反発/Backlash

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クリーチャーにそのコントローラーを殴らせるインスタントであり、狂乱病/Deliriumのリメイク。対戦相手のターンにしか唱えられないという制限はなくなったもの、代わりにアンタップ状態のクリーチャーにしか使えなくなり、それが与える戦闘ダメージを軽減する効果が削除されている（後者は色の役割的には妥当なのだが）。

クリーチャーのパワーが高ければ高いほど効果を発揮するので、大型クリーチャーや、パンプアップしたクリーチャーに撃つのが基本となる。シヴのワーム/Shivan Wurmなどの大型クリーチャーを使用するファイアーズ対策として使われたこともある（さすがにブラストダーム/Blastodermには対処不能ではあるのだが）。またリミテッドでも、ブロッカーを排除しつつダメージを与えることができるため、しばしばエンドカードとなっていた。

• 対戦相手のセラのアバター/Serra Avatarに当てられれば即座に勝利できる。このほか、かなり後世のカードになるが対戦相手の荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossusに当てても即座に勝利できる（後述）。
  • アン・ゲームなら、B.F.M. (Big Furry Monster)に当てるのでもたいていは勝利できるだろう。

ルール

• 対象のルールにより、対象となっているクリーチャーがこの呪文が解決されようとするときにタップ状態になっていれば、不正な対象となり解決されない（立ち消え）。よってダメージも与えられない。
  • 自身をタップする起動型能力を持つクリーチャーなどを対象に唱える場合には注意。
• このダメージの発生源は対象となったクリーチャーであるため、そのクリーチャーがダメージを与えることに対する能力は機能する。
  • 対象となったクリーチャーが絆魂を持っている場合、これによってダメージを与えても同時にそのコントローラーが同数のライフを得るため、ライフ損失は差し引きゼロになる。
    • クリーチャーが持っているのが魂の絆能力の場合は挙動が異なり、先にダメージが与えられてから、誘発型能力でそのコントローラーがライフを得る。そのため、対戦相手のライフよりも大きいパワーの魂の絆能力持ちクリーチャーを対象とすれば回復する前に勝利できるし、実際にライフを得られる前にインスタント火力などでトドメを刺すこともできる。
  • 対象となったクリーチャーが感染を持っていれば、そのコントローラーにはダメージが毒カウンターとして与えられる。
    • 自分が毒カウンターを使っているのでなければ、毒カウンターとしてダメージが与えられる恩恵にあずかりにくいだろう。ただしそれがパンプアップしてパワーが10以上になっていたり、最初からパワーが11ある荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossusであれば即座に勝利できる。

類似カード

対戦相手側のクリーチャーのパワー値を用いて対戦相手のライフを直接攻撃できるカード。特記しない限り対象クリーチャーのコントローラーがダメージを受ける。太字のみタップ状態のクリーチャーには無効だがタップ効果付き。自軍クリーチャー側のパワー値を用いる種のものは一方的格闘の項を参照。

• 狂乱病/Delirium - 反発よりも先に登場。上述。（ミラージュ）
• ケアヴェクの放逐術/Kaervek's Purge - さらにそのクリーチャーを破壊。ただしマナ総量がXのクリーチャーしか対象にできない。(Ｘ)(黒)(赤)のソーサリー。（ミラージュ）
  • 爆煙/Cinder Cloud - さらにそのクリーチャーを破壊。ただし対象が白のクリーチャーでないとプレイヤーにダメージが入らない。(３)(赤)(赤)のソーサリー。（ミラージュ）
  • 苦悶の死/Agonizing Demise - さらにそのクリーチャーを破壊。ただし黒のクリーチャーを対象に出来ない上、キッカー(１)(赤)されていないとプレイヤーにダメージが入らない。(３)(黒)のインスタント。（インベイジョン）
  • 忌まわしい光景/Grisly Spectacle - さらにそのクリーチャーを破壊。ダメージでなくそのパワー分切削させる。ただしアーティファクト・クリーチャーは対象にできない。(２)(黒)(黒)のインスタント。（ギルド門侵犯）
• 暴君 董卓/Dong Zhou, the Tyrant - ETBで反発の効果。(３)(赤)(赤)で3/3のクリーチャー。（ポータル三国志）
• アナの戦闘魔道士/Ana Battlemage - キッカー(１)(黒)を支払うとETBで反発の効果。(２)(緑)で2/2のクリーチャー。（次元の混乱）
• 裏切り者の咆哮/Traitor's Roar - 共謀によりコピーできるほかは反発と同じ効果。(４)(黒/赤)のソーサリー。（シャドウムーア）
• ラクドスの魔除け/Rakdos Charm - 3つ目のモード。あなたのもの含む全クリーチャーがダメージを与え、そのダメージは1点ずつ固定。(黒)(赤)のインスタント。（ラヴニカへの回帰）
• 粗暴な幻視/Visions of Brutality - エンチャントされているクリーチャーがダメージを与えるたび、同点数のライフロス。(１)(黒)欠色のオーラ。（ゲートウォッチの誓い）
• 無作法な挑発者/Brash Taunter - (２)(赤)支払うとタップ能力で反発と事実上ほぼ同じ効果。自軍のパワーを用いる事も可。(４)(赤)で1/1破壊不能のクリーチャー。（基本セット2021）

また、対象のコントローラーでなく別のクリーチャーにダメージを与えさせるものには下記のものがある。

• 命中弾/Deadshot - 対象はアンタップ状態に限らない上、自軍のパワーを用いる事も可。(３)(赤)のソーサリー。（テンペスト）
  • 反逆/Mutiny - 対戦相手のクリーチャーのパワーしか活用できない命中弾。(赤)のソーサリー。（イクサランの相克）
• ライバル同士の一騎打ち/Rivals' Duel - 2体の対象同士が互いにダメージを与えあう命中弾の格闘版。ただし同じクリーチャー・タイプ同士では不可。(３)(赤)のソーサリー。（モーニングタイド）
  • 血の抗争/Blood Feud - クリーチャー・タイプを問わなくなったライバル同士の一騎打ち。(４)(赤)(赤)のソーサリー。（闇の隆盛）
  • 頭目の乱闘/Alpha Brawl - 対戦相手のクリーチャー1体を対象に、同じコントローラーの全クリーチャーと同時に格闘させる全体版。(６)(赤)(赤)のソーサリー。（闇の隆盛）
  • 内部衝突/Dissension in the Ranks - ブロック・クリーチャー同士でないと格闘させられない血の抗争。(３)(赤)(赤)のインスタント。（イニストラードを覆う影）
  • 巨獣の激突/Clash of Titans - (３)(赤)(赤)のインスタントになった、血の抗争と内部衝突の上位互換。（イコリア：巨獣の棲処）

対象クリーチャーに自らのパワーで自らにダメージを与えさせるものは悔恨/Repentanceの項を参照。

参考

• カード個別評価：インベイジョン - アンコモン