キーワード処理
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(キーワード行動から転送)
キーワード処理/Keyword Actionは、ルール上、通常の意味とは異なる特別な意味を定義された言葉によって表される処理。
目次 |
[編集] 解説
例えばキーワード処理の1つである「破壊する」と書かれている処理を実行する場合、カードをびりびりに破いて捨てるわけでもなければ、テーブルを壊すわけでもない。単にそのカードを墓地に移動させるだけである。つまり、「破壊する」という言葉はマジックにおいては特別な意味が定義されているわけである。
キーワード処理には、注釈文による説明がついている場合もある。
- それ自体が能力や効果として機能するキーワード能力との違いに注意。あくまで特定の処理を、別の単語に置き換えて表現しているだけのものである。
- 未来予知発売時のルール改正で登場した概念。そのときキーワード能力であった占術の定義が変更されたほか、新たに消術が登場した。
[編集] キーワード処理一覧
- 常磐木
- 起動する (activate)
- つける (attach) / はずす (unattach)
- 唱える (cast)
- 打ち消す (counter)
- 生成する (create)
- 破壊する (destroy)
- 捨てる (discard)
- 倍にする (double)
- 交換する (exchange)
- 追放する (exile)
- 格闘を行う (fight)
- 切削する (mill)
- プレイする (play)
- 公開する (reveal)
- 生け贄に捧げる (sacrifice)
- 占術を行う (scry)
- 探す (search)
- 切り直す (shuffle)
- タップする (tap) / アンタップする (untap)
- 非常磐木
- 再生する (regenerate)
- 消術を行う (fateseal)
- 激突を行う (clash)
- 増殖を行う (proliferate)
- 変身させる (transform)
- 留置する (detain)
- 居住を行う (populate)
- 怪物化を行う (monstrosity)
- 投票する (vote)
- 鼓舞を行う (bolster)
- 予示する (manifest)
- 支援を行う (support)
- 調査を行う (investigate)
- 合体させる (meld)
- 使嗾する (goad)
- 督励する (exert)
- 探検を行う (explore)
- 諜報を行う (surveil)
- 順応を行う (adapt)
- 動員を行う (amass)
- 履修を行う (learn)
- ダンジョン探索をする (venture into the dungeon)
- 謀議する (connive)
- アトラクションを開く (open an Attraction)
- アトラクションを観覧するためサイコロを振る (roll to visit your Attractions)
- トランスフォームさせる (convert)
- 培養を行う (incubate)
- 指輪があなたを誘惑する(the Ring tempts you)
- 最悪の二択を行う (face a villainous choice)
- タイムトラベルを行う (time travel)
- 発見を行う (discover)
- 証拠収集を行う (collect evidence)
- 偽装する (cloak)
- 容疑をかける (suspect)
- 給餌する (forage)
- 戦慄予示する (manifest dread)
- 変種ルール専用・その他
[編集] キーワード処理でないもの
「引く」「見る」「ダメージを与える」などの普通の言語と同じ意味を持つ単語は、特別な意味が定義されていないため、キーワード処理ではない。
「死亡する」は「戦場から墓地に置かれる」の略記であり、処理の実行を指示する単語ではないため、キーワード処理ではない。
[編集] 参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 701 キーワード処理
- 701.1 カードのルール・テキストに書かれている処理のほとんどは普通の言語で書かれているが、いくつかの動詞は定義が必要な術語である。それらの「キーワード」はゲーム用語であり、注釈文で意味が要約されていることがある。
- 701.2 起動する/Activate
- 701.3 つける/Attach
- 701.3a オーラや装備品、城砦をオブジェクトやプレイヤーにつけるとは、それを現在ある場所から取り、そのオブジェクトやプレイヤーの上に置くということを意味する。何かが戦場にあるパーマネントにつく場合、物理的にそのパーマネントに触れるように置くのが通例である。オーラ、装備品、城砦は、それぞれ、エンチャント、装備、城砦化できないオブジェクトやプレイヤーにつけることはできない。
- 701.3b 効果が、オーラや装備品、城砦を、つけることのできないオブジェクトやプレイヤーにつけようとする場合、そのオーラや装備品、城砦は移動しない。効果が、オーラや装備品、城砦を、その時点でついている先のオブジェクトやプレイヤーにつけようとする場合、その効果は何もしない。効果が、オーラでも装備品でも城砦でもないオブジェクトを他のオブジェクトやプレイヤーにつけようとする場合、その効果は何もせず、その移動させようとしたオブジェクトは移動しない。
- 701.3c 戦場にあるオーラや装備品、城砦が、別のオブジェクトやプレイヤーにつく場合、そのオーラや装備品、城砦は、その時点で新しいタイムスタンプを得る。
- 701.3d 装備品をクリーチャーから「はずす/unattach」とは、装備品をそのクリーチャーから離すことであり、装備品は何にも装備していない状態で戦場に残る。そうなった装備品は、クリーチャーに物理的に触れさせておくべきではない。オーラ、装備品、城砦が、オブジェクトやプレイヤーについた状態からそうでない状態になった場合、「[そのオブジェクトやプレイヤーから]はずれる/becoming unattached [from that object or player]」と言う。これは、そのオブジェクトやオーラ、装備品、城砦が戦場を離れた場合や、オブジェクトが元あった領域を離れた場合、プレイヤーがゲームから離れた場合を含む。
- 701.4 唱える/Cast
- 701.5 打ち消す/Counter
- 701.6 生成する/Create
- 701.7 破壊する/Destroy
- 701.8 捨てる/Discard
- 701.8a カードを捨てるとは、それをオーナーの手札からそのプレイヤーの墓地に置くことである。
- 701.8b 通常、プレイヤーにカードを捨てさせる効果は、その影響を受けるプレイヤーに捨てるカードを選ばせる。一部の効果は、無作為に捨てることを要求したり、あるいは他のプレイヤーに選ばせることを要求することもある。
- 701.8c カードが捨てられ、ただし効果によってオーナーの墓地でなく非公開領域に公開されることなく置かれる場合、そのカードの特性はすべて未定義として扱う。捨てるカードの特性を必要とするコストを支払うためにカードがこの方法で捨てられた場合、そのコストの支払いは不正である。ゲームはコストの支払いが始まる前まで巻き戻される(rule 728〔不正な処理の扱い〕参照)。
- 701.9 2倍にする/Double
- 701.9a クリーチャーのパワーやタフネスを2倍にすることは、継続的効果を生成する。この効果はクリーチャーのパワーやタフネスを修整するものであって、それらの特性を特定の値にするものではない。rule 613.4c 参照。
- 701.9b クリーチャーのパワーを2倍にするとは、そのクリーチャーに+X/+0の修整を与えるということである。ただし、Xはそのパワーを2倍にする呪文や能力が解決した時点のそのクリーチャーのパワーである。同様に、クリーチャーのタフネスを2倍にする効果はそれに+0/+Xの修整を与える。ただし、Xはそのクリーチャーのタフネスである。クリーチャーのパワーとタフネスを2倍にするとは、それに+X/+Yの修整を与えるということである。ただし、Xはそれのパワー、Yはそれのタフネスである。
- 701.9c クリーチャーのパワーを2倍にする時点でそれが0よりも小さい場合、そのクリーチャーのパワーを倍にするとは、そのクリーチャーに-X/-0の修整を与えるということである。ただし、Xは0とそのパワーの差である。同様に、タフネスを2倍にする時点でそれが0よりも小さい場合、それは-0/-Xの修整を受ける。パワーとタフネスを2倍にする時点でその一方が負で他方がそうでない場合、それは-X/+Yまたは+X/-Yの修整を受ける。
- 701.9d プレイヤーのライフの総量を2倍にするとは、そのプレイヤーの新しいライフの総量が現在の値の2倍になるようにライフを得たり失ったりするということである。
- 701.9e プレイヤーやパーマネントの上にあるある種のカウンターの数を2倍にするとは、そのプレイヤーやパーマネントにそれが既に持っているその種のカウンターを同数だけ与えるということである。
- 701.9f プレイヤーのマナ・プールにある特定のタイプのマナの量を2倍にするとは、そのプレイヤーが既に持っているそのタイプのマナと同じ量を加えるということである。
- 701.10 交換する/Exchange
- 701.10a 呪文や能力は解決中に、プレイヤーに何か(たとえばライフの総量や2つのパーマネントのコントロールなど)を交換させることがある。その種の呪文や能力が解決されるときに交換の全体が不可能な場合、交換の一部だけが起こるということはない。
- 701.10b 2つのパーマネントのコントロールが交換されたとき、それらのパーマネントが異なるプレイヤーによってコントロールされていた場合、それぞれのプレイヤーは同時にそれまで他のプレイヤーがコントロールしていたパーマネントのコントロールを得る。もし、それらのパーマネントが同一のプレイヤーによってコントロールされていたら、交換 効果は何もしない。
- 701.10c ライフの総量が交換されたとき、それぞれのプレイヤーはその変化分だけライフを得たり失ったりする。それらの得失に関して、置換効果は影響を及ぼすことがありえるし、誘発型能力が誘発することもありうる。ライフを得られないプレイヤーはこの方法で高いライフの総量を得ることはなく、ライフを失えないプレイヤーはこの方法で低いライフの総量を得ることはない(rule 119.7, 119.8 参照)。
- 701.10d (たとえば、追放されているカードとプレイヤーの手札にあるカードなど)ある領域に存在するカードを他の領域のカードと交換させる呪文や能力が存在する。それらの呪文や能力は他の交換 呪文や能力と同じように機能するが、それらのカードのオーナーがすべて同じプレイヤーでなければ交換はできない。また、一方の領域が空でも交換できる。
- 701.10e ある領域に存在するカードを他の領域のカードと交換する場合、そのどちらかがオブジェクトについていたなら、そのカードはそのオブジェクトからはずれ、他方のカードがそのオブジェクトにつく。
- 701.10f 呪文や能力の中には、2つの領域を丸ごと交換するよう指示するものもある。この場合、一方の領域が空であっても、双方の領域にあるカードは交換される。
- 701.10g 呪文や能力の中には、2つの数字を交換するよう指示するものもある。そのような交換の場合、それぞれの値は他方の元持っていた値と等しくなる。その一方がライフの総量であった場合、影響を受けたプレイヤーは必要なだけのライフを得たり失ったりする。この得失が置換効果によって影響を受けることも、またこの得失によって能力が誘発することもある。ライフを得られないプレイヤーはこの方法で高いライフの総量を得ることはなく、ライフを失えないプレイヤーはこの方法で低いライフの総量を得ることはない(rule 119.7, 119.8 参照)。交換される値のどちらかがパワーまたはタフネスであった場合、そのパワーやタフネスを他方の値にするという継続的効果が発生する(rule 613.4b 参照)。この規定は、クリーチャーのパワーとタフネスを入れ替える呪文や能力には適用されない。
- 701.10h あるカード(《Exchange of Words》)はプレイヤーに、クリーチャー2体の文章欄を交換させる。これは文章変更効果(rule 612〔文章変更効果〕参照)を生成する。この種の交換では、各パーマネントのルール文は他方のそれまでのルール文になる。
- 701.11 追放する/Exile
- 701.12 格闘を行う/Fight
- 701.12a 呪文や能力により、あるクリーチャーが別のクリーチャーに格闘を行うよう指示がある場合や、クリーチャー2体がお互いに格闘を行うよう指示がある場合がある。それらのクリーチャーは、それぞれもう一方に、自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。
- 701.12b 格闘を行うように指示されたクリーチャーの一方あるいは両方がすでに戦場にいなかったり、クリーチャーでなくなっていた場合、それらは格闘を行わず、ダメージも受けない。その呪文や能力がクリーチャーを対象にしていて、そのクリーチャーの一方あるいは両方が不適正な対象 になっていた場合、それらは格闘を行わず、ダメージは受けない。
- 701.12c クリーチャーが自身と格闘を行う場合、それは自身に自身のパワーの2倍に等しいダメージを与える。
- 701.12d クリーチャーが格闘を行なったときに受けるダメージは戦闘ダメージではない。
- 701.13 切削する/Mill
- 701.13a プレイヤーが何枚かのカードを切削するとは、そのプレイヤーが自分のライブラリーからその枚数のカードを自分の墓地に置くことである。
- 701.13b プレイヤーは、自分のライブラリーにあるより多い枚数のカードを切削することはできない。それが選択であるなら、そうすることを選択することはできない。それが指示であるなら、可能な限りの枚数を切削する。同様に、自分のライブラリーにあるより多い枚数のカードを切削することを含むコストを支払うことはできない。
- 701.13c 切削されたカードに言及する効果は、ライブラリーから移動した先の領域が公開領域であれば、その領域でそのカードを見ることができる。
- 701.13d 能力が切削された単一のカードの情報をチェックする場合、複数枚のカードが切削されていたら、その能力はその切削されたすべてのカードを参照する。その能力が切削されたカードの特性やマナ総量などの情報を参照する場合、複数の回答を得る。それらの回答が変数の値を定める場合、それらの回答の合計を用いる。能力が「その」カードに何らかの処理を行う場合、その処理を切削されたすべてのカードに行う。能力がカード「1枚」に何らかの処理を行う場合、その能力のコントローラーが影響を受けるカードを選ぶ。
- 701.14 プレイする/Play
- 701.14a 土地をプレイするとは、その土地を元あった領域(通常はそのプレイヤーの手札)から戦場に出すことである。プレイヤーは自分のメイン・フェイズの間、優先権を持っていてスタックが空であれば、そのターンにまだ土地をプレイしていなかった場合に限り、土地をプレイすることができる。土地をプレイすることは特別な処理(rule 116 参照)であり、スタックを用いない。ただ単に起こるだけである。呪文や能力の結果として土地を戦場に出すことは、土地をプレイすることとは異なる。rule 305〔土地〕参照。
- 701.14b カードをプレイするとは、そのカードを土地としてプレイするか、呪文として唱えるか、該当する方のことを指す。
- 701.14c 「あなたの ライブラリーの一番上のカードを公開したままプレイする。/Play with the top card of your library revealed.」というように、プレイヤーが通常と異なる方法でゲームを「プレイ」することを求める効果が存在する。この場合の「プレイ」とは、マジックのゲームをプレイすることを意味する。
- 701.14d かつて、呪文を唱えること、あるいはカードを呪文として唱えることを、その呪文やカードを「プレイする/playing」と表記していた。そのように記載されているカードは、オラクルで訂正され、呪文やカードを「唱える/casting」となっている。
- 701.14e かつて、起動型能力を使うことを、その能力を「プレイする/playing」と表記していた。そのように記載されているカードは、オラクルで訂正され、能力を「起動する/activating」となっている。
- 701.15 再生する/Regenerate
- 701.15a 呪文や能力の効果がパーマネントを再生する場合、そのパーマネントが次にそのターン破壊されることを防ぐ置換効果が作られる。この場合、「[[[パーマネント]]]を再生する/Regenerate [permanent]」とは、「このターン、次に[[[パーマネント]]]が破壊されるなら、その代わりに負っているすべてのダメージを取り除き、そのコントローラーはそれをタップし、攻撃クリーチャーまたはブロック・クリーチャーならば戦闘から取り除く」を意味する。
- 701.15b 常在型能力の効果がパーマネントを再生する場合、そのパーマネントが破壊される場合、他の効果で置換される。この場合、「[[[パーマネント]]]を再生する/Regenerate [permanent]」とは、「その代わりに負っているすべてのダメージを取り除き、それのコントローラーはそれをタップし、攻撃クリーチャーまたはブロック・クリーチャーならば戦闘から取り除く」を意味する。
- 701.15c 再生の盾を作る能力を起動することや再生の盾を作る呪文を唱えることは、パーマネントを再生することと同一ではない。パーマネントは再生できないとする効果は、そのような能力を起動したり呪文を唱えたりすることを禁止するのではなく、再生の盾が適用されないようにする。
- 701.16 公開する/Reveal
- 701.16a カードを公開するとは、そのカードをしばらくの間すべてのプレイヤーに見せるということである。効果によってカードが公開される場合、その効果のそのカードに関係する部分がすべて終わるまで公開され続ける。呪文を唱えるコストや能力を起動するコストとしてカードが公開される場合、そのカードはその呪文や能力が宣言されてからスタックを離れるまでの間公開され続ける。カードを公開することによって誘発型能力が誘発する場合、その誘発型能力がスタックを離れるまでそのカードは公開されたままになる。その能力が次にプレイヤーが優先権を得る時にスタックに置かれない場合、そのカードの公開は終わる。
- 701.16b カードを公開することは、そのカードの存在する領域を変更しない。
- 701.16c プレイヤーのライブラリーにあるカードが切り直されるなどして順番が変わった場合、順番が変わった部分にあった公開されたカードの公開は終わり、新しいオブジェクト になる。
- 701.16d プレイヤーに、1枚または複数のカードを見るように指示する効果が存在する。カードを見ることは、そのカードがその特定のプレイヤーにだけ見せられることを除いて、カードを公開することに関するルールに従う。
- 701.17 生け贄に捧げる/Sacrifice
- 701.18 占術を行う/Scry
- 701.18a 「占術Nを行う/Scry N」とは、プレイヤーが自分のライブラリーの一番上からN枚のカードを見、その後それらのうち望む枚数のカードを自分のライブラリーの一番下に望む順番で、残りを自分のライブラリーの一番上に望む順番で、それぞれ置くことである。
- 701.18b プレイヤーが、占術0を行う、と指示された場合、占術 イベントは発生しない。プレイヤーが占術を行なったときに誘発する能力は、誘発しない。
- 701.18c 複数のプレイヤーが一度に占術を行う場合、それらのプレイヤーはそれぞれ自分のライブラリーの一番上のカードを一度に見る。それらのプレイヤーはAPNAP順(rule 101.4 参照)でそれらのカードをどこに置くか決め、その後で一度に置く。
- 701.18d プレイヤーが占術を行うたびに誘発する能力は、たとえそれらの処理の一部または全部が不可能であったとしても、rule 701.18aに書かれている手順の完了後に誘発する。
- 701.19 探す/Search
- 701.19a カードをある領域から探すとは、その領域にあるすべてのカードを見て(非公開領域であっても)、条件に合うカードを見つけるということを意味する。
- 701.19b 特定のカード・タイプ、色などの何らかの条件を満たすカードを非公開領域から探す必要がある場合、存在してもそのすべてを見つける必要はない。
- 701.19c プレイヤーが未定義の条件を満たすカードを非公開領域から探す場合、そのプレイヤーは探すことはできるがカードを見つけることはできない。
- 701.19d プレイヤーが非公開領域から「カード1枚」「カード3枚」など、ある数の条件のついていないカードを探す場合、その枚数の(ただし、領域にカードが足りない場合、できるだけ多くの)カードを見つけなければならない。
- 701.19e 探すことを含む効果に見つけたカードを公開すると書かれていなければ、それらのカードは公開されない。
- 701.19f 領域から探すことがその領域の一部から探すことに置換された場合も、その領域から探すことを参照する指示はそのまま適用される。また、ライブラリーから探すことによって誘発する能力は誘発する。
- 701.19g プレイヤーが領域から何かを探し、そしてその見つけたカードで追加の処理をするという効果がある場合、その追加の処理が不正や不可能であっても、プレイヤーは探すことを選ぶことができる。
- 701.19h 効果によってプレイヤーが、複数回カードを探してからライブラリーを切り直すよう指示されることがある。これは、そのプレイヤーがそのライブラリーからそれらのカードすべてを探すという単一の指示と同じであり、プレイヤーがライブラリーから探すのは1回だけである。
- 701.19i 複数のプレイヤーが同時に探す場合、各プレイヤーは同時に該当するカードを見て、APNAP順(rule 101.4 参照)でどのカードを見つけるかを決定する。
- 701.19j 効果によってプレイヤーがゲームの外部からカードを探す場合、そのプレイヤーはゲームの外部にあり自分が所有していて該当するカードを選ぶことができる。
- 701.20 切り直す/Shuffle
- 701.20a ライブラリーや裏向きのカードの束を切り直すとは、その中でカードを、どのプレイヤーにも順番が分からなくなるように無作為化することである。
- 701.20b プレイヤーにライブラリーからカードを探させ、切り直させてからその探したカードの一部または全部を別の領域かそのライブラリーの特定の場所に置く効果が存在する。その場合、それらの見つかったカードは、その時点でそのライブラリーに残っているとしても、その切り直しには含まれない。また、それらのカードを除いたライブラリーのすべてのカードは切り直される。ライブラリーを切り直したときに誘発する能力は誘発する。その見つけたカードが特定の場所に置かれるまでの間は、ライブラリーの一番上のカードを公開したり見たりさせる能力によってライブラリーの一番上のカードを見ることはできない。
- 701.20c 効果によって、プレイヤーが特定のオブジェクトをライブラリーに加えて切り直す場合、そのオブジェクトがいずれももとあるべき領域 になかった場合にも、また効果によってそれらのオブジェクト全てが別の領域に移動する場合にも、もとの領域に残る場合にも、ライブラリーは切り直される。
- 701.20d 一群のオブジェクトをライブラリーに加えて切り直す効果の場合、その群にオブジェクトが存在しなかったとしても、ライブラリーは切り直される。
- 701.20e 効果によってプレイヤーが0枚あるいは1枚のライブラリーを切り直す場合にも、ライブラリーを切り直すことによって誘発する能力は誘発する。
- 701.20f 複数の効果によって同時にライブラリーを複数回切り直す場合、ライブラリーを切り直すことによって誘発する能力はその回数だけ誘発する。
- 701.20g 効果によって、プレイヤーがオブジェクトをライブラリーの特定の場所に置くのと同時にそのライブラリーを切り直す場合、その特定の位置に置かれたオブジェクト以外のライブラリーを切り直した状態になる。
- 701.21 タップする、アンタップする/Tap and Untap
- 701.22 消術を行う/Fateseal
- 701.23 激突を行う/Clash
- 701.23a 激突を行うとは、プレイヤーが自分のライブラリーの一番上のカードを公開し、その後、そのプレイヤーはそのカードをライブラリーの一番下に置くかそのまま残すかする、ということである。
- 701.23b 「対戦相手と激突を行う/clash with an opponent」は、「対戦相手1人を選び、あなたとその対戦相手はそれぞれ激突を行う。」を意味する。
- 701.23c 激突を行う各プレイヤーは、それぞれのライブラリーの一番上のカードを一度に公開する。その後、それらのプレイヤーはAPNAP順で(rule 101.4 参照)それらのカードをどこに置くか決め、その後、一度にそれらのカードを置く。
- 701.23d プレイヤーは、その激突において他のどの公開されたカードよりも大きいマナ総量を持つカードを公開した場合、その激突に勝ったことになる。
- 701.24 プレインズウォークする/Planeswalk
- 701.24a プレインチェイス戦 の間にのみ、プレイヤーはプレインズウォークしうる。次元 コントローラーだけがプレインズウォークする。rule 901〔プレインチェイス戦〕参照。
- 701.24b プレインズウォークするとは、オモテ向きの次元・カードや現象・カードをそのオーナーの次元デッキの一番下に裏向きで置き、あなたの 次元デッキの一番上にあるカードをそのデッキからよけてオモテ向きにする。
- 701.24c プレイヤーは「プレインズウォーク 能力」の結果として(rule 901.8 参照)、あるいはオモテ向きの次元・カードや現象・カードのオーナーがゲームから離れたことによって(rule 901.10 参照)、あるいは現象・カードの誘発型能力がスタックを離れたことによって(rule 704.6f 参照)プレインズウォークする。能力によってプレインズウォークすることもある。
- 701.24d 次元・カードがオモテ向き になったら、プレイヤーがその次元にプレインズウォークしたという。次元・カードが裏向き になった、あるいはゲームから離れたら、プレイヤーがその次元からプレインズウォークしたという。これは現象・カードについても同じである。
- 701.25 実行中にする/Set in Motion
- 701.25a アーチエネミー戦のゲーム中の計略・カードだけが、実行中にされうる。魔王だけが計略略・カードを実行中にすることができる。rule 314〔計略〕、rule 904〔アーチエネミー戦〕参照。
- 701.25b 計略を実行中にするとは、それがあなたの 計略デッキの一番上にあるならそれをあなたの 計略デッキの一番上から取り除き、オモテ向きでないならオモテ向きにすることである。その計略は、これらの処理がなされなかったとしても実行中になる。
- 701.25c 計略は同時に1枚しか実行中にはならない。プレイヤーが複数の計略を実行中にするように指示された場合、そのプレイヤーはその回数だけ計略を1枚ずつ実行中にする。
- 701.26 破棄する/Abandon
- 701.27 増殖を行う/Proliferate
- 701.28 変身する/Transform
- 701.28a パーマネントを変身させる場合、それを裏返し、もう一方の面が見えるようにする。変身するトークンや変身する両面カードで表わされるパーマネントのみが変身できる(rule 712〔両面カード〕参照)。
- 701.28b パーマネントを変身させることは、パーマネントをオモテ向きや裏向きにすることと物理的行動は同じであるが、ゲーム上は異なる処理である。パーマネントが裏向き になることで誘発する能力は、パーマネントが変身することでは誘発しないし、他も同様である。
- 701.28c 呪文や能力に、プレイヤーに、変身するトークンでもなく変身する両面カードで表されてもいないパーマネントを変身させるよう指示がある場合、何も起こらない。
- 701.28d 呪文や能力に、プレイヤーに変身先の面がインスタントやソーサリーであるパーマネントや、インスタントやソーサリーである面で生成された変身するトークンを変身させるよう指示がある場合、何も起こらない。
- 701.28e 誘発型能力の中に、オブジェクトが特定の特性を持つオブジェクトに「変身した」ときに誘発するものがある。その種の能力は、そのオブジェクトが変身あるいはトランスフォーム(rule 701.50〔トランスフォーム〕参照)し、その直後にその指定された特性を持っている場合に誘発する。
- 701.28f パーマネントの、遅延誘発型能力でなく起動型や誘発型である能力がそのパーマネントを変身させようとしたなら、そのパーマネントは、その能力がスタックに置かれた以降に変身もトランスフォームもしていなかったときのみそうする。パーマネントの遅延誘発型能力がそのパーマネントを変身させようとしたなら、そのパーマネントは、その遅延誘発型能力が作られた以降に変身もトランスフォームもしていなかったときのみそうする。どちらの場合にも、そのパーマネントが既に変身またはトランスフォームしていた場合、その指示を無視する。
- 701.28g 「変身したパーマネント/Transformed permanent」を参照する呪文や能力が存在する。この表記は、第2面をオモテにして戦場にあり、変身する両面カードや変身するトークンであるパーマネントを指す。第1面をオモテにしたパーマネントは、それまでに第2面をオモテにしていたことがあっても、変身したパーマネントではない。
- 701.29 留置する/Detain
- 701.30 居住する/Populate
- 701.31 怪物化を行う/Monstrosity
- 701.31a 「怪物化Nを行う/Monstrosity N」とは、「このパーマネントが怪物的でないなら、これの上に+1/+1カウンターN個を置き、これは怪物的 になる。」を意味する。
- 701.31b 「怪物的/Monstrous」は、怪物化の処理その他の呪文や能力が参照できる目印として以外のルール上の意味を持たない記号である。パーマネントだけが、怪物的である、あるいは怪物的 になることができる。パーマネントが怪物的 になったら、それが戦場を離れるまでずっと怪物的である。怪物的は、能力でも、そのパーマネントのコピー可能な値でもない。
- 701.31c パーマネントの能力によってプレイヤーが「怪物化 Xを行う。」場合、そのパーマネントの持つ他の能力もXを参照することができる。それらの能力におけるXの値は、パーマネントが怪物的となった時点で定められたXの値と同じである。
- 701.32 投票する/Vote
- 701.32a 呪文や能力の中には、その呪文または能力の効果の結果を決定するために記載される複数の選択肢の中から1つに投票するよう指示するものがある。「投票する/Vote」には、特定のプレイヤーから始まりターン順に各プレイヤーがそれらの選択肢の中から1つを選択する。
- 701.32b 記載された選択肢には、オブジェクト、ルール上の意味を持たない単語で異なる効果に関連したもの、あるいは呪文または能力の解決に関連した変数があり得る。
- 701.32c 呪文または能力に「投票」と書いてあるものがある場合、それは実際の投票のみを指すものであり、「投票」という文言を使用せずにプレイヤーに選択や決定を行わせる呪文あるいは能力ではない。
- 701.32d 効果によってプレイヤーが複数の票を持った場合、それらの投票はすべて同時に、そのプレイヤーが通常投票する時点で行われる。
- 701.33 鼓舞を行う/Bolster
- 701.34 予示する/Manifest
- 701.34a 「[[[カード]]を]予示する/Manifest [a card]」場合、それを裏向きにする。それは、文章や名前やサブタイプやマナ・コストを持たない、2/2のクリーチャー・カード になる。そのカードを裏向きで戦場に出す。そのパーマネントは、裏向きである限り予示されたパーマネントである。特性を定義するこの効果は、そのカードが裏向きである間機能し、それがオモテ向き になった時点で終了する。
- 701.34b あなたが優先権を持つときならいつでも、あなたは予示されたパーマネントをオモテ向きにしてよい。これは特別な処理であり、スタックを用いない(rule 116.2b 参照)。そうするには、そのパーマネントを表すカードがクリーチャー・カードであることとそのカードのマナ・コストが何であるかをすべてのプレイヤーに示し、そのコストを支払い、その後そのパーマネントをオモテ向きにする。それが裏向きの間の特性を定義していた効果は終了し、それはその通常の特性を取り戻す。(そのパーマネントを表しているカードがクリーチャー・カードでない、あるいはマナ・コストを持たないなら、この方法でオモテ向きにすることはできない。)
- 701.34c 変異を持つカードが予示されたなら、そのコントローラーは上記にある予示されたパーマネントをオモテ向きにする手順ではなく、rule 702.37e にある裏向きの変異を持つパーマネントをオモテ向きにする手順を用いてもよい。
- 701.34d 効果がプレイヤーにそのプレイヤーのライブラリーから複数のカードを予示するよう指示したなら、それらのカードは1枚ずつ予示される。
- 701.34e 効果によってプレイヤーがカードを予示する場合、裏向きのオブジェクトが戦場に出るのを禁止するルールや効果があれば、そのカードは予示されない。それの特性は変更されることなく、それの元あった領域に残る。それがオモテ向きであれば、オモテ向きのままになる。
- 701.34f インスタント・カードまたはソーサリー・カードによって表されている予示されたパーマネントがオモテ向き になる場合、それのコントローラーはそのカードを公開し、裏向きのままにする。パーマネントがオモテ向き になったときに誘発する能力は誘発しない。
- 701.34g 詳細についてはrule 708〔裏向きの呪文やパーマネント〕を参照。
- 701.35 支援を行う/Support
- 701.36 調査を行う/Investigate
- 701.36a 「調査を行う/Investigate」は、「手掛かり・トークン1つを生成する。」を意味する。rule 111.10f 参照。
- 701.37 合体する/Meld
- 701.37a 「合体する/Meld」とは、合体する組のうち1枚のカードの能力中に記載されるキーワード処理である。合体する組のカード2枚を合体させるとは、それら2枚を、第2面をオモテにして組み合わせた状態で戦場に出すことである。それらがなるパーマネントは、2枚のカードによって表される単一のオブジェクトである。rule 712〔両面カード〕参照。
- 701.37b 同一の合体する組に属す2枚のカードのみが合体できる。トークンや、合体カードでないカードや、合体する組でない2枚の合体カードは合体できない。
- 701.37c 効果によって、プレイヤーが、合体できないオブジェクトを合体させるように指示されたなら、それらは現在の領域にとどまる。
- 701.38 使嗾する/Goad
- 701.38a クリーチャーを使嗾することができる呪文や能力が存在する。次のその呪文や能力のコントローラーのターンまで、そのクリーチャーは使嗾される。
- 701.38b 使嗾されている、は、クリーチャーが持ちうる記号である。使嗾されているクリーチャーは。各戦闘で可能なら攻撃し、可能ならそれを使嗾された状態にしたパーマネントや呪文や能力のコントローラーでないプレイヤーを攻撃する。使嗾されているは能力でもパーマネントのコピー可能な値でもない。
- 701.38c クリーチャーは複数のプレイヤーに使嗾されることがありうる。そうした場合、複数の攻撃 強制が生成される。
- 701.38d プレイヤーがクリーチャーを使嗾したなら、その後で再びそのプレイヤーがそのクリーチャーを使嗾しても効果はない。それによって複数の攻撃 強制が発生するわけではない。
- 701.39 督励する/Exert
- 701.39a パーマネントを督励するとは、「それは、あなたの次のアンタップ・ステップにアンタップしない」を選ぶことである。
- 701.39b タップされていないパーマネントや、あるターンにすでに督励されているパーマネントも督励できる。あなたが、あなたの次のアンタップ・ステップ になる前にパーマネント1つを複数回督励したなら、それがアンタップしないという各効果はすべて同一のアンタップ・ステップ中に消滅する。
- 701.39c 戦場 にないオブジェクトを督励することはできない。
- 701.39d 「[[[名前]]]が攻撃するに際し、あなたはこれを督励してもよい。」は攻撃時の選択的コストである(rule 508.1g 参照)。この常在型能力を持つオブジェクトの中には、同じ段落に書かれた「そうしたとき/when you do」に誘発する誘発型能力を持つものがある。これらの能力は関連している(rule 607.2h 参照)。
- 701.40 探検を行う/Explore
- 701.40a パーマネントに探検を行わせる能力が存在する。その場合、そのパーマネントのコントローラーは自分のライブラリーの一番上にあるカードを公開する。これにより土地・カードが公開されたなら、そのプレイヤーはそのカードを自分の手札に加える。そうでないなら、そのプレイヤーは探検を行なっているパーマネントの上に+1/+1カウンター1個を置き、「公開したカードを自分の墓地に置く。」を選んでもよい。
- 701.40b パーマネントが「探検を行う/explore」とは、rule 701.40aに規定された手順を完了することである。一部または全部の処理を行うことができなかったとしても構わない。
- 701.40c パーマネントが探検を行う効果の前にそれが領域を移動したなら、それの最後の情報を用いて、探検を行うオブジェクトとそれのコントローラーを決める。
- 701.41 組み立てる/Assemble
- 701.42 諜報を行う/Surveil
- 701.42a 「諜報Nを行う/surveil N」とは、あなたの ライブラリーの一番上からカードをN枚見て、その後そのうちの望む枚数をあなたの 墓地に、残りをあなたの ライブラリーの一番上に望む順番で置くことである。
- 701.42b 何らかの効果によって、あなたが諜報を行う間にカードを追加で何枚か見てもよいとされた場合は、それらのカードは、あなたが墓地に置いたりあなたの ライブラリーの一番上に望む順番で置いたりしてもよいカードに含まれる。
- 701.42c プレイヤーが諜報0を行うように指示された場合、諜報するイベントは発生しない。プレイヤーが諜報するたびに誘発する能力は誘発しない。
- 701.42d プレイヤーが諜報するたびに誘発する能力は、たとえそれらの処理の一部または全部が不可能であったとしても、rule 701.42aに書かれている手順の完了後に誘発する。
- 701.43 順応を行う/Adapt
- 701.44 動員を行う/Amass
- 701.44a 「[[[サブタイプ]]]動員Nを行う/amass [subtype] N」とは、「あなたが軍団・クリーチャーをコントロールしていないなら、黒の0/0の[[[サブタイプ]]]・軍団・クリーチャー・トークン1体を生成する。あなたがコントロールしている軍団・クリーチャー1体を選ぶ。そのクリーチャーの上に+1/+1カウンターN個を置く。それが[[[サブタイプ]]]でないなら、それは他のタイプに加えて[[[サブタイプ]]]になる。」を意味する。
- 701.44b rule 701.44a に記された手順の一部や全部が不可能であっても、それらの手順が完了した後でプレイヤーは「動員した/amassed」ことになる。
- 701.44c 「あなたが動員したその軍団/the Army you amassed」「動員した軍団/the amassed Army」という表記は、それの上にカウンターが置かれたかどうかには関係なく、あなたが選んだクリーチャーを参照する。
- 701.44d 古いカードの中には、サブタイプを含まない「動員N/Amass N」が記載されているものがある。それらのカードはオラクルで訂正され、「ゾンビ動員N」となっている。
- 701.45 履修を行う/Learn
- 701.46 ダンジョン探索/Venture into the Dungeon
- 701.46a 統率領域に自分がオーナーであるダンジョン・カードを持っていないプレイヤーがダンジョン探索をするなら、そのプレイヤーは自分がオーナーであるダンジョン・カードをゲームの外部から選び、統率領域に置き、自分の探索マーカーをその一番上の部屋に置く。rule 309〔ダンジョン〕参照。
- 701.46b 自分の探索マーカーがダンジョン・カードの一番下の部屋以外の部屋にあるプレイヤーがダンジョン探索をするなら、そのプレイヤーは現在の部屋から離れる矢印の方向に従って次の部屋を選ぶ。そのプレイヤーの探索マーカーのある部屋から複数の矢印が出ている場合、そのプレイヤーがそのうち1つを選ぶ。そのプレイヤーは自分の探索マーカーを次の部屋に動かす。
- 701.46c 自分の探索マーカーがダンジョン・カードの一番下の部屋にあるプレイヤーがダンジョン探索をするなら、そのプレイヤーはそのダンジョン・カードをゲームから取り除く。こうすることでそのプレイヤーはそのダンジョンを踏破する(rule 309.7 参照)。その後、自分がオーナーであり適切なダンジョン・カードをゲームの外部から選び、統率領域に置き、自分の探索マーカーをそのダンジョンの一番上の部屋に置く。
- 701.46d [性質]探索は、ダンジョン探索の変種である。統率領域に自身がオーナーであるダンジョン・カードがないプレイヤーが「[性質]探索/venture into [quality]」を行なうという場合、そのプレイヤーは指定された性質で自分がオーナーであるダンジョン・カードをゲームの外部から選び、統率領域に置き、自分の探索マーカーをそのダンジョンの一番上の部屋に置く。すでに統率領域に自分がオーナーであるダンジョン・カードがある場合、そのプレイヤーはrule 701.46b-cにあるダンジョン探索の通常の手順に従う。
- 701.47 謀議/Connive
- 701.47a パーマネントに謀議させる能力が存在する。その場合、そのパーマネントのコントローラーはカード1枚を引き、その後、カード1枚を捨てる。これにより土地でないカードが捨てられたなら、そのプレイヤーはその謀議したパーマネントの上に+1/+1カウンター1個を置く。
- 701.47b rule 701.47a で示した手順の一部あるいは全部が不可能であっても、それらの手順が完了した後で、パーマネントは「謀議する/connive」。
- 701.47c 効果によってパーマネントが謀議する前にそのパーマネントの領域が変わったなら、どのオブジェクトが謀議したか、誰がコントロールしていたかを決めるために最後の情報を用いる。
- 701.47d 複数のパーマネントが同時に謀議するよう指示された場合、それらのパーマネントをコントロールしているプレイヤーのうちAPNAP順で最初のプレイヤーがその中の1つを選び、それが謀議する。その後、戦場に残っているパーマネントで謀議するよう指示されていてまだしていないパーマネントがそうし、この手順を繰り返す。
- 701.47e 謀議Nは謀議の変種である。そのパーマネントのコントローラーはカードN枚を引き、カードN枚を捨て、そのパーマネントの上にこれにより捨てられて土地でないカードの枚数に等しい数の+1/+1カウンターを置く。
- 701.48 アトラクションを開く/Open an Attraction
- 701.48a プレイヤーは自分がアトラクション・デッキを使っているゲームのプレイ中にしかアトラクションを開くことはできない(rule 717〔アトラクション・カード〕参照)。
- 701.48b アトラクションを開くとは、自分のアトラクション・デッキの一番上にあるカード1枚を表向きにして自分のコントロール下で戦場に出すことである。
- 701.48c プレイヤーがアトラクション1つを開いたときに誘発する能力は、上述のルールの指示を実行している間にそのプレイヤーがアトラクション・カードを戦場に出したときに誘発する。効果によってそのアトラクションが戦場に出ることが防がれたり、戦場に出ることが他のイベントで置換されたりした場合、その能力は誘発しない。
- 701.49 アトラクションを観覧するためサイコロを振る/Roll to Visit Your Attractions
- 701.50 トランスフォーム/Convert
- 701.50a パーマネントをトランスフォームさせるとは、もう一方の面がオモテになるように回転させることである。これは rule 701.28a-f、rule 712.9-10、rule 712.18 に従う。これらのルールは、パーマネントを変身させることに適用されるのと同様にパーマネントをトランスフォームさせることに適用される。
- 701.50b パーマネントをトランスフォームさせることは、パーマネントをオモテ向きや裏向きにすることと物理的行動は同じであるが、ゲーム上は異なる処理である。パーマネントが裏向き になることで誘発する能力は、パーマネントがトランスフォームすることでは誘発しないし、他も同様である。
- 701.50c 呪文や能力に、プレイヤーに変身するトークンでもなく変身する両面カードで表されてもいないパーマネントをトランスフォームさせるよう指示がある場合、何も起こらない。
- 701.50d 呪文や能力に、プレイヤーにトランスフォーム先の面がインスタントやソーサリーであるパーマネントや、インスタントやソーサリーである面で生成された変身するトークンをトランスフォームさせるよう指示がある場合、何も起こらない。
- 701.50e パーマネントの、遅延誘発型能力でなく起動型や誘発型である能力がそのパーマネントをトランスフォームさせようとしたなら、そのパーマネントは、その能力がスタックに置かれた以降にトランスフォームも変身もしていなかったときのみそうする。パーマネントの遅延誘発型能力がそのパーマネントをトランスフォームさせようとしたなら、そのパーマネントは、その遅延誘発型能力が作られた以降にトランスフォームも変身もしていなかったときのみそうする。どちらの場合にも、そのパーマネントが既に変身またはトランスフォームしていた場合、その指示を無視する。
- 701.50f 呪文や能力がパーマネントは変身できないとしていた場合、そのパーマネントはトランスフォームもできない。
- 701.51 培養/Incubate
- 701.52 指輪があなたを誘惑する/The Ring Tempts You
- 701.52a 呪文や能力の中には「指輪があなたを誘惑する」という文章があるものがある。指輪があなたを誘惑するたび、あなたがコントロールしているクリーチャー1体を選ぶ。他のクリーチャーがあなたの 指輪所持者 になるか、他のプレイヤーがそれのコントロールを得るまで、そのクリーチャーはあなたの「指輪所持者/Ring-bearer」になる。
- 701.52b 指輪所持者はパーマネントが持ちうる記号である。指輪所持者であることはコピー可能な値ではない。
- 701.52c 指輪がプレイヤーを誘惑した時点でそのプレイヤーが「指輪/The Ring」という名前の紋章を持っていないなら、そのプレイヤーはその指輪所持者 になるクリーチャーを選ぶ前に指輪という名前の紋章1つを得る。指輪は「あなたの 指輪所持者は伝説であり、自身よりも大きなパワーを持つクリーチャーにはブロックされない」を持つ。指輪がそのプレイヤーを2回以上誘惑したなら、それは「あなたの 指輪所持者が攻撃するたび、カード1枚を引き、その後、カード1枚を捨てる。」を持つ。指輪がそのプレイヤーを3回以上誘惑したなら、それは「あなたの 指輪所持者がクリーチャー1体にブロックされた状態になるたび、戦闘終了時に、そのブロック・クリーチャーのコントローラーはそれを生け贄に捧げる。」を持つ。指輪がそのプレイヤーを4回以上誘惑したなら、それは「あなたの 指輪所持者がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、各対戦相手はそれぞれ3点のライフを失う。」を持つ。
- 701.52d 能力の中には「指輪があなたを誘惑するたび、/Whenever the Ring tempts you,」誘発するものがある。rule 701.52a で示した手順の一部あるいは全部が不可能であっても、それらの手順が完了した後で、「指輪がプレイヤーを誘惑する/The Ring tempts a player」。
- 701.52e 能力の中には、クリーチャーがあなたの 指輪所持者であるかどうかを参照するものがある。それらの能力に関して、その条件は、そのクリーチャーがあなたの コントロール下で戦場にあり、指輪所持者の記号を持っている場合に真となる。
- 701.53 最悪の二択を行う/Face a Villainous Choice
- 701.53a 「[[[プレイヤー]]]は「[選択肢A]」か「[選択肢B]」かの最悪の二択を行う/[A player] faces a villainous choice — [option A], or [option B]」は、「[[[プレイヤー]]]は「[選択肢A]」か「[選択肢B]」かを選び、その後、その選んだ選択肢のすべての処理を行う。」を意味する。
- 701.53b 最悪の二択を行う間、プレイヤーは不正あるいは不可能な選択肢を選んでもよい。その場合、そのプレイヤーは可能な限りの処理を行う。これは rule 608.2d の例外である。
- 701.53c 置換効果により、最悪の二択を行うという指示が追加で一定回数その選択を行うという指示に置換されることがある。この場合、rule 701.53a に定められている工程全体を1回ずつ、必要な回数だけそのプレイヤーが行う。
- 701.53d 複数のプレイヤーが最悪の二択を行うという指示があった場合、それらのプレイヤーがそれぞれ、APNAP順で1人ずつ、rule 701.53a に定められている工程全体を行う。これは rule 608.2eの例外である。
- 701.54 タイムトラベルを行う/Time Travel
- 701.55 発見を行う/Discover
- 701.55a 「発見Nを行う/Discover N」は、「マナ総量がN以下であり土地でないカード1枚が追放されるまで、あなたの ライブラリーの一番上から1枚ずつ追放していく。結果の呪文のマナ総量がN以下であるなら、そのカードをマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。それを唱えないなら、そのカードをあなたの 手札に加える。残りの追放されたカードを、あなたの ライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。」を意味する。
- 701.55b rule 701.55a に記された手順の一部や全部の処理が不可能であっても、それらの手順が完了した後でプレイヤーが「発見した/discovered」ことになる。
- 701.55c rule 701.55a に記された手順において最後に追放されたカードのマナ総量がN以下なら、それが唱えられたかプレイヤーの手札に加えられたかに関わらず、それは「発見されたカード/discovered card」である。
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