挿す
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挿す(さす)はデッキを構築する際、あるカードをデッキに加えることを示す俗語である。語源は、デッキの空きスペースをスロット(隙間という意味)と呼ぶことから。
デッキに入っている枚数を示して「1枚挿し(ピン挿し)」、「2枚挿し」などと使われることが多い。似た語として「積む」もある。
なお、以下はあくまでDeep Magicに掲載されていた傾向であり、枚数それぞれに、記述とは全く違う(かつ有効な)理由も複数存在する。
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[編集] 1枚挿しされるカードの傾向
デッキのコンセプトとは若干違うが強力なカードであったり、2枚以上引いても無駄になってしまうカードが該当する。通常はサーチカードや大量ドローを前提に手札に引き入れる。
- ヴィンテージ等における制限カードとは大体において意味が異なる。ここで言う1枚挿しとは、入れようと思えば4枚入れることができるが、あえて1枚だけ入れている場合である。
- 場合によってはシルバーバレットを目的として、メインデッキやサイドボードに複数種の1枚挿しカードを用意し、各種教示者や願いで引いてくるタイプもある。
- カード名を指定する効果を対策する為や、5枚目として同型再版を入れる場合もある。
- 単純比較だと実質上位互換となる伝説のカードを1枚交換したり(例えば平地/Plains1枚を永岩城/Eiganjo Castleと交換)、5枚目として足すケースもある。
- いわゆる「ネタ枠」として愛用の1枚を忍ばせるプレイヤーもいる(バベルデッキ「The One」に投入されるさまようもの/Wandering Onesなど)。
- デッキ公開制の大会においては、状況がやや限定的なカードでも1枚挿しておくだけで対戦相手に警戒させる働きがある(例えば、呪文貫き/Spell Pierceを1枚挿すことで重要な非クリーチャー呪文を唱える際に2マナ余らせるように誘導できる)。
[編集] 2枚挿しされるカードの傾向
複数枚引きたくないが、ゲームで1回は使用したい場合に該当する。
1枚挿しと違いシルバーバレットを目的とせず、自然に引くのを待ったり、引けたらラッキーという程度で、あれば効果的だがなくても余り困らないものが多い。
また、もう1種の近い効果のカード(例:破滅の刃/Doom Bladeに対する喉首狙い/Go for the Throat)を挿す事で、4枚挿しのカード相当にするケースもある(効かない相手が違うため腐る確率が下がる)。
[編集] 3枚挿しされるカードの傾向
デッキの主力であったり、大抵の状況で手札に腐りにくいカード、ゲームの序盤で使用したいが2枚は引きたくないカード、複数戦場に出すことができない伝説のカードなどが該当する。
他のカードをねじこむスペースを作るために、4枚挿しのカードを複数種1枚ずつ削る場合(4枚x3種を3枚x4種にすることで、安定性をわずかに下げて柔軟性を増やす)や、願いで引いてくるためにサイドボードに1枚退避させる(メイン3枚、サイド1枚)ケースも多い。
また、カード名を指定する効果(翻弄する魔道士/Meddling Mageや真髄の針/Pithing Needle)を対策するために、同型再版や、近い効果のカード(例:神の怒り/Wrath of Godに対する総くずれ/Rout)に1枚挿し替えるケースもある。
[編集] 4枚挿しされるカードの傾向
デッキの主力であったり、どんな場面でも手札に腐りにくいカード、ゲームの最序盤で使用したいカードが該当する。
ゲームで複数回使用したい場合や、できるだけ引く確率を高めるときに限度枚数の4枚を入れる。
- 余談だが60枚デッキに4枚入れて初期手札7枚中に1枚以上来る確率は約40%、後攻でのドローを入れると約45%である。そのほかの確率計算についてはここでは扱わないものの、他のサイト等で計算してみるのも良いだろう。