鋼のゴーレム/Steel Golem
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3マナ3/4のアーティファクト・クリーチャー。デッキカラーを問わず採用できる上にマナレシオが高いが、クリーチャー呪文を唱えられなくなるペナルティ能力を持つ。ビートダウンデッキに搭載するには厳しいデメリットだが、パーミッションのようにクリーチャー数が少ないデッキに採用する分には問題ない。
ひとつの指標と言える、タフネスが4以上であることが重要。初出当時の主な火力である稲妻/Lightning Boltや火葬/Incinerateでは死なず、ビートダウンデッキの主力だった騎士軍団、特に側面攻撃持ちのスークアタの槍騎兵/Suq'Ata Lancerや墜ちたるアスカーリ/Fallen Askariなどを一方的に返り討ちにできるのも力強かった。青単色のパーミッションにおいてはスクラーグノス/Scragnothを止めるための壁役として重宝された。
ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期のスタンダードでは、ユーロブルーやシュナイダーポックスのフィニッシャーとして活躍した。また、1997年~1999年のエクステンデッドでも、悪疫/Poxデッキのフィニッシャーとして活躍した。
第10版で10年の時を経て再録。しかし、同時期にサイズが同じでデメリットを対処しやすいファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfootがいたため、昔ほどは活躍できなかった。
- 平和な心/Pacifismなどをつけられると、ペナルティ能力のみが残されるため非常に戦いにくくなる。逆にこれを利用して寄付/Donateするのも手。
- クリーチャー呪文を「唱えられない」であり、「戦場に出せない」ではないことに留意。したがってトークン生産や他のパーマネントのクリーチャー化、リアニメイト、《閃光/Flash》のような別の呪文を経由する等、唱える以外の方法で新たなクリーチャーを戦場に出す分にはペナルティ能力の影響を受けない。
- 後に上位種である光網の観察者/Grid Monitorが登場した。
- なんとも言えない不気味な表情が印象的(イラスト)。ウェザーライトのパッケージ・イラストも飾っている。
- ウェザーライト版のフレイバー・テキストに登場しているので紛らわしいが、これ自身は銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golemとは別モノである。カーンが言う「ためらいもせず人を殺す者」の一つがこのカードのことだと思われる。
- なお、本来はこれが銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golemとなるはずだったが、イラストが望ましくなかったため、あらためて《鋼のゴーレム/Steel Golem》と改名されたことをMark Rosewaterが明かしているMaking Magic -マジック開発秘話-『ドミナリア』での話 その2。
ジェラードを守るためなら自分の生命など惜しくないが、わたしの良心は他人の生命を奪うことを許してくれない。ためらいもせず人を殺す者はいくらもいるのだが。― 銀のゴーレム、カーン