パウパー
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Pauperは、Magic Online認定フォーマットの1つ。Magic Onlineでコモンとして収録されたことがあるカードのみを使用できるコモンデッキ構築。
Pauperとは、貧困者という意味。コモンデッキ(またの名を貧乏デッキ)構築であることに由来する。発音はパーパーに近い。
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ルール
- Magic Onlineでリリースされたカードセットでコモンとして収録されたことがあるすべてのカードを使用できる。
- 例:対抗呪文/Counterspellは第7版でコモンとして収録されているため、Masters Editionでアンコモンとして収録された対抗呪文も使用できる。
- 例:Hymn to Tourachはフォールン・エンパイアでコモン、Masters Editionでアンコモンとして収録されているが、フォールン・エンパイアはMagic Onlineでリリースされていないため使用できない。
- デッキは最低60枚でなければいけない。サイドボードに15枚のカードを加えてもよい。
カジュアルルームでは、非公式ながらスタンダード環境で遊ばれる事も少なくない。
禁止カード
禁止カードリストの変遷については、Magic Onlineフォーマットの変遷を参照。
傾向
全体としてのカードバランスは、他の構築環境に比べ極端に劣るわけではない。 本格的なパーミッションも、数ターンの決着を目指すビートダウンやコンボデッキも存在する。
目立って差があるのは土地だろう。 2色のマナを供給できる、使用に値するカードは基本的にバウンスランドくらいしかなく、追加で広漠なる変幻地/Terramorphic Expanseまで投入されることが多い。
それに加えて強力な多色カードにはアンコモン以上のものが多いため、多色デッキであっても単色カードで占められる割合が非常に大きい。
そういった特殊な環境であることから、この例ではギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpactなど、ブロック構築でも日の目を見なかったような意外なカードの活躍が日常茶飯事となる。
- やろうと思えば無限コンボも可能。例えば、つまみ食い貯め/Morselhoarder+沈む感覚/Sinking Feeling+火の力/Power of Fireで無限ダメージになる。
解説
コモンのみとはいえ、様々なデッキタイプや複雑なメタゲームは、通常のフォーマットと同様に存在する。 ほとんどのデッキがクリーチャーに頼らざるを得ないことから、他のフォーマットよりもクリーチャーのサイズや除去が重要になる。
コモンにもビートダウン向けの優秀なクリーチャーが存在するため、アグロデッキは問題無く組むことができる。 また後述のように火力も充実していることから、ステロイドも強力。
対抗呪文/Counterspellを初めとする基本的な打ち消しはコモンに多く、バウンスも充実していることから、パーミッションも多い。 なお、リセット型のクリーチャー全体除去はないが、マイナス修整や1点火力など小型クリーチャーを一掃するタイプはあるので、ボードコントロールを中心としたデッキを組むことも可能。
コモンをキーカードとするコンボデッキは少ないが、ストームなどはそれに当てはまる。
大会で使われるような1マナ3点火力や優良火力である火葬/Incinerate、火炎破/Fireblast、火花の精霊/Spark Elementalなどが軒並みコモンであることからバーンデッキは比較的組みやすい。
主なデッキ・その他
参考
- コモンデッキ
- フォーマット
- 第39回:赤青上陸/Pauper/コモン限定構築(高橋優太の「このデッキを使え!」から)
- 第11回:深遠なるコモン構築の世界~Pauper その1・ビートダウン編(高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」から)
- 第12回:深遠なるコモン構築の世界~Pauper その2・コンボデッキ編 (同上)
- 第13回:深遠なるコモン構築の世界~Pauper その3・コントロール編 (同上)
- 第18回:番外編その3・「Magic OnlineのPauperデッキを構築するまで」をリプレイ!?( 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」から)
- 第19回:Pauper面白デッキ+「新たなるファイレクシア」特集(高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」から)
- 第26回:嵐が去りて何が吹く~最新「Pauper」研究(同上)
- 行弘賢の「MOを遊びつくせ!」第1回:Pauper(コモン構築)