苦花/Bitterblossom

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2015年10月24日 (土) 16:07時点におけるSk (トーク | 投稿記録)による版
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Bitterblossom / 苦花 (1)(黒)
同族 エンチャント — フェアリー(Faerie)

あなたのアップキープの開始時に、あなたは1点のライフを失い、飛行を持つ黒の1/1のフェアリー(Faerie)・ならず者(Rogue)クリーチャー・トークンを1体生成する。


モーニングタイドで登場したトークン生成エンチャント。毎ターン1点のライフと引き換えに1/1飛行フェアリークリーチャー・トークンを1体生成する。

目次

概要

神の怒り/Wrath of Godなどの全体除去を多用するコントロールデッキに対しては戦場を一掃されてもトークンで攻撃を継続できる上、トークン生成時のライフロスもあまり気にならないため、中速のビートダウンデッキにはよく適したカード

また、毎ターン自動的にチャンプブロック要員を手に入れられるため、守りにも使える。ライフロスがあるにもかかわらずコントロールデッキにも頻繁に用いられるのはそのため。出した後の対戦相手の行動を対処できれば受身でも勝ちが転がり込むため、パーミッションとの相性も良い。

特にフェアリーデッキとの相性は抜群。これ自身およびトークンが呪文づまりのスプライト/Spellstutter Spriteの性能を引き上げたり、ライフが厳しいときは霧縛りの徒党/Mistbind Clique追放したりと、様々なシナジーが取りこまれた。

トークンはい飛行クリーチャーであるため、畏怖と飛行という主要2つの回避能力に対応できる点が、特に受け身に回ったときに重宝する。スタンダードでは、飛行や畏怖よりもトランプルプロテクション(黒)の方が突破力が高いと言われ、ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Cliqueを始めとするタフネス1クリーチャーの採用が躊躇われるなど、環境に大きな影響を与えていた。2ターン目にこれを置かれるとどうしようもないデッキもあり、その影響力の大きさから「この環境は2ターンキルがある」などと揶揄されることもあった。相手の苦花に対抗するために苦花を採用するという構築も見られた。

利用

ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築

ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築では、青黒フェアリーを同環境における2強の一角に押し上げるのに貢献した。

スタンダード

時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期

それまで緑青の構成が多かったフェアリーデッキ青黒主流に変えた主な要因であり、メタゲームの中心にまで上がる原動力ともなった。

ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk大いなるガルガドン/Greater Gargadonのためにトークンを活用する黒赤トークンでも採用された。

ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期

引き続き青黒フェアリーで活躍。

トークンを黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmaneなどの全体強化でサポートする白黒トークンも登場。

エクステンデッド

オンスロート期はフェアリーデッキ青単色のものが主流であり、Zooバーンなどの速攻デッキが流行していたこともあって、メインデッキでは採用を控えられることが多かった。

オンスロート退場後には再びフェアリーデッキが青黒の構成となり、また苦花も採用されるようになった。梅澤の十手/Umezawa's Jitteをトークンにつけてチャンプアタックするテクニックも流行。しかし石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic登場後は、フェアリーデッキは白青が主流となって苦花は外された。

その他にも、エルドラージ変身変身/Polymorphの「タネ」として使われた。

モダン

モダンではフォーマット制定時は禁止カードに指定されたが、後に解禁(→#禁止・制限履歴)。

解禁してしばらくは目立った結果を残せていなかったが、真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitorの登場によりライフロスを補えるようになった白黒トークンで採用されるようになった。また、かつての青黒フェアリーに近いものも時折見られる。

レガシー

一部ではあるが青黒フェアリーが存在している。

Zombardmentにおいてもトークンを生け贄ギミックに活用されている。

その他

禁止・制限履歴

スタンダード時代のようなフェアリーデッキの暴走を避けるため、モダンでは公式フォーマット化と同時に禁止カードに指定された。その後2014年2月7日(2月3日告知)より、モダン環境が進化したことでカードパワーが妥当なレベルになったという判断から、禁止が解除された(告知/翻訳)。

参考

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