初子さらい/Claim the Firstborn
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ソーサリー
マナ総量が3以下のクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それのコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。ターン終了時まで、それは速攻を得る。
脅しつけ/Threaten系統の一時的なコントロール奪取ソーサリー。
点数で見たマナ・コストが3以下という対象の条件はあるものの、この手のカードとしてはマナ・コストが最小。重いクリーチャーを奪えない欠点はあるが、展開を阻害しにくく序盤にブロッカーをどかしつつ攻勢を仕掛ける用途には随分と使いやすくなっている。また速攻付与&アンタップソーサリーとしても実用的なコストに抑えられており、アタッカーを走らせるのは勿論、タップ能力を持つシステムクリーチャーとの組み合わせにも有用。
登場時点のスタンダードでは生け贄ギミックを多数搭載したラクドス・サクリファイスに採用されている。忘れられた神々の僧侶/Priest of Forgotten Godsやロークスワインの元首、アヤーラ/Ayara, First of Locthwainの能力を複数回起動するのにも役立ち、タップ能力ゆえにワンテンポ遅れてしまう弱点も補うことが可能。魔性/Bedevilが刺さらない石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpentへの解答としても優れている。 スタンダードの白単信心や星座 (デッキ)、シミック・ランプのハイドロイド混成体/Hydroid Krasis等に強烈に刺さる為環境は追い風。 また1マナなので命の恵みのアルセイド/Alseid of Life's Bountyのプロテクション付与を撃たせておいて他の色で対処する動きも有効。
リミテッドでは3マナ圏のカードが主力になるので対象に困ることは少ないだろう。エルドレインの王権には奪ったクリーチャーを生け贄に捧げる手段が豊富に収録されており、特に赤なら投げ飛ばし/Fling、黒なら邪悪な貴族/Malevolent Nobleがコモンで確保しやすい。
- 点数で見たマナ・コストではなくパワーを条件とする亜種として世話/Wrangleが存在する。
- モチーフは、グリム童話『ルンペルシュティルツヒェン』だろう。親が「うちの娘は藁から金を紡ぐことができる」と王に嘘をついたことで、娘は糸車とともに閉じ込められてしまう。そこに現れた小人が藁から金を紡いでやるが、それと引き換えに最初に生まれる子供を渡すよう迫る。