野生の意志、マラス/Marath, Will of the Wild
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伝説のクリーチャー — エレメンタル(Elemental) ビースト(Beast)
野生の意志、マラスは、これを唱えるために支払われたマナの点数に等しい数の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
(X),野生の意志、マラスから+1/+1カウンターをX個取り除く:以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンターをX個置く。Xは0にはできない。
・クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。野生の意志、マラスはそれにX点のダメージを与える。Xは0にはできない。
・緑のX/Xのエレメンタル(Elemental)・クリーチャー・トークンを1体生成する。Xは0にはできない。
支払ったマナ・コストの点数に応じた+1/+1カウンターを持って戦場に出る伝説のエレメンタル・ビースト。さらにカウンターを消費して様々な効果を発揮できる。
マナに応じてサイズも増えるので、マナレシオは常に一定。繰り返し唱えることができるがコストが割高になっていってしまうという統率者の欠点を補っているといえる。
また起動型能力のほうも便利である。特に3番目のモードでマラスと同じサイズのトークンを残すことができるため、擬似的にではあるが除去耐性とカード・アドバンテージを兼ね備えている。もちろん1番目や2番目の能力も十分優秀であり使いどころは多く、これらの能力を主眼に置いてソーサリー呪文のように使うことさえも考えられる。ただしXが大きくなればなるほど、マラスを唱えるコストはもちろん、起動コストに必要なマナも膨らんでしまうため、相応のマナ基盤は必須である。
- 登場と同時にオラクルが訂正されている。印刷されたルール文章には、起動型能力のXを0にはできないことが記載されていない。
- X=0にできてしまうと、3番目のモードを選ぶことで「0/0のトークンを無限に出す」ことができる。鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forgeあたりが隣にいれば即勝利ではさすがにまずい。
ルール
「マラスを唱えるために支払われたマナの点数」は、点数で見たマナ・コストとは必ずしも一致しない。点数で見たマナ・コストはカード固有の特性であり常に一定であるが、支払われたマナの点数は特性ではなく状況により変化する。
- コスト減少カードでコストが減少すれば、そのぶん点数は減る。逆にコスト増加カードでコストが増加すれば、そのぶん点数が増える。
- 代替コストを適応した場合も、それを考慮する。例えば全知/Omniscienceの代替コストを適応した場合や続唱で唱えた場合などは、マナを支払っていないため、+1/+1カウンターは置かれない。また例えば太陽の拳/Fist of Sunsの代替コストを適応した場合は、5マナを支払っているため、+1/+1カウンターは5個置かれる。
- 唱える以外の方法で戦場に出した場合、マナを支払っていないため、+1/+1カウンターは置かれない。
- ゾンビ化/Zombifyでリアニメイトしたときや、大笑いの写し身/Cackling Counterpartなどでコピー・トークンを出した場合などが該当する。
- クローン/Cloneや影武者/Body Doubleなどを唱えて戦場に出す際にマラスをコピーした場合、(クローンや影武者として)唱えているので、支払ったマナを数える。
参考
- The Ten Commanders/10の統率者たち(Uncharted Realms 2013年10月30日 Magic Creative Team著)
- カード個別評価:統率者2013 - 神話レア