魅力的な執政官/Blazing Archon
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9マナにしてマハモティ・ジン/Mahamoti Djinnと同等とサイズ面では物足りないが、自分だけ攻撃されなくなるという恐るべき常在型能力を持つ。 平和の番人/Peacekeeperや風生まれの詩神/Windborn Museもびっくりのルール・ブレイカーである。
ただ、あまりに重いうえ除去耐性を持たないというのが難点である。 さらに相手が赤や黒の場合、これが出る頃には自分のライフが火力の射程圏内にある可能性も十分に考えられるため、過信は禁物。
似たようなクリーチャーにまばゆい天使/Blinding Angelが居るが、サイズやマナ・コスト以外にも様々な点で異なる。
一方こちらはただの常在型能力であるため、複数出しても効果は変わらないし、除去されたらその時点で効果が無くなる。
一方こちらは、攻撃せずとも立っているだけで効果がある。
- まばゆい天使はフェイズそのものを飛ばすため、攻撃することとは関係の無い能力でも、それが戦闘フェイズ中に誘発する誘発型能力の場合は誘発しなくなるし、戦闘フェイズ中にのみプレイできる呪文や能力はプレイするタイミングがなくなってしまう。
一方こちらはあくまで「攻撃を禁止する」だけなので、攻撃以外の行動は問題なく行えるし、戦闘フェイズは通常通りに進む。
リミテッドなら対応可能な除去も少ないので悪くないが、そもそもマナ基盤が厚くないと腐りやすい上、ラヴニカ:ギルドの都のリミテッドにはライブラリー破壊を勝ち手段の一選択肢として持つデッキも存在するのでやはり注意が必要。
フィニッシャーとしてのスペックは十分満たしているので、リアニメイトなどのマナ・コストを苦にしないデッキならば使いようはあるだろう。
乗っているライオンが飛ぶ、実は下の動物はラマスーやスフィンクスのような飛行生物である、上に乗った執政官が魔力で飛行できるなど、さまざまな予想が成されている。
- 陰謀団の執政官/Cabal Archonは人間・クレリックだが、これはそのまま「執政官(Archon)」という専用のクリーチャー・タイプを持っている。
そのため「実は執政官という種族なのでは」なんて言われたりしている。詳しくは執政官のページを参照。
訳語
従来"Blazing"は「猛火の」「燃え立つ」といった訳が当てられてきたため、それらとかけ離れた訳ということで登場当時議論を呼んだ。
魅力的なものを"Blazing"と形容することはあるため、一応誤訳ではない。 ただし、"Blazing"の原義はあくまで「燃えるような」であり、「カッコいい!」とか「素敵!」という意味で「燃えてる!」という言葉を使うに過ぎない。 英語版の名付け親が「燃えるような魅力の執政官」という意味で名付けたのかどうかは(少なくとも一般の目からは)判断できないところである。
能力まで考慮した上で、魅力によって相手クリーチャーの攻撃を防ぐ(ミラージュのまばゆい美貌/Dazzling Beautyのように)と解釈し、英語版のカード名に潜んでいたニュアンスを明るみに出した訳であるとする肯定的な見方もある。
訳者の意図としては「燃え立つ」から連想される赤のイメージを嫌ったとのことだ。 ただし、そのものずばり猛火/Blazeなんていうカードもあるくらいなので、英語版にない配慮を日本語版に持ち込むことが適当かどうかは意見が分かれるだろう。