墓忍び/Tombstalker
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未来予知で登場したタイムシフトカードの1枚。未来予知で唯一の探査を持つクリーチャーである。
探査を利用することで、黒マナ2点までマナの支払いを減らすことができる。そのため、能動的にカードを墓地に落とせるデッキに採用するのがよい。軽い呪文を連発すれば、かなり早いターンに唱えることができるだろう。カードが墓地に溜まりやすい発掘デッキとの相性も良好。ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Trollや臭い草のインプ/Stinkweed Impを1回発掘するだけで十分な量が溜まる。
また、青黒系のパーミッションやコントロールのフィニッシャーに据えるのもよい(→Tomb Stompy)。長期戦が常のパーミッションなどなら自然と墓地にカードが溜まる上に、このクリーチャーならスムーズかつ自然に防御用カードのマナを残すことができる。
墓地を利用するリアニメイト系とは相性が悪そうだが、追放するカードは自分で選べるし、その手のデッキでは能働的に墓地を肥やすカードが入っているのが常なのでむしろ相性がよいだろう。これ自身が5/5飛行となかなかのサイズなので、状況次第ではこれをリアニメイトしてもよい。
レガシーでは軽い呪文を連打するゼロックス系デッキと相性が良く、比較的戦場に出しやすいこともあってTeam Americaなどのビートダウンでアタッカーとしてよく採用されている。当初は、タルモゴイフ/Tarmogoyfとの相性の悪さから、共存が疑問視されていたが、近年では余り気にされないようである。
- 天敵はバウンス。手札に戻されると再び墓地のカードを追放しなければならない。同ブロックには裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskateや造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savantなど凶悪なバウンサーが多く、同時期のスタンダードでは活躍ができなかった。
- 墓地のカードによってマナの支払いを減らせるクリーチャーは、過去に悲哀の化身/Avatar of Woeが存在した。そちらと比べて、墓忍びは再利用に不向きだが、墓地に1枚でもあればマナの支払いを減らせる分、柔軟性が高くなったと言える。
- レガシーとモダンでも十分通用する強力なカードだが、闇の腹心/Dark Confidantを採用しているために止む無く採用を見送るというケースもままある。
タルキールでの再録
探査が再登場したタルキール覇王譚では墓忍びの再録が検討されたが、当初タルキール/Tarkirにはデーモンが存在しなかったため、墓忍びは候補から外された。タルキール覇王譚の開発後期に、Erik Lauerはクリエイティブ・チームと象徴的なクリーチャーが少なすぎることについて話し合ってデーモンを加えることに決めた。しかし、その段になって、墓忍びを外すことになった初期の決定について誰も思い返さなかったために、墓忍びは再考されず再録を逃した。[1][2]
- 当初Mark Rosewaterは記事で、墓忍びを再録しなかった理由を「タルキールには猫でないデーモンがいないため」としたが、死滅都市の悪鬼/Necropolis Fiendが存在すると指摘を受けて、記事を訂正し経緯説明を行った。[3]
脚注
- ↑ Prose and Khans, Part 2
- ↑ Blogatog 2014年9月22日
- ↑ Prose and Khans, Part 2の翻訳であるカン否両論 その2は経緯説明部分が欠落している。
参考
- 壁紙 (WotC)
- カード個別評価:未来予知 / タイムシフト - レア
- カード個別評価:Modern Masters - レア