被覆
提供:MTG Wiki
被覆/Shroud | |
---|---|
種別 | 常在型能力 |
登場セット | 多数 |
CR | CR:702.18 |
被覆(ひふく)/Shroudは、未来予知で制定されたキーワード能力。これは常在型能力である。パーマネントだけでなくプレイヤーもこの能力を持ちうる。
定義
被覆/Shroudは、「このパーマネントまたはプレイヤーは呪文や能力の対象にならない。」を意味する。
解説
それまで俗にアンタッチャブルと呼ばれていた「呪文や能力の対象にならない」能力をキーワード化したものである。これと同じ能力はオラクル更新によりすべて被覆に変更された。
青はクリーチャーに被覆を与える呪文が豊富である。緑は元から被覆を持つクリーチャーが多く、白はアーティファクトやエンチャント、プレイヤーに被覆を与えることができる。黒や赤にはほとんどない。
被覆を持つクリーチャーは、その性質上単体除去に強い。しかし、自分の呪文の対象にもとれないため、この能力以外の点でプレッシャーを十分与えられない場合、単体強化などの後押しができないというデメリットにもなる。こういった性質上、除去に頼らないと止められない大型クリーチャーや、いるだけでよいシステムクリーチャーがこの恩恵を存分に受けられる。
クリーチャーを除去で制することを主体とするコントロールデッキに対して相性が良い。 こういったデッキはブロッカーが少なくクリーチャー戦が発生しにくいため、利点を最大限に享受できる。
ルール
- 「呪文や能力の対象にならない」ことと「エンチャントできない」こととは別である。被覆を持っていても、対象を取らずにオーラを場に出す能力や、場に出ているオーラを移動することによって、エンチャントされた状態にすることはできる。装備に関しても同様。
- 被覆は場にいる間のみ有効である。スタック上にあるうちは打ち消し呪文などの対象にとれるし、墓地にある場合も対象に取れる。
- 呪文や能力の対象になった後対応して被覆を得た場合、向けられた呪文や能力はそれに対して効果を発揮しない。もしそれですべての対象が不正になっていたのならば、解決時に打ち消される。
その他
- 先述の欠点を克服した「対戦相手の呪文や能力にのみ対象にならない」能力は一方通行と呼ばれる。こちらは被覆を使ったテキストに変更されてはいない。
- 以前、総合ルール502.36には占術について記述されていたが、占術がキーワード行動に分類されるとともに被覆の記述に変更された。
- 同名の被覆/Envelopというカードが存在するが、この能力との関係はない。
- たまに被膜(ひまく)と間違われる。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 5 ターンの構造