは同型やファイアーズのヴァントレス城/Castle Vantressであることが多い。
さらにそのテーロス還魂記がローテーション落ちすると同時にイニストラード:真夜中の狩りに再録され、途切れなくスタンダードに留まる。露天鉱床/Strip Mineの系譜のカードとしては再録回数が多く、この種のカードの一旦の標準となったといえるだろう。各種ミシュラランドへの対策となるほか、環境に存在することそのものが不詳の安息地/Faceless Haven+高貴なる行いの書/The Book of Exalted Deedsコンボへの牽制となっている。
ニューカペナの街角参入後は環境の多色化が進み、下記モダンでの状況と同じく、基本土地をほとんど採用しないデッキも増えた。多色デッキ側も被害軽減のため、基本土地を1枚程度挿していることがほとんどだが、これにより「不用意に基本土地を見せてしまうと、ライブラリーに基本土地が残っていないことがばれ、土地破壊されてしまう」という情報面でのジレンマが発生しうるようになった。
ローテーション後のイニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期には、白単ミッドレンジが解体爆破場と8枚体制で採用し、グリクシス・ミッドレンジを始めとする基本でない土地に頼ったデッキに対し土地破壊を仕掛けるようになった。
モダン
モダンでは主に青白コントロールなどに採用される。土地を伸ばすことが重要なコントロールデッキでは幽霊街よりも優先度が高い。基本土地自体をほとんど入れていないデッキも多く、色マナを縛る効果もスタンダード以上に期待できる。