迷い子、フブルスプ/Fblthp, the Lost
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ラヴニカ/Ravnicaの人気キャラクター、フブルスプ/Fblthpがついにカード化。ETBのドローに加え、呪文の対象になると戦場から逃げ出してライブラリーに迷い込んでしまう能力を持つ。そうして迷子になった彼を上手くライブラリーから見つけ出せればETB能力にボーナスが付く。
単純にドロー付きクリーチャーと考えた場合、伝説のクリーチャーだけあって幕僚団/Council of Advisorsより1マナ軽く、デッキの潤滑油としてはそれなりに便利。
ライブラリーから出た場合のボーナスを狙う場合、スタンダードでは直接戦場に出すなら新生化/Neoformや首席議長ヴァニファール/Prime Speaker Vannifarなどの選択肢がある。ライブラリーから唱える場合はボーラスの城塞/Bolas's Citadelや実験の狂乱/Experimental Frenzyがあるが、ライブラリーの一番上を指定しているため、別途積み込む手段も必要になる。舞台照らし/Light Up the Stageのように一旦追放領域を経由する場合は機能しない。
そういった手間をかけて得られるものが追加のドロー1枚だけでは割に合っているとは言い難いが、フレーバーとしての完成度は高く、フブルスプファンならばデッキを作ってみるといいだろう。
スタンダード外ではさまざまなコンボが考えられている。特に変幻の杖/Proteus Staffとの相性は良く、ライブラリーに他のクリーチャーがいなければ、ライブラリーを完全に積み込んだ上に2枚ドローすることができる。いわば青単色で最後の審判/Doomsday+2枚ドローをするようなものであり、統率者戦ではさっそくフブルスプを統率者に据えたデッキが組まれている。
開発秘話
フブルスプはMark Rosewaterにより当初銀枠セットのUnstableデザイン時点でカード化を検討されていたが、クリエイティブ・チームにフブルスプの黒枠でのカード化予定の有無について確認したところ、予定があると答えられたためその時点でのカード化は見送られた。灯争大戦の展望デザイン段階においてMarkは彼のカード化について再びクリエイティブ・チームに確認をし、三度目のラヴニカ/Ravnicaへの来訪でありギルド/Guildがメインテーマから外れたことでサイクルにとらわれず伝説のクリーチャーをデザインできる灯争大戦は最適なタイミングであるとしてカード化が実現した。カード化にあたってのデザインは二の足踏みのノリン/Norin the Waryに着想を得ている[1]。
脚注
- ↑ War Games/大戦のゲーム(Making Magic 2019年4月22日 Mark Rosewater著)