甲鱗のワーム/Scaled Wurm
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初心者に、大きいだけのクリーチャーは弱いのだ、と教えるためにあるかのようなカード。
重い上に、回避能力を持たず、大きい以外の除去耐性を持たない、というのがその理由。
そこに気付けば初心者脱出も近いだろう。
似たような役割を持つカードに、大喰らいのワーム/Craw Wurmやラッキーチャームがある。
しかしながら、リミテッドでは7/6が出てくるとバニラとは言え3回通れば勝負が決まるのだから困りもの。 第5版・第6版でこれを超えるサイズのクリーチャーはレアに4枚あるだけなので、始めたばかりのプレイヤー同士の殴り合いならばまず負けることは無い。 また、第9版におけるリミテッドでははびこり/Overgrowthによるマナ加速と抜群の相性であった。しかも2枚ともコモンなので、2枚が揃う状況は非常に多かった。
上位互換には超大なベイロス/Enormous Baloth、キヅタの精霊/Ivy Elemental、カヴーの上等王/Kavu Primarch、また、トークンであるため完全ではないが限りなく近いワーム呼び/Wurmcallingがある。 このサイズのクリーチャーになると、大抵はダブルシンボル以上になるため、意外と少ない。
シングルシンボルはメリットではあるが、普通8マナ出る頃には緑マナが2〜3個出せるのでその利点がほとんどない。 ただし、ウルザトロンや緑をタッチした場合、そのメリットが生かされる。 実際にフェッチランドから一枚差しのTropical Islandでこれをタッチした青単BtBがレガシーの大会で準優勝したことがある。 他にも、オースやバベルなど、様々なデッキにおいてこのカードを一枚差しした例が見られる。 このカードに不思議な人気があることを示すエピソードといえる。
- ローウィン現在、コモンとしては歴代で2位のパワーを持ち、基本セットのコモンでは単独トップの座を守っている(Whisperで「[コモンかつパワーが7以上]」を検索)。
また、緑単色のシングルシンボルのカードとしては2番目に高いマナ・コストを持つ(Whisperで「[緑単色のシングルシンボルで8マナ以上]」を検索)。
- シャークトレードの話によくジョークとして出される。
当時は、レアリティがエキスパンション・シンボルに表示されておらず、それを利用して初心者を騙そうとする人が多かった為である。 また、実際に第5版のスターターデッキを買うと一枚くらいは当たるので、これから始めた人にとっては、最強のクリーチャーに見える事も多かった。 ただし、ちょっとカードを買い集めていけば、これのコスト・パフォーマンスの悪さにすぐ気がついてしまう為、カジュアルでも根切りワーム/Rootbreaker Wurm等の方がよく使われた。
- 精神爆弾/Mind Bombと動く死体/Animate Deadで、3ターン目から攻撃する光景がドミニアへの招待2で描かれていた。
- ハイパーコロコロに掲載されていたエルフデッキのレシピの中にはこれが2枚投入されていた。
ティタニアの僧侶/Priest of Titaniaによる大量マナから高速召喚するそうである。
- バニラであることを活かせるカードが遂に未来予知で登場した。→ムラガンダの印刻/Muraganda Petroglyphs
修整が+3/+3だったならば殴る回数を1回減らせたのが惜しいところ。
- 「甲鱗様」等と呼ばれ一部に熱狂的なファンがいる。2ちゃんねるには専用スレまであるほど。⇒[[1]]
- 大小様々なアスキーアートが存在。マジックのアスキーアートは比較的珍しい。
- その堂々たるイラストはアイスエイジのパッケージを飾ってもいる。侮れない。