庁舎の歩哨/Chamber Sentry
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アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
庁舎の歩哨は、これを唱えるために支払われたマナの色1色につき+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
(X),(T),庁舎の歩哨の上から+1/+1カウンターをX個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。庁舎の歩哨はそれにX点のダメージを与える。
(白)(青)(黒)(赤)(緑):あなたの墓地から庁舎の歩哨をあなたの手札に戻す。
烈日と同等のP/T決定能力、射撃能力、墓地からの自己回収能力を持った、5色推奨アーティファクト・クリーチャー。
トリスケリオン/Triskelion系クリーチャーの一種であり、Xマナを使用する点でかの歩行バリスタ/Walking Ballistaを彷彿とさせる。歩行バリスタとの大きな差異は複数の色マナを要求する代わりにマナレシオが大きく向上している点と、火力能力がXマナを要求するタップ能力になり、運用の柔軟さを失った点。特に攻撃と能力の使用を並行して行えなくなったのは痛手といえる。しかし墓地から自己を回収する能力を備えており、5色デッキであれば再利用可能なリソースとして扱える。
様々な制約こそ課されているものの、果てしなきもの/Endless Oneと同水準のマナレシオを保ったままメリット能力を複数持っているのは驚嘆に値する。特に1マナ1/1として扱えるのはアグロへの適性が高い。X=3もあれば中堅戦力としても扱えるようになり、後半は火力でのダメ押しを期待できる有為な一枚となる。
リミテッドでは2色で唱えるだけでも十分優秀なので、大抵のデッキに採用できるだろう。回収能力の起動は現実的ではないため無視することがほとんどだろうが、彩色の灯籠/Chromatic Lanternが同時に手に入ったらぜひ狙いたい。
2019年7月時点で、Magic: The Gathering Arenaでは唯一、色マナを任意で支払うカードであり、システム上の仕様ゆえに少し注意が必要なカード。というのも、Magic: The Gathering Arenaではカードをプレイ時に自動でマナを支払う機能があるのだが、次にプレイ可能なカードを見越してマナを残すように土地をタップ、あるいはマナプールからマナを消費しようとするので、必ずしも各色1点ずつ消費するとは限らないのだ。これを回避するには、支払いを求められたタイミングでマナ能力を手動で起動していく必要がある。しかし金粉の水蓮/Gilded Lotusのような同時に複数のマナが出る場合はそれをXコストに充てられてしまい、回避できない場面もある。
ルール
- マナ・コストのXと、支払うマナの色の数を一致させる必要はない。例えばX=3と宣言して、(青)(青)(黒)と支払い、2/2で戦場に出すことができる。通常は意味がないが、点数で見たマナ・コストを増やすことが有効になることもある。詳細は仕組まれた爆薬/Engineered Explosivesの項を参照。
- マナ・コストのXと、起動型能力の起動コストのXに関係はない(CR:107.3j)。総合ルールのこの項目はラヴニカのギルドの発売に際して追加された。
- クローン/Cloneがクリーチャー・呪文として解決され、これのコピーとして戦場に出る際には、クローン/Cloneに支払われたマナの色の数のみに従って+1/+1カウンターが載る。コピー元の庁舎の歩哨/Chamber Sentryに支払われたマナの色の数やこれに載っているカウンターの数はコピー可能な値ではない。