工匠
提供:MTG Wiki
工匠/Artificerは、工作を職とする人、大工・彫り物師・細工師など、たくみ。 上の意味からもわかるとおり、マジックの世界ではアーティファクト職人に該当するクリーチャー・タイプ。 白、青、赤に多く、マルチカラーを入れれば黒にも存在し、いずれもアーティファクトに関連した能力を持つ。
伝説のクリーチャー — ゴブリン(Goblin) 工匠(Artificer)
アーティファクトを1つ生け贄に捧げる:アーティファクト1つを対象とする。それはターン終了時まで破壊不能を得る。
1/2クリーチャー — ヴィダルケン(Vedalken) 工匠(Artificer)
(X),(T):クリーチャーでないアーティファクトX個を対象とし、それらをタップする。
(X),(T):クリーチャーでないアーティファクトX個を対象とし、それらをアンタップする。
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 工匠(Artificer)
(赤),アーティファクトを2つ生け贄に捧げる:アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
2/2比較的新しいサブタイプであり、初出はアーティファクト満載のミラディン・ブロックはダークスティール。 その後、ミラージュのゴブリン修繕屋/Goblin Tinkerer等の古いカードも工匠のサブタイプを得ることになる。
伝説のクリーチャーは5体存在するが、ロードは存在しない(次元の混乱現在)。 ゴブリンの溶接工/Goblin Welderはティンカースタックス等で活躍した。
- よく見ると人間以外の知的種族ばかりであったが、コールドスナップでアーカム・ダグソン/Arcum Dagsson、時のらせんで工匠の神童、ミシュラ/Mishra, Artificer Prodigyなど、人間も出始めた。
- 工匠の破滅/Builder's Bane、工匠の直感/Artificer's Intuitionというカードもある。
ただ、英名を見ると前者は特別関係しているわけでもないようである。
訳語の変遷
和訳初期から、フレイバー・テキストの中ではあるが、Artificerは登場している(第4版の黒曜石のゴーレム/Obsianus Golemのフレイバー・テキスト。ここでは『工匠』と和訳)。その後、別の訳語(工匠の他に『アーティファクト製造者』と『ア−ティファクト使い』)も充てられるが定番の訳語はなかった。
- クロニクルと第5版のウルザの鉱山/Urza's Mineでは"the days of the artificers"で"大アーティファクト時代"とも翻訳された。
アーティファクトをテーマに据えたウルザ・ブロックで、『アーティファクト使い』に訳語が定着したかに見えた。前述の黒曜石のゴーレムのフレイバー・テキストも第6版で『工匠』から『アーティファクト使い』に変更された。 だが、同じくアーティファクトをテーマにしたミラディン・ブロックでは、カード名(及びクリーチャー・タイプ)にArtificerを持つカードが現れるに至り、正式に『工匠』と翻訳された。おそらく、『アーティファクト使い』ではクリーチャー・タイプやカード名に使うには長すぎたのだろう。 『工匠』は上記通り職人や匠と言った意味の言葉である。間違った翻訳ではないが、魔法的な雰囲気が薄い訳語となってしまった。