稲妻の嵐/Lightning Storm
提供:MTG Wiki
3マナ3点インスタント。場合によっては5点以上のダメージになることもある。火力としての基準は満たしているが、ダブルシンボルであるため、タッチ赤では使いづらい。また、相手が土地を持っているとおまけ付きで返って来るのが最大の難点。ギャンブル性が高く、自分も土地を手札に最低1枚は保有していないと安心できない。
3マナ3点火力なら他にいくらでもあるので、このカードの特徴である「ダメージ増加」と「駆け引き」を売りにしなければならないのだが、下記のように気軽に使える火力とは言いにくく、赤の基本戦術とはいまいち噛み合っていない。
- ゲーム最序盤は、相手が土地を持っている可能性は高め。5点返されても、最悪相手のマナ供給を不安定にする効果はあるかもしれない(あまり割にあわないが)。が、最も土地を必要とする場面であるため、よほど手札の土地に余裕がない限りは、おとなしく3点喰らって終わりの可能性が高い。
- 安定したマナが必要なことが多いゲーム序盤〜中盤に至る手前あたりが、一番土地を持っている可能性が低い。しかしそれは自分にも言えることである。自分の手札が相当な土地過多でもない限り、この段階で大ダメージを狙うのは(何らかのギミックでも用意しない限り)難しい。
- 余った土地が手札に溜まる(といっても1,2枚が関の山か)ゲーム中〜終盤は、対象変更の応酬となる場合がある。デッキに含まれる土地の絶対数が少ないビートダウン系やバーンでも、土地を並べたがるコントロール相手と互角の土地捨て合戦が展開できる可能性はある。ただ、相手は3点程度なら大抵は甘んじて受ける。大ダメージを狙うためには先に自ら数枚の土地を捨ててダメージ量を増やさねばならず、したがって、土地を相当数溜め込まない限り、大逆転は見込めない。
むしろ、ある程度のドロー能力を持ったコントロールデッキでの、後半の奇襲的な使い方の方が適切である。
あるいは選べる手札破壊やテレパシー/Telepathy系のカードを併用して、安全なときを見計らってプレイするのも安心感のある運用法。ただ、3マナ3点のためにそれをやるのは割に合わないので、それをするならせめて1,2枚程度は捨てて追加ダメージを得たいところである。
- 優先権のルールに注意。相手が蓄積カウンターを乗せる能力をプレイできる機会を得るのは、こちらが優先権を放棄した後である。その際に相手が能力や呪文をプレイしないのならば、こちらに再度土地を捨てる機会は巡って来ない。
- あくまで対象は1つ。土地カードを捨てるたびに対象が増えたりせず変更できるだけである。
- パーマネントではないため、魔力の導管/Power Conduitの起動コストにあてる事はできない。
- 突撃の地鳴り/Seismic Assaultと同様、交易路/Trade Routesや壌土からの生命/Life from the Loamとは相性がよい。
- 霜剣山の逆落とし/Barrel Down Sokenzanとも相性がよい。ただし、あまり戻しすぎても無駄になってしまう上、立て直しが難しくなるので注意。
- 一種の競りカードと言えなくもない。