注目のストーリー
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注目のストーリー/Story Spotlightは、ストーリー上の重要な場面を描いたカードに付けられるマーカー。カラデシュから導入された。
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解説
カラデシュ以降のカード・セットには、それぞれに数枚、背景ストーリーにおける重要な場面を意識してデザインされたカードが収録されている。これらのカードには以下の情報が記載される。
場所 | 情報 |
---|---|
文章欄 | プレインズウォーカー・シンボルの透かし(ラヴニカの献身まで) |
コレクター番号の右 | 「注目のストーリー」の表記 セット内での通し番号(ドミナリアまで) |
権利表記の上 | ストーリーページのURL(mtgstory.com) |
これらのマーカーは、ゲーム上は特別な意味を持たない。
- 背景ストーリーを描いたカードすべてが注目のストーリー・カードになるわけではない。
- プレミアム・カード版におけるプレインズウォーカー・シンボル部分の箔押し加工については、ドミナリアまでは箔押し無し、ラヴニカのギルド以降は箔押し有りとなっている。
- 日本語版ドミナリアの権利表記の年が注目のストーリー・カードのみ2017になっている印刷ミスが存在する(他のカードは2018と正しく印刷されている)。
導入の経緯
マジックでは長年、ペーパーバック小説や電子書籍などを購入しなければ詳細な背景ストーリーを知ることができず、ユーザーにとってストーリーが敷居の高いものになっていた。これを解消するため、開発部は2014年に大きな方針転換を行った。一つは有料の小説を廃止し、公式サイトで無料公開される掌編記事「Magic Story(当時の名前はUncharted Realms)」でメインストーリーを展開すること。そしてもう一つは、カードそのものにストーリーを描くことである。
ニクスへの旅から「ストーリー上の重要な場面をカード化する」試みが始まり、神討ち/Deicideなどが作られた[1]。この試みはその後も続き、戦乱のゼンディカー・ブロックからは「重要なシーン/Pivotal Moment」として、1セットにつき約5枚、ストーリー上の重要な場面を描いたカードが作られることになった[2]。そしてカラデシュ・ブロックから、「重要なシーン」は「注目のストーリー」としてカードに直接記されるようになり[3]、それがストーリー上重要なカードであることをユーザーに明示的に示すとともに、ストーリーに興味を持ったユーザーをWebサイトに誘導するための仕組みが作られた。
一覧
イコリア:巨獣の棲処
- 一時的な連帯/Tentative Connection
- 聖域封鎖/Sanctuary Lockdown
- 敵軍妨害/Thwart the Enemy
- 無情な行動/Heartless Act
- 暴走の先導/Lead the Stampede
テーロス還魂記
- 苦悶の悔恨/Agonizing Remorse
- 勝利への躍進/Triumphant Surge
- 執拗な探求/Relentless Pursuit
- ヘリオッドの神罰/Heliod's Punishment
エルドレインの王権
- 不可解な幻視/Unexplained Vision
- ケンリスの変身/Kenrith's Transformation
- 野生語りの帰還/Return of the Wildspeaker
- めでたしめでたし/Happily Ever After
灯争大戦
※「注目の第N章」表記。ナンバリングがないため、順番はWar of the Spark: Ravnica参考。
- 注目の第1章
- 王神の立像/God-Pharaoh's Statue
- 退路無し/No Escape
- 出現領域/Emergence Zone
- 戦乱のラヴニカ/Ravnica at War
- 戦慄衆の侵略/Dreadhorde Invasion
- 狼煙上げ/Ignite the Beacon
- 注目の第2章
- 翼の結集/Rally of Wings
- ヴィトゥ=ガジーの目覚め/Awakening of Vitu-Ghazi
- 立像崩し/Topple the Statue
- 永遠神の投入/Enter the God-Eternals
- 灯の収穫/Spark Harvest
- 古呪/The Elderspell
- 悪への引き渡し/Deliver Unto Evil
- 団結の誓約/Pledge of Unity
- 注目の第3章
- ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn
- 城塞への猛攻/Storm the Citadel
- 戦慄衆の指揮/Command the Dreadhorde
- 神聖なる矢/Divine Arrow
- 予期せぬ助力/Unlikely Aid
- 暴君の嘲笑/Tyrant's Scorn
- 裏切りの対価/Price of Betrayal
- ギデオンの犠牲/Gideon's Sacrifice
- 心温まる贖罪/Heartwarming Redemption
- 灯の燼滅/Despark
- 次元を挙げた祝賀/Planewide Celebration
- ケイヤの誓い/Oath of Kaya
- 牢獄領域/Prison Realm
ラヴニカの献身
※ナンバリングがないため、順番はThe Art of Magic: the Gathering Ravnicaより。
ラヴニカのギルド
※ナンバリングがないため、順番はThe Art of Magic: the Gathering Ravnicaより。
ドミナリア
イクサランの相克
イクサラン
- イクサランの束縛/Ixalan's Binding
- ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt
- 川の叱責/River's Rebuke
- 魔学コンパス/Thaumatic Compass
- 危険な航海/Perilous Voyage
破滅の刻
- 啓示の刻/Hour of Revelation
- 栄光の刻/Hour of Glory
- 約束の刻/Hour of Promise
- 永遠の刻/Hour of Eternity
- 破滅の刻/Hour of Devastation
アモンケット
- 新たな信仰/Renewed Faith
- 残酷な現実/Cruel Reality
- 選定された行進/Anointed Procession
- 力ずく/By Force
- ギデオンの介入/Gideon's Intervention
霊気紛争
- 領事府の弾圧/Consulate Crackdown
- ピアの革命/Pia's Revolution
- 不許可/Disallow
- 橋上の戦い/Battle at the Bridge
- 闇の暗示/Dark Intimations
カラデシュ
- 発明博覧会/Inventors' Fair
- 領事府による拘禁/Captured by the Consulate
- 行き詰まりの罠/Deadlock Trap
- 宿命の決着/Fateful Showdown
- 慮外な押収/Confiscation Coup
脚注
- ↑ A Voice for Vorthos(Doug Beyerブログ)
- ↑ Eldritch Perfect, Part 1/異界の完成 その1(Making Magic 2016年7月11日 Mark Rosewater著)
- ↑ Blogatog(Mark Rosewaterブログ)
参考
- Kaladesh Release Notes/『カラデシュ』リリースノート(公式サイト)
- Battle for Zendikar Story Events(Arcana 2015年10月7日 Magic Creative Team著)
- Oath of the Gatewatch Story Events(Feature 2016年1月27日 The Magic Creative Team著)
- 用語集