浸透/Infiltrate
提供:MTG Wiki
回避能力のないファッティや攻撃を通すことで誘発する能力を持つクリーチャーとの相性は良い。しかし、この効果は戦場に一切の影響を及ぼさない本体火力のようなものであり、アドバンテージを失ってまで欲しいものではない。青は元々回避能力に優れていることもあり、普通のデッキにスロットを割いてわざわざ投入するカードではない。
エターナルでは、シャドーの裂け目/Shadow Riftの代用としてサイカトグのサイドボードへの投入が考えられる。キャントリップが無いものの、シャドーウィニー等がメタゲームにあるようであれば、こちらの方が確実に攻撃を通せる。
リミテッドではアドバンテージのロスが辛い。点数、確実性ともに不確かな本体火力と考えられるが、単発のそういったカードは、優勢な時の決め手になるのが精々。やはり積極的に投入したいカードではない。
- 瞬間移動/Teleportの上位互換で、これは瞬間移動を調整したリメイク版といえる。トリプルシンボルのため青単色デッキでないと使い難かった瞬間移動に比べると、1マナと軽くなり、他の色との組み合わせの面でも使い勝手が向上している。
- ブロック制限効果を持つ青の呪文には、一瞬の不可視/Touch of Invisibility(キャントリップ)、秘密の帷/Veil of Secrecy(連繋、被覆付与)、ひずみの一撃/Distortion Strike(反復)、巧みな回避/Artful Dodge(フラッシュバック)、幽体化/Ghostform(最大2体まで対象)がある。また、青のオーラには霞の外套/Cloak of Mistsを初め多数が存在している。
- 秘密の帷以外はどれもソーサリー・タイミングなので、相手のブロック強制を避ける手段には使えなくなった。
- 緑では同効果のTrailblazerがある。色の役割の違いか時代の違いか、これと比べて4マナと非常に重い。
ストーリー
このカードではラース/Rathの要塞/Strongholdに潜入(Infiltrate)した反乱軍が描かれている(イラスト)。要塞に入るのは簡単でも出るのは困難だという。4205ARのエヴィンカー/Evincar不在期のラースは、要塞の支配に対抗してエラダムリー/Eladamriを旗頭とした反乱軍の活動が活発化している。小説Nemesisではエラダムリーと配下が潜入作戦を遂行し、エラダムリーとリン・シヴィー/Lin Sivviを除いて脱出できずに死亡した。
- 「Infiltrate」は「(液体や思想、言葉などが)しみ込む、浸透する」の他に「(人が)入り込む、潜入する」を意味する。このカードに倣ってか、以後「Infiltrator」は「浸透者」と訳されている。