サバンナ・ライオン/Savannah Lions
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1マナながら、パワーが2、かつデメリットもない破格のコスト・パフォーマンスを誇るクリーチャー。
バニラなので一見すると地味だが、2ターン目から2点のクロックをかけられるのは非常に強力。後述するような他のカードと比べてみると、レアであったことも納得できるだろう。
第8版で久々に再録され、話題を総ざらいに。さらに第9版でも続けて収録。登場直後こそ白ウィニーの力不足により活躍できなかったが、神河ブロック参入後はその高い性能を発揮し、ボロスウィニーやZooといった高速ビートダウンの隆盛を支えた。また第9版での再録時はクリーチャー・タイプ再編により、ライオンから待望の猫へ変更されることとなった。
- 中村聡氏の著書「中村聡のマジック:ザ・ギャザリング五輪の書」によると、黎明期にこのカードは中村氏の周囲では「コモン以下のゴミクズ扱い」をされていたらしい。当然、甲鱗のワーム/Scaled Wurmの方が人気であった。このクリーチャーの真の強さが分かるようになれば初心者脱却であろう。
- 基本セット2010では同型再版だが部族恩恵をうけやすい先兵の精鋭/Elite Vanguardがアンコモンで登場。クリーチャーの質の上昇を如実に表している。
他のカードとの比較
他の色の「1マナ2/1クリーチャー」と比較してみると、どれもそれなりのペナルティ能力を持つものばかりであり、1マナ2/1でバニラであることがいかに優れているか理解できる。→1マナ2/1クリーチャーを検索
- 赤にはジャッカルの仔/Jackal Pupを始めそれなりの数が存在する。同カードは中でも非常に使いやすいが、防御に回ると大きく性能が低下してしまう。
- 緑は野生の犬/Wild Dogsやジャングル・ライオン/Jungle Lionなど。これらも基本的に攻める側でのみ役立つクリーチャー。メテンダ・ライオン/Mtenda Lionが最もサバンナ・ライオンに近い性能であると言えるだろう。
- 黒には、墓地のカードたった1枚で無力化されてしまう屍肉ネズミ/Carrion Ratsなどがいる。
- 青単色では、アップキープ・コストを要求するものしかおらず、1マナクリーチャーとは言いがたい。
- アーティファクト・クリーチャーには剃刀草の幕/Razorgrass Screenがいるが、こちらは壁。
さらにデメリットがきつくなった1マナ2/2以上(または3/1)というウィニー群も存在する。白での代表格は伝説のクリーチャーである今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda。