青霊破/Blue Elemental Blast
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赤霊破/Red Elemental Blastと対を成し、対抗色の特徴が前面に出たカード。対象が限定されているが、だからこそ妨害されにくい呪文の1つ。青には珍しい破壊呪文。
- 対象の色を変える混沌の色/Chaoslaceなどとの組み合わせで、対象の元の色に関係なくパーマネント破壊/呪文の打ち消しが行える。
- 当時はインタラプトでパーマネントを対象に取る珍しい呪文だった。パーマネントを対象に取っていてもインタラプトのルールであったため、例えば、赤のクリーチャーを対象にこの呪文を唱えた時、そのコントローラーは送還/Unsummonで手札に戻して保護するといったことができなかった。
- 第5版では「アンコモンに含めることを考慮。水流破/Hydroblastと交換する」という理由で収録されなかった(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。
- マスターズ25thに赤霊破と共に新規イラストとフレイバー・テキスト付きで収録。
- 古いカードであるため赤霊破ともどもカード名の読み方が不明だったが、マスターズ25th版で「せいれいは」とルビが振られた。
水流破/Hydroblastとの違い
類似のカードに水流破/Hydroblastがあるが、どちらが優れているかという比較は一概には言えず、一長一短である。簡単に言ってしまえば、「赤でなければ対象に取れない青霊破」と、「一応、何でも対象に取れる水流破」といった違いなのだが、具体例としては以下のような場合がある。
- 偏向/Deflectionのような「対象の変更」効果。青霊破は対象の色が限定的な分、影響されづらい。水流破はどんな対象にでも変えられてしまう。
- 最近は対象を変える呪文は赤に移っているので、「自分自身に対象を向けさせて擬似的に打ち消す」方法に関しては水流破も青霊破も差がなくなっていると言える。赤霊破/Red Elemental Blast・紅蓮破/Pyroblastに対して青の呪文で対象変更を行う場合も同じ。
- 臨機応変/Sleight of Mindのような「文章変更」効果。対応しない色を対象に取れる水流破/Hydroblastは、唱えてからルール文章を書き換えれば任意の色の呪文を打ち消せる。青霊破は赤の呪文がなければそもそも唱えられないので、赤を対象にする→書き換える→対象変更効果で曲げる、という非常に面倒な手順を踏まないと書き換えての打ち消しができない。
- 死者の嘆き、崩老卑/Horobi, Death's Wailのような「対象になるたび〜」というカード。青霊破では、対戦相手が赤でないかぎり対象にとれないため条件を満たせない。水流破は、対応しない色も対象にできる。
- 「黒の万力/Black Viseを対戦相手に出された」などの理由で手札を消費したい場合。青霊破は赤の呪文がスタックに乗っているか、赤のパーマネントが戦場に出ていないと唱えられない。水流破は、呪文がスタックに乗っているかパーマネントが戦場に出ていれば、色に関係なく唱えられる。
また、これは性能の違いというわけではないが、Magic Onlineにおいては青霊破(および赤霊破)はアンコモンとしてしか収録されていなかった。一方の水流破(および紅蓮破)はコモンとして収録されているため、パウパーでは必然的に水流破(および紅蓮破)が使用されていた。しかし、パウパーの公式フォーマット化により、青霊破(および赤霊破)もパウパーで使用できるようになった。