ギックスのかぎ爪/Claws of Gix
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Zuran Orbのリメイク版。生け贄1つあたりに得られるライフが減り、起動にマナもかかるが、パーマネントなら何でも生け贄に捧げることができる点が売り。
ライフを得る効果はどちらかと言えばオマケで、もっぱらパーマネントを能動的に生け贄に捧げることを目当てに採用される。アカデミーの学長/Academy Rectorや孵化計画/Hatching PlansのようなPIG能力持ちを好きなタイミングで墓地送りにしたり、役目を終えた肉占い/Sarcomancyやコルフェノールの計画/Colfenor's Plansといったパーマネントを処分する目的で採用されることが多い。ステイシス系デッキで用いられることもあり、停滞/Stasisを対戦相手のターンに生け贄に捧げつつ次のターンに新たな停滞を置くことで、自分だけパーマネントをアンタップするテクニックが知られている。
また、対象を取る呪文を容易に立ち消えさせることができる点も重要。特にテンペスト・ブロック期に猛威を振るった転覆/Capsizeの天敵として名高く、立ち消えさせることでバイバックによる再利用を封じることができる。
- 時のらせんでタイムシフトカードとして再録。タイムシフトの中で唯一、菌糸大繁殖/Fun with Fungusと現実の損壊/Reality Fractureの2つのテーマデッキに投入されている。
ストーリー
ギックスのかぎ爪/Claws of Gixはギックス/Gixの切り落とされた片腕(イラスト)。ギックスの僧侶/Priest of Gix達はコイロス/Koilosを掘り起こして発見し祭った。
ギックス教団がコイロスの洞窟を掘り起こしたとき、彼らは切り取られた主人の片手を見つけた。 彼らはそれを聖堂に祭り、いつの日かその手がファイレクシアへの道を示してくれることを願った。
小説The Brothers' Warでは、63AR、損傷したギックスはゴーゴスの酒杯/Golgothian Sylexの衝撃波から退避するためコイロスの洞窟のポータル/Portalを開いてファイレクシア/Phyrexiaへ帰還する。ただし、小規模なポータルしか発生できなかったため、全身が潜り抜ける前にポータルが閉じ切ってしまい、片腕が切断された。64AR、ギックス教団の僧侶たちが呼び声に導かれて各地からコイロスの洞窟に集結し、切断された片腕を発見して高座に祭り上げる。ここまではフレイバー・テキスト通りだが、同年中に教団は片腕の修復を完了し、呼び声の導きに従ってポータルを操作すると楽園ファイレクシアに去っていった。
- コミックUrza-Mishra War#2でも、ギックスはファイレクシア帰還時のポータルによって片腕を切り落とされるが、経緯が異なる。ウルザ/Urzaとミシュラ/Mishraは共同してパワーストーン/Powerstoneの力をギックスに向け、強制的にポータルを開いてファイレクシアに送還する。場所はコイロスではなくTa'waril Chasm(タワリルの裂け谷)である。