精神刮ぎ/The Mindskinner
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伝説のクリーチャー エンチャント — ナイトメア(Nightmare)
精神刮ぎはブロックされない。
あなたがコントロールしている発生源が対戦相手1人にダメージを与えるなら、そのダメージを軽減し、各対戦相手はそれぞれその点数に等しい枚数のカードを切削する。
青でありながら3マナ10/1という凄まじい頭でっかちである伝説のクリーチャー・エンチャントのナイトメア。
更にアンブロッカブルまで備えるが、これが戦場にある間は対戦相手へのダメージは切削に変換される。こちらが戦場にいるか否かでライフとライブラリーのどちらを削ることになるかがスイッチするので、通常のデッキだとむしろ削る必要のあるリソースが増加する羽目に陥る。基本的にはライブラリーアウトを勝ち筋とするデッキに搭載すべきだろう。1回殴れば不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable相当の削れ方をするので、切削としての効率は悪くない。二段攻撃やパワー修正を与えれば更に切削枚数を増やせるが、青でそれができるカードはほぼなく、他の色と組み合わせるにしてもこれ自身の色拘束の強さがネックとなる。タフネスが低く除去耐性も特に持たない上に、クリーチャー用の除去もエンチャント用の除去も効いてしまう脆さは分かりやすい短所のため、採用する場合は保護の算段もある程度は取っておきたい。
登場時点でのスタンダード環境では完成化した精神、ジェイス/Jace, the Perfected Mindと全体除去を主軸にしたコントロール系のライブラリーアウトデッキが存在するが、BO3では初戦でメインデッキにクリーチャーをほとんど入れないで戦い、対戦相手が除去をサイドアウトすることを見越してサイドインする戦略が考えられる。
リミテッドでは(対戦相手が普通にデッキを組んでいれば)ライブラリー枚数が少ない上に、戦慄予示や昂揚達成のための切削によりライブラリー消費が激しい環境なので、比較的ライブラリーアウトを狙いやすい。回避能力持ちである点も膠着状態の打破には有効で、上記の戦法がライフとライブラリーでどっちつかずになる欠点も、自軍の他のクリーチャーも合わせて2回殴れればライブラリーアウトは目前なので、維持さえできればそれほど問題にならない。構築とは逆に、普通に対戦相手のライフを削る方針でデッキを組み、対戦相手のライフよりライブラリーを削るほうが有効な状況でこれが手札に来たときだけ戦場に出してライブラリーアウトを狙う運用が良いだろう。しかし色拘束の強さにより多色デッキが組みづらくなる点には注意。
- 軽減を経由して切削に変換する効果ということで、ダメージが軽減されないようにしておくと2人対戦の初期ライフからなら2回殴るだけで勝てる。登場時点でのスタンダード環境では陽背骨のオオヤマネコ/Sunspine Lynxが唯一の相棒だが、共に除去耐性のない2体を対戦相手の妨害から守りつつ2回攻撃できるかと言うと楽観が過ぎるか。パイオニア以下の環境では嘲笑+負傷/Insult+Injuryとの相性が良く、嘲笑を唱えてからこれで攻撃すれば軽減されない効果とダメージ2倍の効果で一撃20点のダメージを与えられる。ライブラリーアウト戦法のデッキにサブの勝ち筋として組み込むのも面白いかもしれない。
- ダメージが軽減されずに対戦相手に与えられた場合でも切削は行われる。