混成カード
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混成カード(Hybrid Card)とは、マナ・コストに混成マナ・シンボルを含むカードの総称。ラヴニカ・ブロックで初登場して以降、様々なカード・セットで登場している。
以下では、多色の混成カードについて記述する。幽体の行列/Spectral Processionのようなカードについては、単色混成カードおよび単色混成マナ・シンボルを参照。
概要
混成マナ・シンボルの部分は、該当する2つの色のマナどちらで支払ってもよいことを意味している。どちらの色で支払うかは、モードやXの値の決定と同じ時点で決める(CR:601.2b)。それぞれの混成マナ・シンボルを異なる色で支払うことにしてもよい。例えば、(黒/緑)(黒/緑)(黒/緑)ならば、(黒)(黒)(緑)や(緑)(緑)(緑)で支払うことができる。境を歩む者/Edgewalkerなどのコストから特定の色マナを減らす効果は、このとき選んだ色と一致した時のみ、その分を減少させる。
マナ・コストに混成マナ・シンボルを持つオブジェクトは常に多色であり、他の通常のマナ・シンボルによる色に加え、混成マナ・シンボルに含まれる両方の色を持っているものとして扱う。「唱えた時にどの色のマナで支払ったか」ということはそのオブジェクトの色には影響しない。マナ・コスト支払いの柔軟さの代償として、プロテクションや色対策カードの影響を幅広く受けるという欠点が生まれていると言える。
混成カードはどちらの色のデッキにも投入できるため、優秀な混成カードは幅広いデッキで採用される。緑でクリーチャーを除去できる安楽死/Mercy Killing、黒でマナ・クリーチャーとして使える死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanなど、本来単色ではできないことが可能になることもある。
- 2色の場合はカードの内枠は金色ではなく、該当する2色により左右で半分ずつ色分けされている(カード画像)。分割カードと同じく金色ではない多色カードである。
- 余談だが、ヴェールの呪いのガラク/Garruk, the Veil-Cursedは黒緑の多色カードであるが、フレーバーとの関係で金色ではなく、混成カードと同じ半分黒、半分緑の色分けとなっている(カード画像)。
- 統率者戦においてマナ・コストあるいはルール文章に混成マナ・シンボルを含むカードを統率者に指定した場合、固有色には混成マナ・シンボルのすべての色が含まれる。また、メインデッキに入れる混成カードはその両方の色が統率者の固有色に含まれている必要がある。詳細は固有色の項を参照。
- 混成マナ・シンボルを、マナ・コストには含まず起動コストなどにのみ含むようなカード(不屈のダガタール/Daghatar the Adamantなど)は、混成カードとは呼ばない。
- 英語名から、ハイブリッド・カードとも呼ばれる。
- 開発初期には半分半分カード/half-half cardとも呼ばれていた。
- 最初ラヴニカ・ブロックでは1セットまるまる投入する予定だったが、最終的には少しだけ投入してプレイヤーの目を慣れさせ、後のシャドウムーアで大量に導入するという手法を用いた。このことで、混成マナの価値は両方のセットにおいて高まったといえる[1]。
- 銀枠において、混成マナ・シンボルを、2つの異なる色の1/2マナで支払うことはできない[2]という公式見解があったが、後にMark Rosewaterによって支払うことができるという回答が出ている[3]。
混成カード一覧
混成カード一覧を参照。
関連リンク
- City Planning, Part I/都市計画:パート1(Making Magic 2005年9月5日 Mark Rosewater著) 混成カード初紹介
- Hybrid Mana Brainstorming (Arcana 2005年9月22日 WotC著) 混成マナ・シンボルのデザイン候補
- Eight Trials: Color Pie in the Courtroom, Part 3 (Latest Developments 2008年5月23日 Davin Low著) 混成カードのデザインに関するMark RosewaterとDavin Lowの言い分を裁判劇にしたもの。
- ↑ Playing With Blocks/ブロックで遊ぼう(Internet Archive)(Making Magic 2009年12月7日 Mark Rosewater著)
- ↑ Ravnica's Prerelease Weekend/土曜学校総集編 2005年10月前半号(Internet Archive)(Feature 2005年9月24日 John Carter著)
- ↑ Blogatog(Mark Rosewaterブログ)