魔女エンジン/Witch Engine
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クリーチャー — ホラー(Horror)
沼渡り(このクリーチャーは、防御プレイヤーが沼(Swamp)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
(T):(黒)(黒)(黒)(黒)を加える。対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、魔女エンジンのコントロールを得る。(起動はインスタントとしてのみ行う。)
4点もの黒マナを得る能力を持つクリーチャー。ただし能力を使うと対戦相手に4/4の、しかもほぼ確実に厄介になるであろう沼渡りのクリーチャーが行ってしまう。
そのリスクを省みずに(すでに6マナを得ていて)さらにマナ加速したい状況というのはとどめの魂の消耗/Consume Spirit(同時代で言うと生命吸収/Drain Life)を撃ちたい時くらいだろうか。あるいは疫病風/Plague Windや強行軍/Forced Marchなど、マナのかかる全体除去という手も無いではないが、わざわざ重いクリーチャー1体を消費してやることでもないだろう。
沼渡りのほうに活路を見出したいところだが、それにしても6マナはあまりに重いので構築ではサイドボード要員といったところか。
リミテッドならば、渡りは非常に有効であり、サイズも悪くはないのでフィニッシャーとして使える。
ルール
- この能力は一見マナ能力に見えるが、「対象を取る起動型能力はマナ能力ではない」というルールによりマナ能力ではない。起動したらスタックに乗ったうえで解決される。マナを生み出すインスタント呪文(暗黒の儀式/Dark Ritualなど)と同様の扱いである。
- 能力に対応して生け贄に捧げる、またはバウンスしてデメリットを軽減することや、アンタップ手段と組み合わせて大量のマナを出すことも可能。
- 注釈文にある通り、この能力はインスタント・タイミングでしか起動できない。呪文を唱えることを宣言してから、マナ・コストを支払う段階でこれの能力を起動する、ということはできない。
- インスタント・タイミングでしか起動できないマナ能力であるリスティックの洞窟/Rhystic Caveやライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamondは、ルール文章として「インスタントを唱えられるときにのみ起動できる」旨が付け加えられているのに対し、この能力の場合はそもそもマナ能力ではなく、ルール上インスタントを唱えられるときにしか起動できないため、注釈文としての記載となっている。
ストーリー
魔女エンジン/Witch Engineは、女性の胴体にひょろ長い機械の手足を組み合わせたアンバランスな姿のファイレクシア/Phyrexia人(イラスト、遠くにシルエット、奥に、下手に)。
小説Time Streamsによると、ウルザ/Urzaは最初のファイレクシア攻めの際に複数の魔女エンジンに遭遇していた。
カード化はウルザズ・サーガの時代(65AR~3346AR)だが、インベイジョン・ブロック小説3部作(Invasion、Planeshift、Apocalypse)を参照すると、4205ARのドミナリア/Dominaria侵攻軍に、この魔女エンジンが多数含まれていることが分かる。敗走したサーボ・タヴォーク/Tsabo Tavocが、ラース/Rathのクロウヴァクス/Crovaxに魔女エンジンの損失を責められる場面も。
その遙かな未来、新ファイレクシア/New Phyrexiaにも存在しており、侵食されたミラディン/Mirrodinの核でヴェンセール/Venserらに目撃された(参照)。ファイレクシアの大男/Phyrexian Hulkと同じく、ファイレクシアの油/Phyrexian oilに含まれた過去の情報から生み出されたと考えられる。
- アーティファクトでもないのにカード名に「エンジン/Engine」と入るのも、ファイレクシア人ならでは。同様の黒のクリーチャーには、ポータル・セカンドエイジの夜魔のエンジン/Nightstalker Engineが存在する(そちらは、女魔術師トジラに作られた人造生命の夜魔)。