灯の破裂/Spark Rupture
提供:MTG Wiki
エンチャント
灯の破裂が戦場に出たとき、カード1枚を引く。
1個以上の忠誠(loyalty)カウンターが置かれている各プレインズウォーカーはそれぞれ、すべての能力を失い、パワーとタフネスがそれぞれその上にある忠誠カウンターの個数に等しいクリーチャーである。
プレインズウォーカーをバニラのクリーチャーにしてしまうエンチャント。
プレインズウォーカーを使わない相手には単なる3マナ1ドローに成り下がるので、基本はプレインズウォーカーを使わないデッキが対戦相手のプレインズウォーカー対策としてサイドボードから投入することになるだろう。 一方で、毎ターン着実にアドバンテージを稼がれることこそない代わりに、バニラとはいえおおよそマナレシオに優れたファッティが戦場に召喚されることになるため、チャンプブロック要員やクリーチャー除去、加えて灯火の破裂自体が除去されてしまえば他の疑似除去と同様に元の木阿弥になってしまうため、ある程度守り抜く手段を確保しておきたい。キャントリップ付きのため疑似除去で起こりがちなカード・アドバンテージの損失がとりあえずは無いのはありがたい。
ルール
- 灯の破裂によってプレインズウォーカーで無くなったら、それは攻撃されることもなく、ダメージによって忠誠カウンターが取り除かれることもない。
- 灯の破裂によって失われるのは忠誠度能力だけでなく、常在型能力や誘発型能力も失うことになる。
- 増殖などでその上の忠誠カウンターの数が変化したなら、そのクリーチャーのP/Tは即座に変化する。
- スタック上では依然としてプレインズウォーカー呪文である。
- 灯の破裂が戦場にある場合にプレインズウォーカーが戦場に出ようとする際、ルールによって持つ忠誠度に等しい忠誠カウンターを置く効果を適用し(CR:306.5b)、その結果能力を持たないクリーチャーとして戦場に出ることになる。それはクリーチャーが戦場に出ることを置換する置換効果の影響を受ける。
- 無力化/Render Inertなどによりその上の忠誠カウンターをすべて取り除いたなら、それはプレインズウォーカーに戻り能力を取り戻すが、状況起因処理により墓地に置かれる。忠誠度能力を起動する機会を得ることはない。
- プレインズウォーカーが攻撃されている最中に何らかの効果で灯の破裂が戦場に出たなら、クリーチャーになったプレインズウォーカーは戦闘から取り除かれる。ただしプレインズウォーカーを攻撃していたクリーチャーは依然として攻撃クリーチャーであり、防御プレイヤーのクリーチャーにブロックされたりする。
ストーリー
久遠の闇/Blind Eternitiesで酒杯/Sylexが爆発したためか、あるいは次元壊し/Realmbreakerによって多元宇宙/Multiverseに穴が開いたためか、あるいはその両方の影響か多元宇宙の法則が変化し、多くのプレインズウォーカー/Planeswalkerは内なるプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkを失った。 他方、次元壊しの枝が無数の次元を結ぶポータルとして存続しているため、大修復/The Mending以前と同様、プレインズウォーカーでなくともある程度他の次元/Planeを巡ることが再び可能となった。
- 通常版のイラストに描かれているのは右からタイヴァー・ケル/Tyvar Kell、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis、ナーセット/Narset、キオーラ/Kiora、カーン/Karnだが、この内カーンはアジャニ/Ajaniとニッサ・レヴェイン/Nissa Revaneを救うため自ら灯を捧げており、多元宇宙の法則の変化で灯を失ったわけではない。